心景色のままに

花、空、人・・・こころのあるがままに書き綴った詩、写真。

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睡蓮鉢

2004-09-17 04:11:36 | Weblog







睡蓮鉢に広がった 丸い緑の葉の下で

ちょっぴり太った メダカたち

梅雨の晴れ間に 気が付くと

両手で掬ってしまいたい

真白い睡蓮の花

ちょっと 覗いた水鏡

私の後に 青空が広がる

あじさい

2004-09-17 03:47:51 | Weblog
今年の紫陽花は色鮮やかで綺麗
でも、不思議
嬉しいことのあった日には
元気の燃えそうな濃いピンクの花が

昨日までと同じ陽の光も、違う輝きに見える日には
清々しい水色の花

こころがどんどん透き通っていく日には
透き通るような七色の花が

幼い頃に、石鹸箱にタオルを掛けて
シャボンの香りで優しく撫でて
隅の方からそーっと吹くと
虹色の大きな花が、どんどん膨らむ
まるで、紫陽花の花のよう

虹色のシャボンの花びらの中に私が写り
空や雲や緑の森や
花咲く草原や赤い色のロッジの屋根も
でもね・・・私が探しているのは
私が探しているのは・・・あなたの姿

わが子へ

2004-09-17 03:25:24 | Weblog







さあ、瞳を閉じて両手を広げて
蒸せるほどの草の香りを感じて
あの山から吹き下りてくる
爽やかな風の中に あなたがいる

澄んだ瞳の中に私がいる
私の瞳の中にもあなたがいる
小さなその手が 私の頬に触れた
柔らかなぬくもりが いとおしかった

甘い匂いのする あなたを抱き上げて
思い切りの笑顔にくちづける
まるで、太陽を抱きしめているようだ!

やがていつか・・・
あなたが いとおしい人と出逢ったときに
話して聞かせてあげよう
どれだけ、あなたを愛しているか

一片(ひとひら)のこころ

2004-09-17 03:16:52 | Weblog




大きな流れに身を任せ
ゆったり流れていた頃は
空の広さや、陽のまぶしさに
心が躍り、風の唱すら心地いい

小さな流れのそのまた先の
暗い淀みに流されて
行き場の無い笹舟は
ただクルクルと迷い周っているばかり

誰かがそっと両手を広げ
掬い上げてくれたなら・・・

それとも、たくさん雨が降り
溢れた水に押し流されて
行く先知れずの旅に出るのか・・・

季節はずれの大風に巻き上げられて空高く
空の彼方の塵たちと同じように
風になってしまうのか・・・

誰かがそっと両手を広げ
掬い上げてくれたなら・・・