内外政策評論 TheOpinion on Global & Domestic Issues

このブログは、広い視野から内外諸問題を分析し、提言を試みます。
Policy Essayist

竹島問題を大所高所から解決すべき時   (その4)

2012-09-14 | Weblog
竹島問題を大所高所から解決すべき時   (その4)
 韓国の李明博大統領は、8月10日、ヘリコプターで竹島(韓国名独島)に上陸し視察し、その後も日本側の批判、抗議等に耳を貸さず、石碑を建てるなど、心無い行動を継続した。竹島は島根県に属するが、李承晩・大韓民国(韓国)大統領が、1952年1月18日、「海洋主権」を宣言し、周辺海域に「漁船立ち入り禁止線」、通称「李承晩ライン」を設定し、同島は韓国の支配下にあると一方的に宣言して以来、日韓間の喉もとの小骨となっている。
 今回の李明博韓国大統領の竹島上陸は日韓関係にとって極めて深刻な行為であり、日本としても重大な決意を持って竹島問題の解決に努めるべきであろう。
 1、日韓の古くからの接点、竹島(独島)の歴史  (そのに掲載)
 2、「日韓新時代」は竹島(独島)問題の早期解決が鍵 (その2に掲載)
 3、模索すべき大所高所からの解決策 (その3に掲載)
 4、歴史も状況も異なる竹島、尖閣列島、北方4島問題 
 日本は、竹島以外にも、中国と尖閣列島、ロシアと北方4島について領土問題を抱えている。
 尖閣列島については、1978年に日中平和友好条約が締結されるに際しその取り扱いが問題となったが、ソ連の地域覇権を警戒する中国側がソ連に対する反覇権を念頭に置いた第三国条項の確保を優先し、尖閣列島については“将来の世代に委ねる”として平和友好条約を締結した経緯がある。
 北方4島については、太平洋戦争の終戦を6日後に控え、1945年8月9日、ソ連が米英とのヤルタ会談に基づき、日本との中立(不可侵)条約を一方的に破棄して対日参戦し、北方4島に侵入し、その後も占拠し続けている。プーチン大統領は、“北方4島は戦争により獲得したもの”と明言しており、その取り扱いは今後のロシアとの平和条約交渉に委ねられている。
このように、竹島、尖閣、北方4島の3つの領土問題は、それぞれ状況も歴史的な経緯も異なるので、竹島問題は竹島問題として韓国側ときちんと対応して行くことが不可欠だ。
(2012.08.25.)(Copy Right Reserved.)(不許無断転載・引用)

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