「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

プログラムレコーダー「RQ-8100」

2018年02月08日 07時53分31秒 | レトロゲーム

またまたデレコを買ってしまった...

今回のジャンクデレコはパナソニックのRQ-8100です
初期写真撮るの忘れた...
再生速度が極端に遅いのと電池ボックスのカバーが無いと言う事で、ジャンク扱いでした。

どうやらこの機種は、データレコーダー兼カセットレコーダーとして販売されていたようです。
カセットテープをデータの記憶媒体とする時代が終わり、一般音楽用としても使えるようにして
販売の裾野を広げないといけない時代になってきたのかな?と思わされます。


●掃除と簡単な整備

取りあえず埃まみれだったので全バラして「ケース丸洗いの刑」です。



側面に集中している端子とスイッチ類は右から
「位相反転スイッチ」
「機能切替スイッチ(一般音声用、データ用スピーカーOFF、データ用スピーカーON)」
「ボリュームダイアル」
「トーンダイアル」
「音声入力(SAVE)」
「リモート」
「音声出力(LOAD)」
「電源アダプター端子」
となっています。

電源アダプターは6Vのセンターマイナス通常のアダプターと逆、極性がファミコン等と同じで注意が必要)
乾電池(単三、4本)で動く様に、6V仕様になっている様です。

中身は、今まで見てきた中ではコンパクトに詰め込んでる感じがするのは、電源が外付けだからなんですね。
縦型デレコは電源(トランス)を内蔵しているものがほとんどですが、
横型デレコは電池とアダプターの2電源方式が多い様に思います。大きい電解コンデンサも不要なので収まりも良いですね。



電解コンデンサは、見た感じ当時物の中では新しい感じですが
20年以上は経過していると思われるので、念の為交換しておきました。


モーターからフライホイールへのベルトも千石ベルトのφ75×1.2に交換。
その他の駆動系はゴムリングタイプだったので、そちらは掃除だけに留めました。

再生速度が極端に遅いと言う事で調べてみましたが、各機構はスムーズなので原因は特定出来ず。
まずはギア関係を分解せずに、届く範囲の旧グリスを掃除して新たにグリスアップ、
スイッチ部も接点復活剤をかけてカチカチ動かします。

特に難所も無く組み付け完了。分解時の部品点数が少ないので難しくはないですが
基盤と機械部分の配線が短いので、あまり引っ張ると千切れてしまいそうな感じです。




●動作テスト

6Vアダプターが無かったので、テスト様に一つ新調しました。
ファミコンの時に作ったセンター+-入れ替えのジョイントを繋いで動作テストです。

テストテープを入れて各スイッチテスト。
再生、早送り、巻き戻し、一時停止、ボリューム調整、モニター音切り替えは問題なし
トーン、位相反転、録音は未確認です。

音楽テープを回してみても、特に再生速度は問題無い様な?
どの道整備する予定の所ばかりだったので、その中の何かが悪かったのかもしれませんね。
念の為PCで再生速度を見ておきましょう。

気持ち程度早いですが許容範囲内です。にしても驚くほどの安定感があります。
デレコにしては後期タイプになるのでしょうか?
NECのDR-〇〇シリーズは再生速度がユラユラするんですよね。まぁパーツが古くて悪い可能性もありますが。

もういきなりゼビウスでテスト。

しかしロードエラーorz
「ふふふ、これには位相スイッチがあるのだよ!」ロードエラーorz
説明書が無いので詳細な内容は分かりませんが、
データモードではエラーになるので、普通のノーマルモードに切り替えました。

どうやらデータモードは音量がMAXで固定される感じで音量が大き過ぎてエラーが出ている模様?
ノーマルモードでボリュームを調整してみましょう。

  
PCGを通過した様で起動路線に乗り、無事に起動しました。

日は変わりましたが5分超の「ばってんタヌキの大冒険」でロードテストです。
最初はロードエラーになりましたが、音量を調整して無事に起動。
  



●まとめ

特に山場も無く終わってしまいました...

データレコーダーにしては比較的新しい部類に入るのか精度が良すぎてイマイチ楽しめないw
故障個所を直す事で構造や理解が深まる様で、
動いているものを分解してまでって言う領域には、まだ達していませんね...

そして気になったのが、これファミリーベーシック専用のデレコと凄く似ている気がします。
端子の位置や操作ボタンやケースを見るにナショナルのOEMなのでしょう。
まぁ、ファミリーベーシックがどのデレコでも動くなら大した意味は無いのですけど
ナショナルの色を塗り替えたらファミリーコンピュータのデレコっぽくなるのかなぁ?っと。

今の所ソフトが起動するので問題ありませんが、この機種はモーターの速度調整場所が分かりません。
モーター自体に調整個所が見当たらないし、基盤にも可変抵抗がありません。
フライホイールの締め付けで多少は変化しますが、そんな物理的な変更では時間と共に速度が変わってしまいますよね。

モーター速度の調整が無いと言う事で、逆に速度が狂う事が無いのでしょうか?
それならば良いのですが、一度再生速度が狂ってしまうとドツボにハマりそうですねw


なかなかの安定感があるので性能重視な方には結構オススメ出来ます。
モノラルですが音楽用として使えるだけはあり、DR-320みたいなアンプノイズ?の様なものもありません。
ベルトとゴムリングがしっかりしていれば、内部の埃とヘッド&ピンチローラーの掃除だけで使える様になるかもしれません。

このタイプはあまり人気が無い様で結構安く手に入るので、また機会があれば購入してみようと思います。


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