●歩いた日:2018年3月17日(土)
●歩いたところ
・堀見内(横堀):元田茂木、下田茂木、藍野
・高 梨(高梨):車瀬、八嶋、柳田、上り場、於園
●歩いたログ(足跡)(道のり7.3km)
(以上の地図:国土地理院)
最後に、今回歩いた地域の航空写真を見ていただく。まずはS51年の写真。
道が現在とほとんど同じで、非常に位置を特定しやすい。ただ、「堀尾神社」の脇を通る県道から「川口川」を越えて東に向かう道は、現在はさらに「矢島川」もわたって川の南沿いを走っているが、この写真を見ると、当時は「矢島川」の北沿いを通っていたことがわかる。
「矢島川」のほとりから「車瀬」にまっすぐ延びて📷004の古木のところに至る道はまだできていない。なお、この写真を見ると、古木のすぐそばを曲がりくねった道が東西に通っており、これは昔の道筋と思われる
整然と整理された田んぼが広がる中で、「矢島川」沿いや「丸子川」沿いには不整形な田んぼが多くみられる。改修前のかつての川の蛇行の名残である。なかでも、「車瀬」のすぐ西側と、「丸子川」の対岸に大きな蛇行跡が認められる。本文中で、「車瀬」の地名が「大きく回りこんだ川の地形」に由来する、と書いたが、写真からもそのことが実感できる。
写真右下隅に「薬師神社」が写る。「丸子川」の接する位置にあることと、北東側から神社に至る道に注目して、S23年の写真をご覧いただきたい。
※ 写真中の「八嶋川」は間違いで、正しくは「矢島川」です。
この写真では、「薬師神社」は川から少し離れた位置にあり、また、昔の道は神社のすぐ脇を通っている。川はその後改修されて神社のすぐそばを流れるようになり、新しい道が東側に付け替えられたことから、昔の道は神社に至る部分だけが残ったことがわかる。
写真全体をみると、大半の田んぼがすでにきれいに整備されていること、3本の川が激しく蛇行していることに強く目を引かれる。とりわけ、「丸子川」沿いには、かつての蛇行跡がそのまま幅広い川原のように残っており、この部分は増水の度に水に浸されたことだろう。
ところで、きれいに区画整理された田んぼの所々に黒い部分があるが、これは何を示しているのだろう。改めて撮影月日を確認してみると5月20日とある。現在、「仙北平野」でも田植えは5月中にはほぼ終了するが、当時は6月に入ってから田植えをしたものと思われる。集落の中やその周辺の畑と思われる部分も黒くなっているようなので、大半の白っぽい田んぼは水を入れたところで、黒いところはまだ水を入れていない田んぼあろうか。それとも、黒い部分が白い田んぼに染み出たように見えるところがあるので、その逆で、黒い部分が水が入ったところだろうか。よく分からない。
(終わり)
●ブログに掲載したログの累計(累計の道のり:308.6km)
次回からは「旧六郷町六郷」で、「六郷」の中心部の西側から街の一角を歩いた記事を掲載する予定です。
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