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客車列車好きな主の備忘録のようなものです。

KATO 43系夜行急行「きそ」セットに手を加えてみる

2020-12-17 20:31:36 | 鉄道模型レビュー(日本型)

先日KATOより発売された夜行急行「きそ」セット。セットでは1975年~1982年の編成で、編成中にオハフ46やナハ10の試作車、ナハ10 2901(電暖装備により+2000)などが含まれたバラエティに富む編成となっています。

オハフ46 2026 名ナコ

スハ43の台車をオハネ17改造時に供出し、余ったTR23FもしくはTR23Hに交換したうえで緩急車化改造された車両。増設された車掌室とその下のハッチ、手すりとテールライトが増設された妻面が特徴です。製品はTR23Hに交換された車両をプロトタイプとしているようです。

オハ46 2673 名ナコ

元スハ43で再計量の結果オハ46に編入されたグループでアルミサッシに交換された姿。

オハ46 2669 名ナコ

元スハ43で再計量の結果オハ46に編入されたグループ。原形のままの鉄サッシ車。

オハ46 2023 名ナコ

オリジナルの鋼板屋根のオハ46。便所窓までアルミサッシ化されており、最初エラーかと思いましたがどうもこれで正しい様子。一方、現車はドア窓が天地寸法の小さいタイプのドアになっているらしく、そこはプロトタイプを外しているようです。

ナハ10 2901 名ナコ

見た目ほぼ変わらず、連結したら分からなくなる注目株という不思議な車。スライド金型によって妻面が新たに作られ、台車もこの試作車専用のものがおこされています。

オハフ45 2013 名ナコ

車掌室がデッキの外にあるオリジナルタイプのオハフ45。これがあると勾配線区の優等列車が組みやすくなりますね。キャンバス抑えがない妻面はなんとも間抜けにも見えます。

スハネ16 2101 名ナコ

オハネフ12 2034 名ナコ

寝台車2両は特に新しい点もなく、いつも通り。ただしオハネフ12は常に中間に入るためテールライトユニットは無しとされています。

マニ36 2145 長ナノ

元スハ32改造タイプ。ただし、該当ナンバーはスハ32時代の窓を流用したグループに該当し、車掌室以外の窓は600mmのままのものですが製品では図面通りの700mmグループ。ただ、当時長ナノに配置されていたマニ36はこの2145号車のほかは元オロ40で張り上げ屋根の2021番のみ。他には元スハニ32のマニ35 2066(製品化済み)、マニ60 2008、2015、2016、2023、2041、2382、2383(オリジナルのドア間4枚 製品化済み)、2054(元オハユニ63 製品化済み)、2136(元オハニ61 オハユニ63改造車と同形態)がいたので編成を手軽に荷物車を変えてみるならこの辺りになるでしょうか。

スユニ61 2033 長ナノ

元オハニ61グループ。オハニ61前期車改造グループなので本来は後方監視窓無しのグループ。長野にはこの2033のほかに同形態の2002、台車がTR23もしくはTR34に交換されて車体は同形態の2111がいますので加工するとしたらこの辺りでしょうか。

全車共通の加工はいつも通り

・屋根全般の再塗装(キャンバス屋根車はスエード調スプレー+暗い屋根グレー、鋼板屋根車は明るい屋根グレー)

・ベンチレーターの再塗装(明るい屋根グレー)

・屋根上ステップと手すりの別体化(ボナファイデプロダクツ手すり+エナメルスカイグレイ)

・客扉ステップへの色差し(長ナノ車は黒、名ナコ車は調色したエナメルグレー)

・貫通幌のゴム部への色差し(エナメルスカイグレイ、名ナコ車は渡り板に調色したエナメルグレー)

そう、地味な点ですが名ナコ車は客扉ステップと渡り板が普通の旧客と違いグレーに塗られているのです!

塗ってみるとやはりかなり目立ちますね・・・このステップがグレーになるだけでもかなり印象が変わって見えます。なんとなく新しく見えてきます。なお、マニ36の屋根ステップはパーツ切れにつき穴開けただけで未取り付け・・・

ナハ10 2901の特徴的なポイント。リブ付きの妻面は10系座席車ではこの試作車だけでした。

台車も専用のもの。コイルばねが量産車と違い1本だけです。オリジナルではサッシなんかも違うらしいですが後年のサッシ交換で普通の10系用サッシになった車両もいたようです。客扉ステップはどうも10系などの軽量客車はステップの板部分のみグレーに塗らている「ようなので」そのように。これは私なりの解釈で事実ではない可能性大です。色差しは面倒ですがなかなかアクセントになってよろしいかと。

 

さて、今回の「きそ」号、当時の客車列車の常で時代を経るごとに配置と入っている車両が変わる列車でもありました。ちょっとだけ解説。

次回は「きその遊び方」と称して編成と当時の配置を紹介してみます。

 

参考図書:RM LIBRARY134・135 マニ35・36・37のバリエーション(上下巻)、クリティブ モア 荷物車・郵便車の世界


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