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ZX-6R 1万キロレビュー

2023年06月01日 | ZX-6R

走行距離が1万キロを超えた。サスセッティングもカスタムも一段落(だよね?w)。CBR1000RR(SC59)以来のおよそ11年ぶりのインライン4のスーパースポーツ系バイクということで乗り換えて良かったなあと思う日々を過ごしている。朝起きるとまずは6Rで走りたくなるし、仕事が終わってからも6Rで走りたい気持ちだけはいっぱい。実際は疲れ果ててるので平日は乗れず、休日に100kmちょっと乗るのがやっとなんだけど、、、ね。寝ても覚めても6R乗りたい病であることには変わりない。

総評 軽量コンパクトな車体とスムースな出力特性のエンジンのマッチングの良さで、操る楽しさに溢れているバイクといえる。全体的なコーディネートがバランス取れていて、どれかが突出して良いとか悪い等が感じられない程、しれっと高次元にまとまっていると思う。排気量636㏄のエンジンは、1万6千回転からレッドゾーンとなるほど高回転まで回り、その出力特性は1万回転から更なる加速力を発揮する。アクセル開度に応じて最適なパワーとトルクを出力する素直な特性を活かし、リーン開始~バンキング~コーナー脱出の流れるようなライディングを楽しめやすい。ブレーキも強力なストッピングパワーだけではなく強弱自在にコントロールできる。絶対的な制動力はブレーキパッドを交換する必要がありそうだが、路面を撫でるようなコントロールがやり易いのは公道ではありがたい。倒立フォーク+モノブロックブレーキキャリパー+ラジアルマスターの組み合わせは信頼のおける完成されたシステムだと思う。ライディングポジションは前乗りにも後乗りにも対応でき荷重の前後受け渡しもコントローラブル。左右へのバンキングも普通にシャープさがあるが、ドカティのヒラヒラ感には及ばないものの切り返しが容易で、どちらかといえば安定方向のバンキングを味わえる。今はこの安定感から生まれる安心感でどんなコーナーでもリーンが楽しい。もちろん、あくまで公道を走るペースの感想であり、サーキットを含むレーシングスピードは対象外だ。

外観 コンパクトなフロントカウルが今風な小顔なルックス。メインフレームをカバーしているフレームカウルがグラマラスな抑揚を演出し、シートからリアカウルのシャープなリアビューが the 6R design。また、リアカウル下部はフラットデザインとなっていて、整流を考慮している。ガソリンタンクの造形については、コーナーに特化したデザインがコーナリングバイクであることを象徴している。更にガソリンタンクの上面はヘルメットを極限まで下げるために凹みがあり、これが滑らかな曲線を描いていて非常に綺麗な機能美を演出している。純正マフラーも横幅を薄めに作っていてスタイリッシュである。純正フロントスクリーンは端正な顔つきに良く似合っているが、タンクにヘルメットを伏せるスタイルに特化しているので、普通に乗るとスクリーンが付いていないかの如く胸より上に走行風が当たる。

機能 フロントのLEDヘッドライトは昼間でも明るいため対向車や歩行者へのアピール度が高く安全に寄与していると思う。フロントウィンカーはバルブだが、ZX-25Rや4R等で使用されているLEDウィンカーが6Rでも使えないかな?同形のウィンカーに見えるので換装できるといいなと思っている。タコメーターが針なのは個人的なお気に入りだけど、カラー液晶が主になってきた現在では少々やぼったく見えてしまうかな。とはいえ、必要な情報を的確に把握できるメーターとして機能的に作られている。唯一、残走行距離と平均燃費と瞬間燃費の計測値があてにならないのが困る。特に残走行距離は走っていて参考にならないくらい大きめの距離数を表示してないかな?それに、ガソリンを入れる都度、平均燃費をリセットしてくれてもいいのに。CBR650Rはこの辺、メータの信頼性とガソリンで計測値がリセットされる等で使い勝手が良かった。

 

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