「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

レトロゲーマーへの道~X1Cカセットテープデッキ修理

2016年09月23日 23時36分32秒 | レトロゲーム

なんとか画面表示は純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC)の
RF接続で表示出来そうなので、
次はカセットドライブの修理に取り掛かります。


過去に一度バラしてベルトを輪ゴムに変えた記憶があります。
恐らく今回もベルトが切れてると踏んで、記憶を頼りに分解してみました。

ネットを調べてみたら、各方面にベルトの交換方法が載っている所がありましたが
保守の為に自分も上げておく事にします。



●X1C(CZ-801C)カバー分解手順正規”(カセットドライブアクセスまで)

・最初にカセットの蓋を開けておきます。(よく忘れるので注意。自分だけ?)
初めの頃は開け方を知らずに、毎回電源を入れて蓋を開けてましたorz
写真の位置に細い物を突っ込んで右に押すと、フックが外れて蓋が開きます。
手動で開かない時はカバー、蓋、電磁ソレノイドに問題のある可能性があります。


・背面のネジを2本外します。
(一応プリンタースロットのカバーも外しておきます)


・底面のネジを2本外します。


・背面の左右を少し浮かせてカバーをずらします。


・そのまま持ち上げると電源の所で引っかかるので、
気を付けながら背面部分のみ無理やり上に外します。(電源に傷が付きます)


・カバーの背面部分がギリギリ電源をかわせる状態から、
カバー全体を前にスライドさせて、フックを外せば取り外し完了。
フックは5か所で頑丈に止まってますので注意。


後ろから先に外すと電源に傷が付く事から、
「正規の手順?」は、先に前のフックを全て外してしまうのか
自分と同様最初に裏側を少しだけ持ち上げた状態から
前側の5か所のフックを外すのかもしれません。


しかし、それでも一番左(最も電源寄り)のフックが非常に固く、
普通のマイナスドライバーでは簡単には外れません。
下の写真右側はマイナスドライバーでカバー側を、こじようとしたけど
傷がついただけで、結局外れなかった写真w
本体の黒い側を、こじるのが正解かもしれませんが、割れそうで怖い。

何度か挑戦するも想像以上に頑固で外れ難いので、もともと傷だらけの本体を使用している自分は、
修理の為に頻繁にカバーを脱着すると踏んで、背面から外す手法をとっています。

まぁ底面は見えない部分なので、頑張って前のフックを外す方法に慣れた方が良いかもしれませんけどね。

追記:
それっぽいカバーの外し方を会得しました。
関連記事:CZ-801C(X1C)の延命処置


○組み付ける時は?
カバーを取り付ける時は、後ろ側をハメてから、前側を押し下げてフックを止める方法が良い感じです。
バキッ!と大きな音は出ますが、構造上△の上から押し下げる感じなので、入りやすいイメージ。
力の方向は、一応手前下って感じでしょうか?

無事にカバーを外したところで、何か部品が転がってきた....


折れているのか外れているのか全く見当がつかない。
色が結構白いのでX1Cの部品とは限らず、キーボードに別の何かを落とした可能性もあり
取りあえず分らないので、この部品は置いといて(おい、大丈夫か?w)
まず、ベルトがどうなっているか調べてみましょう。



●X1C(CZ-801C)カセットドライブ分解手順(ベルトへのアクセスまで)

○カセットドライブ取り外し
・カセットドライブのコネクタ(赤丸)を外しておきます。

本体裏面から見て、左の茶色のコネクタが、磁気ヘッドにつながっていて
右側の茶色のコネクタが、制御系につながっています。
一応プラスチック系コネクタに良くある、簡単に抜けない様に引っかかりがあるので
無理に配線をもって引き抜かない様に。ジワジワ浮かせる感じだと安心です。
下側に白色の配線止めも外しておきましょう。(写真は既に外れた状態です。)

・次にカセットドライブ本体のネジを5本外します。(写真下:赤丸)

前面のネジ1本、左右の上から止まっているネジ2本、背面のネジ2本を外します。

背面側のステーが差し込む形になっているので、
コンデンサー等(茶丸印)に配線やコネクタが引っかからない様に、カセットデッキを真上に取り外します。
(背面に小さなひっかかりがあるので、気持ち前面側から持ち上げる感じで)

カセットデッキ部分の取り外し完了('◇')ゞ



○カセットドライブのベルトへのアクセス
・まずは結束バンド(黄丸印)を切ってしまいます。
何度か分解する可能性があるなら、組む時には
この部分はビニールタイ等簡単に外せる物で止めるのが良いと思います。
(写真は後日に撮り直した写真ですので、状態は違います。)

・赤丸の3か所のネジを外して、カバーを外します。
右側のネジだけ配線に隠れているのと、ネジが長いです。


・モーター~フライホイールの平ベルトを外し
・(付いているなら)角ベルトも外します。


・フライホイールを引き抜きます。
フライホイールを外す時の注意点として、カセットデッキの”表側”(キャプスタン軸)に
プラスチックの小さなワッシャが刺さっているので無くさない様に気を付けましょう。
(無くても動くとは思いますが、一応...)


ひとまず分解作業はここまでです。


●状態確認

○平ベルト(モーター~フライホイール)
モーターからの平ベルトは使えそう?
(写真をロストしたので上記分解時の写真は撮り直しものです)
若干弱い気もしますが張りもあります。(この耐久性すげぇ!)

○駆動用の角ベルト(フライホイール~プーリー1~プーリー2)
細い方のベルトが溶けている。恐らく角ベルト。
古いX1Cを手に入れた場合、ほぼ100%溶けていると思った方が良いでしょう。
自分の場合は、過去に輪ゴムを付けて使っていましたが、それもパサパサになって切れていました。

にしても、溶けてしまっているベルトが非常に頑固にこびり付いていて、なかなか綺麗になりません。
他に転移してしまう可能性があるので布切れなどを使いまわさず、大きい塊は爪楊枝や竹串で削ぎ取って
へばり付いて残った物は綿棒とパーツクリーナーで汚れを取っては捨て、取っては捨てを繰り返す方法が
早く綺麗に出来る気がします。

駆動用の角ベルトは、新品の既成品を購入しようとしても長さのデータが無く
自分で探ろうにも、”フライホイールとプーリーが2か所”の、計3点にかかっている為、長さの計算が非常に困難です。
一応、プーリーの位置、径、個数から計算できるソフトもありますが
ベルトの弾力や、プーリー溝の内径は考慮されておらず
そもそものプーリーの座標指定が手間で、正確な長さを割り出すのが大変。

取りあえずは動くかどうかのテストをしたいので、今回も輪ゴムで臨時に代用して
まともなベルトは後回しにしたいと思います。


○組み付けと動作確認

バラした逆の手順で組み付けて、不要な音楽用カセットテープで動作確認。

取りあえず、再生が出来る事は確認できました。巻き戻しは動きません...
他の部分が壊れていてはカセットデッキを修理する意味もないので
一旦、この状態で動作テストをしてみることにしました。



●実機稼働試験

動作テストはキミに決めた!!

デモテープ!!

しかし、読み込みエラーorz
磁気ヘッドを掃除してみる

「おぉ~動いた!」

暫く懐かしさを堪能。
この本体スピーカー1個から流れてる音楽が、また味があって良いんですよね。



LEDレグザ(RE1)に純正RFビデオコンバータを使って
RF接続したものを、携帯のカメラで撮影した写真です。

まさに”RF接続”って感じの画質ですが、自分的にはそれでも感動。
アップで撮ると、結構ヒドイ....w




お次はゲームを試してみる。

電波新聞社!!(と言えばマイコンBASICマガジン!!)

あれ?ロードしてもすぐに止まってしまう。
ヘッドを掃除して再チャレンジ > やっぱりすぐに止まってしまう。

ペラペラの説明書を見てみると...

ひぃ、BASICからロードしろとw
そう言えば、市販のパッケージでもそう言うものがありました。
BASICのカセットもあるのですが使用頻度が凄く多く
ワカメや擦り切れが結構怖いので本番のダビングに置いておいておきたい。

デモが問題無く動いたと言う事で、別のゲームにしてみる事にした。

これ。初代マリオブラザーズめっちゃ欲しかったんだよねぇ。
ロードは問題なくスタート

ロード完了。しかし画面が流れだした!

やっぱりコンバータが結構ヤバイ状態っぽい?

純正コンバータが壊れた場合、ディスプレイかスキャンコンバータを買う必要が出てきます。
ちょっと先行きが心配。

何とかLEDレグザに映せないかと、
昔、S端子しかないモニターに、コンポジットを入力する為に作った
「コンポジット>S端子無理やり変換ケーブル」を試してみます。作り方は直結するだけなので省略。

にじみ?ブレ?がヒドイですが、何とか流れなくなりました!!
一旦RF接続は置いといて、懐かしさを堪能するのが優先ですw

いざ、スタート!

子供の頃、めっちゃワクワクして始めたんだけど
欲しかったマリオ(ファミコンやゲームセンターの)と違ったんだよねぇ~(T_T)

それでも初のMyテレビゲームで、夢中になって最高51面ぐらいまで遊んだ記憶があります。
3ステージ+ボーナスステージのループだけどw
子供の寝る時間なので、しぶしぶ打ち切られたおもひで。

と言う訳で、無事にゲームの起動も確認出来ました。

取りあえず、今回の実機稼働テストはこれにて完了!!



●まとめ

いや~。思ったよりサックリ動きましたねぇ。懐かしさも堪能出来たし大満足。
画面が流れるのだけどうにかしたいですね。

ここまでのX1C本体の状態
・テープデッキ:現時点で再生の復活を確認(その他、怪しい所は多数)
・いくつかのキーが利かない。
・電源が結構熱くなる。
・テープは時々読み込まない?(要ヘッド掃除?)
・純正RFビデオコンバータはやっぱり怪しい。映るけど流れたり。
・謎の部品が余っている

しかし、このまま(再生しか出来ない状態)だと
テープ入替なしで一気にロードするようなゲームは問題ありませんが
微妙なロード位置を調整するソフト(ゼビウス、ザナドゥ、テグザー、他AVG)などは、まともに動かないですよね...

流石に今からテープでザナドゥやるのは辛いですが...w。
階層移動はまだしもボス部屋に入ってしまった時、
死亡確定なのにロード終了を待ってる時の絶望感ったらこの上ない。負けてさらにロードがあるから....
でも、X1のカセットテープでここまでのゲームが出来る事に今でも関心させられます。

「いつかは直って動くようになると良いなぁ」



→トップページに戻る
→続きを読む



コメントを投稿