心景色のままに

花、空、人・・・こころのあるがままに書き綴った詩、写真。

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冬枯れの林

2004-09-19 05:12:04 | Weblog
                     2003/12/19(Fri)







冬枯れの林
遠くの方まで・・・ずっと続く暗いその中を
何処までもひとりで歩こう

ザワザワと風の音を聞きながら
落ち葉を踏む 乾いた音をたてて
パキッパキッと枯れ枝を踏みながら

時折 空を見上げると
高い空からスポットライトのように
日が差し込んで
その日差しの通り道では舞い落ちる落ち葉が主役

地面に積もるその瞬間までの短い出番
オーケストラは小鳥達のさえずり・・・
切り株に腰をかけ 頬杖をついて
クルクル舞い落ちる様をぼんやりと見つめている

時の流れが止まる

そういう大人で・・・

2004-09-19 05:01:35 | Weblog
                        2003/12/22






いつまでも、子どもの輝いている瞬間に
気付ける大人でいたいな。
輝きを見つけてあげたり
輝ける可能性を見つけてあげられる大人でいたいな。
輝いている事に気付かせてあげられる
一緒に輝ける・・・大人でいたいな。

輝きが曇ってきたら
黙って、肩を並べて一緒に歩き
夜空に広がる満天の星を眺めてみよう

そして、うーんと心に寒さが沁みるようなら
大きな掌でその小さな掌をそっと温めてあげよう
温かい涙が頬を伝って零れそうになったら
もっと大きく掌を広げて
優しく頭を撫でてあげよう
幼い頃のように・・・

そんな大人でいたいな

ホワイト・クリスマス

2004-09-19 04:52:54 | Weblog
                    2003/12/23(Tue)






今年は叶うと信じてた
ホワイト・クリスマス
吸い込まれそうに暗い空から落ちて来る
白い・・白い・・雪が舞落ちて来る

時計の針が 夜空をさすの
ライトに照らされた向こう側
キラキラ輝く 雪が降る
ホワイト・クリスマス


今年は叶うと信じてた
ホワイト・クリスマス
むかし出逢った あの喫茶店
キャンドルの灯りを見つめてる
静かな窓の外には
白い・・白い・・雪が舞い落ちてくる

冷たい指を温めてくれた
キャンドルの灯りが微かに揺れる
冷たい手袋で 雪が解けていく
ホワイト・クリスマス

今年も無いかなと思っても
心のどこかで待っている
ふたりだけの
遠い記憶の
ホワイト・クリスマス・・・

朝の世界から

2004-09-19 04:46:15 | Weblog
                       2003/12/26(Fri)







暗いビロウドのような空に向けて
朝の世界から赤や紫、黄色の
少し落としたスポットライトが当る
朝焼けの空を背に

落葉樹の木々のシルエットが
黒く浮かび上がる
どこかで見た写真のような森を下って行くと

目の前に銀色に光る広い芝の海・・
白々と夜の明けるほんの少しの間だけ
そこを通った人だけが
見つけることのできる 光る芝の広場

真夜中の雪景色

2004-09-19 04:35:13 | Weblog
                  2003/12/27(Sat)






だぁれもいない真夜中の世界に
こっそりと・・ひっそりと・・
雪が降っています

真夜中の世界から
音も立てずに降ってきて
木々の葉や草の上に積もる時
ちいさな音をたて

忍び足でそーっと
静かに・・静かに

白い妖精たちがこっそり
遊びに来ています

傷心の君へ

2004-09-19 04:32:25 | Weblog
                 2004/01/19(Mon)






一人ぼっちの孤独な戦いも
肩を並べるライバルや
わが身の事のように応援してる
仲間や家族が後押ししてくれている

君の背中を目標に
歯を食い縛る後輩達がいる

あした目覚めたら
また、新しい目標に向い
走り始めよう  君らしく

爽やかに走り始めよう
君らしく・・・自信を持って

遠くの目標をしっかり見定めて
自信を持って
君らしく


掌  Ⅱ

2004-09-19 04:18:11 | Weblog
              






冷たく凍えた掌からサラサラと零れ落ちる
銀色の砂は・・・
風に流れて舞上がる

頬を流れる涙も風に流れて・・
流れて消える
ただ、込み上げて溢れた時の
温かな記憶だけが・・・私の宝物


冷たく凍えた掌からサラサラと零れ落ちる
銀色の砂を・・・
受け止めてくれる

風になびく長い髪を
優しく撫でてくれる
そっと、触れた瞬間の
指先の温かさだけが・・・私の宝物

てのひら

2004-09-19 03:58:00 | Weblog
                   2004/02/16(Mon)





小さな掌をそっと握った日の
柔らかな温かさを
憶えていますか

細めた目に小さな寝顔が吸い込まれる
マシュマロみたいに甘い頬
思わずくちづけてみる

小さな掌は私の指を力いっぱい握って
かわいい口を思い切り
この時とばかり開けてる・・・

世の中の不安は、思いきり広げた掌で
穏やかな心安らぐ瞬間は
両のほっぺの横にふわっと握った掌で

何故かふと、思い出したあの日


    

妖精に出会った日

2004-09-19 03:49:14 | Weblog
                    2004/02/29(Sun)






笑顔と笑顔の間に
小さな両手にしっかりと抱えられた
カシミヤのようなウサギの
ふわふわのぬいぐるみ
乳母車に乗った子は ずっと
嬉しそうに目を細め、頬擦りしてる

芽吹き始めた 柳の
しなやかに垂れるその枝は
若草色のビーズを通したように
時折 吹いてくる風に
音もなく優しく揺れる 春首飾りを
にっこり微笑んで 指差す妖が・・・

夜桜に

2004-09-19 03:34:28 | Weblog
                 2004/04/06(Tue)







花冷えの桜並木

枝の先に 手毬のようにくっきりと

白く浮かび上がる 夜桜に

ほのかにあたたかな 月明かり

散りゆく桜を そっと見上げ

小さな声で願い事をひとつ・・・

月の微笑み

2004-09-19 03:31:24 | Weblog
                    :2004/04/06(Tue)





賑やかだったお祭りも終わり

散る花吹雪に胸がトックンと脈打つ

桜のトンネルの真上には

二筋の雲を 薄っすらと従えた

丸い 大きな月が出て

にっこり笑って見ています

静かな夜にくっきり浮かぶ

夜桜の白さが 美しくって

優しい眼差しを注いでくれているのでしょう

サクラソウ

2004-09-19 03:16:03 | Weblog







息を弾ませて坂道を上がると

若草の絨毯の中に

ぽっ・・・と頬を赤らめた乙女のように

ピンク色に染まる柔らかな野が広がる

近づくとそれは

初めてつけた紅の色・・・


小さなハートの花びらが、五弁輪になって

寄り添いながら咲いている

春の日差しに照らされ

眩しい程に私を照らす

爽やかな風にそっと目を閉じれば

甘くて優しい・・・野ウルシの匂いがした

オルゴールの音色に

2004-09-18 23:11:21 | Weblog
忙し過ぎた日常に 溜め息をつきながら

いつものホームページを開くと

聞こえて来るオルゴールの音色

明日見に行く林の中の瑠璃色の小さな花を思いながら

そっと目を閉じると・・・ほら

オルゴールの一音一音ごとに こころが柔らかく

澄んでゆくのがわかる・・・

何度もリピートをクリック

想い出のアルバムをめくるように

今、思うこと

2004-09-18 23:05:10 | Weblog
また、悲しい事件が起きてしまいました。

『こころが荒れている』時代を実感している時代だからこそ・・・
何が変わって、何が足りなくて、何が多すぎるのか・・・
何が必要なのか・・・
大人たちは、何を見ているの?
子どもたちは、何を考えているの?

世の中、どんどんと暗い渦の中に巻き込まれていく
小さな子どもたちまで・・・
20年近く、それ以上前?
ゲーム、PCが普及し始めた頃から
何だか、大切なものを置き去りにして

日本人は進化?してきてしまったのだろうか・・・
日本人の心の中まで大きく変化してきている?
何に、追われているのか
何を、我慢しなくてはいけなくて
何を、主張しなくてはいけないのか

自分の事だけ・・・
『自己主張』を『個性』を大切のするあまりに
『忍耐』することや『相手を尊重する事』を
あたかも、子ども達の気持ちを尊重しないかのように考えて
臆病になっている大人が増えてきたからだろうか・・・

大人の責任は大きい。
『世界の広さを・・・父が
世の中の平和を・・・母が教えるものだ。』
と言った、「アメリカインディアンの教え」が浮かぶ。

まずはできることから、今回の事件についても我が子としっかり語ろうと思う。
人の価値観の基準の基礎は私たち親なのだから・・・

                            合掌

今夜の月は・・・

2004-09-18 23:01:21 | Weblog









暗くどんよりとした夜空
雲ひとつない 平らな暗い空
ブルロードのような ダークグレーの空に
くっきりと三日月が浮かんでいます

こんな夜空に気付いた事・・・なかった
星も見えない夜
ただ、三日月だけが夜空をひとり占め

大きな平筆で藍色のグラデーションを入れたら
黄色の絵の具の小筆で 星を散りばめたら
お洒落な夜空が作れそう

どこからともなく現われた、ほうきに乗った魔法使いのオバさん
片手にちいさな筆を持ち・・・小首を傾げ
満足そうにうなづいた
そんな空想をしながら歩けば、夜道も楽しい

熱帯夜の中休みの宵