ラトヴィアのリーガからバスで一時間、スィグルダという町にいます!
一昨日この町に来て、「あー安い宿ないのかー」と、どんよりしながらバスを降りる。
そんなブルーな気分でガイドブックを開き、歩こうとすると「ツーリストインフォメーション↑300m」という看板を発見。
ツーリストインフォメーションでいつも無料マップもらってるけど、頼ったことはなかったなー
とりあえず、行く先をツーリストインフォメーションセンターに変更。
少し歩くと電車の駅が見えて、そこにインフォメーションセンターがある。
中に入ると、3人のお姉さんがデスクに並んでパソコンをしている。
日本だったらオタクになれそうな環境だなと失礼なことを思いつつ聞いてみる。
「宿を探してるんだけど、宿の情報ってありますか?」と聞くと
「もちろん。マップで説明するよ!いろんな言語のマップがあるけど、どこの人?」
たしかにデスクにはマップが並べてあって、いろんな言語がある。もしかして日本語も・・・
「日本人だよ!」と言うと、すかさず
「じゃあ、英語のマップだね。」と言われた。
「 (´・ω・) 」
マップ上で宿を教えてくれる。
とりあえず、安いのがいい!と言うといくつか教えてくれた。
その中でも比較的近くて9LAT(1350円)のところが良さそうだ。
「じゃあ、そこに行くよ。ありがとう!」というと、
「ちょっと待って!電話して確認してあげる。」
というので、電話してもらった。
ついでにwifiとキッチンの有無を聞いた。
その間、ツーリストインフォにあるパンフレットを漁る。
パンフレットの中に変なものが混じっている!
ああ!!
こっこれは!!
オリエンテーリングのマップじゃないか!
しかも、このマップは大会で使われるちゃんとしたものだ!
紙もペラペラじゃなくて、しっかりしてる!
そんな素敵なものが束で置いてある!
地図ビニは流石についてなかった。
もしついてたら、ここに永住してしまっただろう。
マップ上には30個のチェックポイントが書いてある。
縮尺は1:15000。
パッと見でこの地図が尋常じゃなく難しいことを悟った。
「これってフリー?もらっていいの?(日本だと1枚200円はするのに)」と聞くと、
「もちろん!」
おお、こんなものを見つけてしまったらオリエンをしないわけにはいかないじゃないか。
電話も終わっていて、wifiもキッチンもあってシングルの部屋が10LAT(1500円)でいいらしい。
すげー!これは、うれしい!
どこをどう歩いて、どう観光するかとか、値段とか、バスの時間とか、国境までの電車の情報とか、ぜんぶ教えてくれた。
とてもお世話になりました!
宿に向かう。話が通ってるので、とても楽だった!
綺麗なトイレ、シャワー付きのシングルの部屋。ホントは15LATだけど、特別プライスだよと言われた。
オフシーズンでよかった。
スーパーで3泊分の食材を買う。1000円ちょっと。
夕食作って食べて大満足。
次の日は、観光に出かけた!
スィグルダ教会を見て(パイプオルガンがすごい)、
スィグルダ城址をみて、(トイレがきれいだった)
ロープウェイに乗って、(乗客はたったの二人)
クリムルダ城址もみて、(手つかずで、その古さが趣き深い)
トレッキングして、(寒い!滑る!きれいな森!)
洞穴をみて、(壁は一面文字だらけ)
トゥライダ城址をみた。(塔の上に登れた)
たどり着いた、トゥライダの町からスィグリダまで5kmほど。
バスがいいな。
情報による帰りのバスは14時25分のハズなのに来ない。
14時45分だったかーと思って待つが来ない。
14時55分に歩いて帰ることを決意。
歩ここと5分、颯爽と僕の横をバスが通過。
そんな気がしてたけど、やっぱり・・・
とぼとぼと宿に帰った。
昨日はケチャップマヨの味付けだったから、今日は醤油マヨにしよう。
3日分用に買った肉をこの日は多めに使った。
そんな夕食を食べた。
そして、今日!
オリエンテーリングするぞ!
と意気込んだけど、外は小雨。
でも、出かける。
3kmほど歩くと、競技マップエリア内に入る。
とりあえず、スタート地点に行く。
地図上のスタート地点の行くと、頭の部分がオレンジ色の木の杭が刺さっている。
よく見ると、杭の頭の上には番号が書いてある。
近くに大きな看板があって説明もちゃんとあった。
ラトヴィア語だったけど多分言いたいことは、
「地図上のチェックポイントの場所には杭があります。それが、チェックポイントです。番号も書いてあります。」
とのことだ。
すごい!チェックポイントも準備してある!
そういえば前日チェックポイントを1~30まで繋げてみた。
たぶん最短距離になるはずなのに、距離が14kmを超えた。
全部は無理だ。
気ままにまわってみよう。
途中から雨が降ってきたので1時間半で切り上げる。
9個しかまわれなかった。
チェックポイントの杭を見つけるのが大変だった。
絶妙に穴の中に杭を打つのはひどい。
近づいて覗き込まないと見つからない。
でも番号書いたオレンジ模様の木の杭を打っておいて、いつでもオリエンテーリングできるようにするのはいいアイディアだと思う。
その後はまたツーリストインフォメーションに行った。
次の日の国境まで行く方法を聞くためじゃなく、
「この辺に宿はありませんか?オリエンテーリングがしたいから、森の近くに宿を取りたい!」
「この地図あと4枚ほどもらうね!」
というわけで、無事オリエンテーリングのスタート地点の目の前の宿を予約しました。
しかもさらに安い。
明日の朝バックパックを担いでそこまで移動します。
そして森の中に2日間ひきこもります。
このテレインが気に入ったから。
理由はその難しさ。
(このテレインの大部分はのっぺりしていて地形の情報が乏しい。東の方に一部、傾斜の激しい部分はあるけど。だから、溝、穴、切り株、凹地、ちょっとした地形の変化、拾えるすべての情報が必要になるっぽい。平坦な分スピードが出るから、素早く対応しなければいけないし、正確なコンパスワークは必須。チェクポイント(杭)の位置が残酷。)
正直無理だ。
でも最大の理由は、この森がとても綺麗だったから。
北欧でオリエンテーリングが流行る理由がわかった気がする。
こんな綺麗な森を涼しい夏の天気のいい日に走ったら、最高だろうなー
寒いのは我慢するけど、せめて明日と明後日は雨が降らないことを祈ってます。
26日までここに居るので、その後は駆け足です。
国境の町ヴァルガ、学園都市タルトゥ、そして最後の街タリンと駆け足でエストニアをまわる予定です。
それでは、次は森を出る時か国境の街での更新かなと思います。
それでは、また!