「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

レトロゲーマーへの道~X1Cの画像キャプチャーを試みる

2016年11月26日 22時46分58秒 | レトロゲーム

だいぶと実機でのレトロゲームプレイ環境が整ってきましたが、まだまだ解決が必要な点が多数あります。
やはり画面表示は、低水準と言わざるを得ない状態。
今回は、その辺りをどうにか出来ないか考えてみました。


●画面表示問題

現状、RF接続で表示しているものの何故か安定しない。
恐らくテレビとの相性(テレビの補正能力)だと思うのですが
もう少し画面表示がなんとかならないだろうか?

素人の自分には、いまだに純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC)の
コンポジット接続で画面が流れる意味が分かりません。
またRF接続についても、画面の状態によっては流れてしまいます。
流れるのとは別に、液晶TVとソフトの相性?によって画面切り替えの暗転時に同期を見失う事もある模様。


同期が取れなくて流れるのは何となく分かるのですが、
ではなぜ、同じ機械から出力された信号でも画像によって同期がとれる時と、取れない時があるのか?

ひょっとして純正RFビデオコンバータの同期関係のパーツが壊れちゃってるのでしょうか?
と言う事は、それを交換できればコンポジット表示は可能なんでしょうか?
この辺りは検索しても分かり易いサイトにヒットしないので、現状調べようが無く保留するしかありません。

表示は滲むものの、映すだけなら今のコンポジット>S端子簡易変換でも何とか見れます。
  
まぁ画質はアレですがRFよりはマシ...

白黒表示にすると80桁でもかなり見やすくなるので
現状JODAN-DOSを使う時は、このコンポジット>S端子簡易変換ケーブル
で、液晶テレビでのS端子を使って白黒表示が良さそうです。


 
○ X1の出力同期信号をイジる

これと言った解決策が無いので、今度は別方面からアプローチです。
「X1センター」さんで表示関係を調べている時にあった
「31KHz無理矢理設定プログラム」を試してみましょう。

これで手持ちのディスプレイに表示が可能なら、純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC)が壊れても
変換ケーブルのみで映るので「HuBASIC」か「JODAN-DOS」を臨時に使う程度なら急場は凌げる仕組み。

「もう手入力の必要なんてないんだ!!」と思ったのだけれど
Win98機は常に出してる訳では無く、休みの日に使う時だけ引っ張り出しています。
ロードさせる為だけに引っ張り出してアレコレするより、
それほど長くもないので、キーボードテストも兼ねて手打ちする事にしました。

順調に入力できるかに思えたが ” K ” キーが反応せずに「INKEY$」が打てなく詰んだ...orz
しかし、強めに押せば ” KKKKK ” と連打にはなるが入力は可能っぽい。
不具合箇所の追加です。キーボードの修理は現状必須では無いですが後々治したいですね。
キーボード:一部利かない(テンキーの1,8、K,T弱め)

入力し終わって、取りあえずは一旦カセットテープに保存。
そして実行してみた所 ” Syntax Errorr ” orz
「やっぱりか!」
X1C付属のBASIC本を見てみると、残念ながらテープ版だと「WIDTH」命令が貧弱でした;;
プログラム中では「WIDTH 80,25,0,1」とありますが、
自分の所持するHuBASIC(CZ-8CB01 V1.0)では、
「WIDTH 40」か「WIDTH 80」しかコマンドがありません。取りあえず「WIDTH 80」に削ったら動きました。

画面は全く表示されませんが、液晶ビエラTVのアナログRGB設定画面では入力周波数が表示されます。

X1C標準の同期周波数(X1Cと液晶ビエラを「X1センター」さんの簡易VGA変換ケーブルで直結)

「31KHz無理矢理設定プログラム」で認識する範囲で調整していくも
残念ながら31KHzまで程遠くこれが限界...


これ以上になるとテレビが周波数を認識しなくなります。


24KHzで映らないかと、手持ちのディスプレイを試すも、そんなディスプレイは持ってなかったw

24KHz対応ディスプレイがあれば違ったのかもしれませんが
現状、手持ちの環境では使えそうになさそうでした。

結局プログラムでは表示できなかったので、画面表示は現状維持。



●画面キャプチャー問題
問題は表示だけではなく、折角バックアップでゲームが出来る様になっても
アクションゲームがほとんどなので、ベストショットが撮りづらく
画像が携帯のカメラだけってのは色々と問題があります。

無理だろうなぁ~と思いつつも、手持ちの「GV-USB2」でキャプチャー表示出来ないか試した所
一瞬、画像を入力している様だが、やはり怪しい信号と判断されているのか
動画は勿論の事、静止画すらキャプチャー出来ませんでした。

(X1>純正RFビデオコンバータ>コンポジット>GV-USB2)

設定が悪いのかと、プレステ1で試してみるとアッサリ表示されます。
結線だけでS端子に変換するケーブルも試してみましたが結果は同じでした。
(X1>純正RFコンバータ>コンポジット無理やりS端子>GV-USB2)

他に何か手は無いものかと調べていると、良く見かけるのが
「別の機器を通す事で信号が正常になる」と言うもの。

なので、古めのビデオデッキを漁ってきて試してみます。
2台あったので取りあえず色々繋いでキャプチャー出来ないか試してみましたが、全てダメですたorz
先ほどと同じ状態で、一応信号は拾っている様ですが、繋いだ瞬間一瞬だけ映りかけるが画像で止まったまま。
コンポジットからコンポジットは、信号がスルーされている可能性がありますが
RF入力はビデオデッキ内でコンポジットに変換されているはずなので
ちょっと期待していたのですが....

「よ~し、こうなったら奥の手だ!」

ズバリ!!
「ビデオテープに録画して、それを再生した画像を取り込む!!」
信号がビデオテープ標準なら問題ない訳でしょ?

「画質はショボイが、これでどんな映像もイチコロよぉ!♪」

昔の要らないビデオテープを漁ってきて、まずは再生テスト。
残念ながら、片方のビデオデッキはテープを入れた瞬間吐き出しますが、もう1台は使えそうです。

今回はギャラクシアンのゲーム画面を録画してみました。
それをLEDレグザTVにつないで再生。
上書き録画なので、CMが最初に流れた後に普通に録画したギャラクシアンの映像が流れます。
「これなら行けそうだなぁ」
って事で、早速キャプチャー(GV-USB2)に繋いで再生。

「ほっほ~余裕でCM始まったやん!!」
で、画像フリーズ。

「あれれぇ~???」

ビデオデッキが壊れたのかと思い覗き込むが普通に再生されている。
TVに繋ぐと最初から最後まで映る、キャプチャーに繋ぐと
CMはキャプチャー出来るがX1の画面になると止まる。
「まぢかぁ~~!!」orz
もう、ここまで来ると無知な自分はコピーガード信号的な物が
映像に交じってるとしか考えられないw

その他、純正RFビデオコンバータ自体もやっぱり怪しい気がするし。
そもそもコンポジット出力で正常に表示されない時点で故障しているんでしょうかね?
やっぱりアップスキャンコンバータしかないのでしょうか?
しかし、これだけの為に3万円は出せない。
それなら先にCZ-8RL1でしょ?ってなってしまうし。

他の方の実機X1動画が結構ありますが、どうやって上げてるのか見てみた。
---------------------------------
【録画環境】
実機RGB出力
→6pin-15pin変換コネクタ
→15pin-21pin変換ケーブル
→XRGB-2
→TwinPact100
→DVDレコーダ
作成したDVDをパソコンに入れ、DVD2AVI→AviUtl
→mencoder_vp6set
---------------------------------
え~!!!ここまでしないとPCに取り込めないの!?

どうも、映像信号をPCに取込むのが素人には運任せになるのでしょうか?
この方はDVDメディアに一旦落とす事で映像信号問題を解決している風?
自分がビデオデッキに録画出来た事を考えると、可能なのでしょう。
今となってはレア物が多いので、同じ環境を整えるのは大変そうです。

何とかならないのかと徘徊中に「パピコニアンの倉庫 – 整頓中」さん所の「XAV-2s」のキャプチャー動画を発見。
かなり綺麗に撮れていますが、画面が反転フラッシュする時に映像が乱れるようです。
「Xcapture-1」が良いらしいと言う話もちらほら見かけますがX1での使用報告が無い上、値段が値段だけに却下。

自分は、もう少し他の方法を模索してみたいと思います。



●発掘!キャプチャー装置

何とかキャプチャー出来ないものかと古い製品も試してみる。
X1の純正RFビデオコンバータですが出力される信号がかなり荒い信号な様で
最近のキャプチャー装置では不可能なのかもしれない。
で、発掘してきたのがこれ。
 
いつの時代のグラフィックボードかすら覚えていませんw
当時、評判の良かったカノープスのPowerWindowシリーズで「Power Window 3DV/4MC」
お手頃価格のミドルレンジのグラフィックボード。
名に3DVと付いてますが、3D性能はそれほど高くなく2D処理もそれなりですが
相性問題が起きにくいなど、そこそこの評価だった気がしないでもない。
それとビデオS端子入力機能に惹かれて、これにした記憶があります。

しかし当時、実際にビデオS端子を有効利用した記憶がない...
先を見越し過ぎて不要な機能を付けてしまう自作PCの典型的な無駄遣い例w
今回その先見の明が偶然にもあったらしく、今回の再登用となった訳であります。

このビデオボードのドライバーは、Windows95~NTぐらいまで対応している様なので
あとはマザーボードとの相性ぐらい。
ドライバーは何とか見つけたものの、キャプチャーソフトが見つかりません。
色々ググった結果、付属のキャプチャーソフトは「Power Cinema 95」らしいです。
「あぁ~何と無く見覚えがあるGUI!!」
公式(消えかけ)ではドライバーしかダウンロード出来ない模様?
大海原を徘徊するも、見つからず...

最後の望みは、昔のバックアップCD
ダイレクトパッドプロや、購入したマザーボードやグラフィックボードのドライバーが
全てまとめて1枚のCDに焼いてたのが見つかりますた。

「助かったぁ~♪」バックアップ大事!

何とか「Power Cinema 95」をGETし、インストールできました。
しかし起動はするものの、キャプチャー画面を表示する「LiveVideo」が選べない...
この中でインストールしてないのは「DirectVideo」オマエかっ!

インストール後、無事にLiveVideoが選べるようになったぜぃ♪
そしてハングアップ....
txtファイルを見てみると、どうもWindows95用な雰囲気。
「今の実機はWin98SEなのだよ...」

ひょっとして、これって「DirectX」なのでしょうか!?
Windows98用の「DirectVideo」を探してる時に、アイコンが同じな事に気がつきました。
さっそくWindows98対応の「DirectX8.1」をダウンロードしてきてインストール。
「だ、ダメだ..」最初と変わらず、ハングアップ;;
こんな時は、ドライバの入れ直しからだ。
と、ドライバー入れ直したらアッサリ動きました。「やったぞぉ!!」

実機は取り合えず置いといて、まずは先日ビデオ録画したギャラクシアンで試してみましょう。
「おぉ、映ったか!?」だが止まる。
でもまぁ「GV-USB2」では映りもしなかった画面が、一瞬とは言え表示された。
「コンポジ>S簡易ケーブルならどうだ!」だが止まる。

しかし一瞬だけ画面は出るんですよね。やっぱりコレってハードウェアの能力?
レグザTVとビエラTVで表示されてるのも、歪んだ信号を
かなり強引にハードウェアで補正してくれてるからなんでしょうねぇ。
PHILIPS製のNTSCビデオデコーダチップ(SAA7110 WP)、一瞬とは言え写し出すとは凄い!
もう実機X1Cで試してみる!!!

「はい、残念~...」って事で終わる予定だったのですが
IPLからソフト起動まではキャプチャー出来ちゃったり..
そしてソフトが起動したら、フリーズするオチw

携帯動画に撮ろうと、もう一度試してみたけどIPL起動画面で既に止まるorz

信号の動きが激しいとエンコードしきれずにフリーズするんでしょうか?
まぁ、IPL起動画面すらキャプチャー出来なかった時から比べたら、気持ち程度、進んだ気がする。

何とか映らないかと色々試しているうちに
キャプチャーは不可能ですが「Steal」で一瞬ですが映る感じ?
「今までPC上で全く映った事なかったのに、スゲー!!」って感じですが
その名の如く「映像を盗み取る」だけなので録画が出来ないんですよねぇコレ
そうだ、これをスクリーンショットでとれば良いんだ!!

一瞬映った画像だけでもと、「静止画ならWinShotでサクサク取れるぜぃ♪」って事で
大量に撮った画像を見てみるとピンクw
完全に消しにかかってるモードです。次なる手は、この画面を如何にPCキャプチャーするかが課題?


何となく映りそうな感じはあるので色々検索していると
「Power Cinema 95」の新しいバージョンっぽいのを発見。
これ、確かドライバーと一緒に公式でダウンロードしてきたと思うのですが
「PowerCinema 95」じゃないからって、使ってなかったんですよね。
新しいキャプチャーソフト「MediaScope」を使ってみます。

ひょっとしてX1動画が撮れない原因は、グラフィックボードやドライバ、ソフト自体に問題がある可能性もあるので
まずはスーパーファミコン(スーパーゲームボーイ+メトロイド2)でキャプチャー出来るか試してみる。

(スーパーファミコン>コンポジット>Power Window 3DV/4MC 320×240 30fps)
こちらは動画の録画も余裕なんですよねぇ(大量のコマ落ちな上、何かノイズが入ってますが)
疑似?似非?NTSCのはずなんですが。

さらに「WinShot」で撮ってみると「あれ?撮れるしw」
「Power Cinema 95」の時はピンクに塗りつぶされてたのですが
何か設定でもあったのでしょうか。


これはX1Cでも期待。
X1C>純正RFビデオコンバータ>コンポジット>Power Window 3DV/4MC
ですが、期待も虚しくキャプチャーサイズでは全く映りません...
やっぱり純正RFビデオコンバータのコンポジットは正常では無い様なので
RF出力から途中にビデオデッキをかましてコンポジット出力してみる事に。

またまた設定を色々試して、前回は無かった設定でオーバーレイを切ると、
キャプチャーでは無く「Steal」で、かなり粗い画質ですが”映ったり””止まったり”と惜しい感じ?
オーバーレイONだと、100%止まりますorz

なんとか映ったタイミングを見計らって、スクリーンショットと動画を撮影してみました。

 
ギャラクシアン(X1テープ版、Steelによるスクリーンショット)


ギャラクシアン(X1テープ版、Power Window 3DV表示の携帯動画 「Steel」による表示640×480)
X1C(実機CZ-801C)
 >純正RFコンバータ(CZ-8VC、RF出力)
 >地アナビデオデッキ(RF入力、コンポジット出力)
 >Power Window 3DV(コンポジット入力)
 >携帯電話の動画撮影
夜中だったので音声は出してませんが、キーボードのカシャカシャ音が...
携帯で撮影したので手ブレが酷かったのですが、YouTube標準搭載の手ブレ補正を使ってみました。
ちなみに動画UPは今回が初めてなので全く使いこなせていませんが、ぼちぼち勉強して行きたいと思います。

まぁ、「Power Window 3DV/4MC 」と「純正RFビデオコンバータ」の組み合わせでは、これが限界っぽい感じです。
遅延とか画質以前に、すぐに信号を見失って停止してしまうので、全く実用出来ません。

せめて静止画で良いので信号入力したのを取り込みたいのですけど
こうなると、純正RFコンバータを使った画像キャプチャーは難しそうで...

次なる手を考えてみましょうかねぇ...

 

●まとめ

X1の信号が不安定で怪しいからなのかどうなのか、
最近のデジタル保護されたキャプチャー製品では、正常にキャプチャー出来ません。

標準の信号は、水平同期周波数15.6KHz、垂直同期周波数60Hzだと思うのですが
今回見たX1C実機では、水平同期周波数15.9KHz、垂直同期周波数61.8Hzでした。
これが許容範囲なのか、そうでないのか自分には分かりませんが...


GV-USB2は擬似NTSC対応なので期待してたのですが、
純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC)では残念ながらキャプチャー不可能です。
(本当は出来るのかもしれないが、自分の物では現状不可)
15KHz対応のキャプチャー機器ならばキャプチャー出来る可能性はありますが
価格が高い為に気軽に実験という訳にもいきません。

現状の自分は、純正のRFビデオコンバータしかないので
もう1つ、安価なRGBコンバータで実験してみたいものですね。
「X1がキャプチャー出来るや~つ。」低機能でも良いから低価格でおねっしゃす;;

映像信号、なんとも難しそうですね。
純正コンバータが正常なら、何となく映りそうな気がしないでもありませんが
現状これしか画面に映す手段が無いので修理などは試みず
取りあえずキャプチャーに関しては一旦この辺りで保留するしかなさそうです。

「”表示”と”キャプチャー”は全く別」と言う事が再認識できただけで
結局、何も解決しなかったと言う...



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