再生産されたスハ32系セット、せっかく良い出来の模型なのでちょっと手を加えて見栄えをよくしてみました。
マニ60 2501 長ナノ
元オハニ61 12で、本当なら後方監視窓はないはずなのですが・・・KATOの時代設定が1971年ごろと手持ちの資料が無い時代なのでなんとも言えないのですが、少なくとも69年の配置表ではオリジナルのドア間4枚窓のオリジナルのマニ60(2008、2019、2041)が、同じ窓配置で後方監視窓がある元オハユニ63改造車の2054番が配置されているのでそちらにしたら間違いは無かったのではないかと。
スユニ61 43 長ナノ
元オハニ61 262で、1975年に宇和島で廃車となった後、救援車オエ61 51となる。
スハフ32 283 西イイ
スハ32 186 西イイ
スハ32 188 西イイ
オハフ33 2517 西イイ
今回含まれている4両の3等車は後に荷物車に改造されることもなく3等車のまま役目を終えているようです。
マヌ34 4 西コフ
今回のセットの白眉、マヌ34! と言ってもメジャーな形式なのでこれまでも数多くキットになってきた車両でもあるのですが。電気暖房化されておらず機関車にSGがついていない線区で使われる・・・と制約は多いですが、何故か人気のある車両です。当時甲府にはマヌ34のほかにもナヌ32(2~5)とオヌ33 8が配置されていましたが新宿まで来ていたかは不明。編成に手を入れてみるならこの暖房車を変えてみると雰囲気が変わるかもしれません。
さて、ここからは加工ポイントを。加工点は
・屋根上の手すり、ステップを別体化・新設
・デッキドアの蹴込部分にエナメルで黒差し
・緩急車のテールライトレンズ側の貫通幌の蛇腹部分にプライマーを塗布した上でグレーを色差し
・キャンバス屋根車はジェイズのスエード調スプレーを吹いたのち「暗い屋根グレー」を塗布
・ベンチレーターは明るい屋根グレーで再塗装
マニ60・スユニ61は屋根上に手すりのモールドがあるので最初に薄く削り取った後に手すりの穴を0.3mmで開けた後ノミで綺麗に削り取った後、屋根の塗装・ベンチレーター・手すりの取り付けと進めていきます。
スハフ32・オハフ33はなぜか製品状態で屋根上の手すりが表現されていないので写真を参考に植えています。かなり目立つもの且つほぼすべての丸屋根車にあるものなのにオハフ33にもモールドすらありません。逆に言えば格好の加工ポイントでしょうか。暗い屋根に明るいステップと手すり、ベンチレーターが実によいコントラストを作り出します。ステップまで明るいグレーなのは製品を見ていると奇異に感じますが、鉄部はねずみ色1号との規定に則るとこうなります。この角度だと幌の蛇腹部分をグレーに塗った効果が分かりますね。
緩急車3態。平妻、丸屋根、キノコ妻とバラエティ豊かなのが旧型客車の面白い点。実際の425レはあと3両足らず、所定7両+マニ・スユニとなります。あとは時代を考えつつ単品やセットの車両を足していくことになるのでしょうか。飯田町区は両数の割に配置されていた車両の入れ替わりが結構あるので皆さんお好みの時代・編成を組んでみると面白いでしょう。
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