日本人は物を生産する場合の力のかけ方は、クレージーだなと思う。と言うのは昨夜茨木のしみコンニャクの制作番組を見た。86歳の方が体をよろよろさせながら、コンニャクを芋を茹でてそれを機械に入れるために30Kのかごを持って歩く、また外気0度以下の中で数千枚のコンニャクを広げて乾燥させる作業など、86歳の方がやる作業ではない。しかしその方はこのしみコンニャクを後世に伝えたいと言う使命感から、死ぬまでやり続けると言っておられた。
私はビジネスに関係しているので、「それで一体幾ら儲けるんだい」と思う、と思う。
話は変わるが、ラーメンは日本の芸術的な料理と思うが、その仕込みにかける手間、そしていくら儲けるのかと考えると、手を出したい商売とは思わない。
私は中国のラーメンをよく食べたが、安くてうまい、値段は200円から250円、しかし日本と味は違うが、この値段でこの美味さは捨てがたい。
ここに中国と日本の文化の違いが見える、中国は安くてうまい、そして利益は少ないが数で儲ける。
日本は手間はウンとかけて芸術的な味を提供するが、そこそこ儲け、自分の手間はコストの中に含まれない。自分の体を泣かすことは、コストに含まれず、代わりにある種の使命感のようなもので満足する。
日本人は凄いと思うが、仮に体を泣かせてももう少し豊かになることを考えてもいいのではないかと思う。
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