ここのところ小春日和が続いているがやはり夜になると空気が冷たくなる。
この時期は鍋にかぎります。
コンビニではおでんがよく売れているだろう。
今夜はおでんの具を二つ一緒に仕込むお手軽な方法をご紹介しましょう。
これはあくまでも「まかない」でやっていた方法です。本来は別々に仕込みますがね。
例えば大根は面取りをしてコメのとぎ汁で下湯がきします。
ですが「まかない」は時間短縮が必要で仕上がりは同じくらいにしなければなりません。
まずは卵から。
卵は必ず常温の物を使います。冷蔵庫で冷えていると卵の殻が割れやすくなるからです。
大根は先ほどの面取りまでしておきます。
そして卵の形をよくするのと割れにくくするための工夫をします。
まず卵のお尻の部分(とがっていない方)に安全ピンもしくは金串で殻の厚さだけ穴をあけます。
ここでのポイントは金串ならねじりながら穴をあけていきます。
決して白身までは行かない様に。
皆さんご存じの通り何もしないゆで卵はお尻の部分がヘコンデしまいます。
しかし、この作業をしておくと中身の膨張で殻が割れないのとお尻の部分がしっかり卵の形に仕上がります。
そこまでできたら鍋にたっぷりの水を入れ卵と大根を入れます。
卵は水からの方が割れにくいのです。中身の膨張がゆっくり進み先ほどの穴から少しずつ空気が抜けるからです。
大根は根野菜なので当然のことながら水から湯がきます。
里芋・蕪なども根野菜なので下茹では水からです。
火にかけて杓文字などでゆっくりかき混ぜます。イメージとしては黄身を中心にするためなのでゆっくりで構いません。
卵黄と卵白ではたんぱく質の凝固温度が違い卵黄の方が凝固温が低いのでしっかり沸くまで転がします。
沸いたら火を弱めて沸かします。ボコボコ沸かすと卵が割れやすくなります。
水からなので沸いてから10分で出来上がります。
この時大根が良い仕事をしてくれます。
最初は浮いている大根も火が通ると沈んでくれて卵のぶつかるのを防いでくれる。
10分経ったら水に落とします。
大根も湯がいた後は水にさらしますし卵は急に冷やすと殻がむき易くなります。
卵が触れるくらいに冷めたら殻をむきます。
この時の注意はまだ柔らかいので細かく殻に割れ目を入れてから剝がすようにむきます。
これで出来上がり。
この後味の入った出しで焚いていきますが味の浸みにくい物から入れていきます。
先ほどの卵・大根の他には こんにゃくやシラタキなどを最初に入れます。
練り物は最後に入れます。
特に はんぺんや ちくわぶなどは召しあがる時に入れると良いでしょう。
これがあくまでも「まかない」での話です。
時短の為です。
皆さん一度試してみてください。
卵は美しい形・大根はあじが浸みやすくなります。
今夜、おでんにしてみては如何でしょう(^_-)-☆