触らぬ神に祟りなし

じじは朝から機嫌が悪い
こんな日は、そっとしておくに限るが・・・
物干し竿を上にあげることを頼んだ

ばばも、今日は頭が判断と理解と言葉がうまく連動してくれない
嫌な予感がしながらも・・・

まずサンダル、一度拭いたけど、ざ～～～っと雨が降り、又少し濡れたようで
私のはいているサンダルをそっちを履くと言って私を部屋に上がらせる
嫌だな、手でここと言うつもりが言葉で伝えるなんて

案の定、違う所に揚げた
そっちじゃなくて、こうなったところ、と波型を手で示すが伝わらない
どこか
言葉におびえるばば
頭真っ白になる

ようよう、揚げたが・・・・ガミガミが止まらない

ごめんなさい・・・と何度も何度も言う

その後そろっと台所へ逃げる

ばばはこんな風に機嫌の悪い、いじわるじじが苦手です

換気扇掃除、その他男の仕事と言いうものを頼まない
ペコペコお礼を言ってまで頼むのは面倒、ましてや気持ちよくしてくれるなら良いのですが

ばばも我慢をいっぱいしています
じじも本当はがまんをしているところがいっぱいあって
それがときどき、こんな風に爆発するのでしょう

そんな日は逃げるが勝ち
こんな性格の人は孤独だろうなぁ～～～
人が近寄りたくないから・・・
でも、ばば以外の人にこんないい方したのは見た事がない

やっぱり、どこにでもいる『そとづらの〇〇さん』です

やさしい夫に恵まれた人は宝くじにでもあたったと思って、今をお大事に
そうでない夫にあたった人は、何処も同じ秋の夕暮れ　と思って

君子危うきに近寄らず、触らぬ神に祟りなしと、ひょうひょうとしておくのが良いかも