今年の紫陽花は色鮮やかで綺麗
でも、不思議
嬉しいことのあった日には
元気の燃えそうな濃いピンクの花が
昨日までと同じ陽の光も、違う輝きに見える日には
清々しい水色の花
こころがどんどん透き通っていく日には
透き通るような七色の花が
幼い頃に、石鹸箱にタオルを掛けて
シャボンの香りで優しく撫でて
隅の方からそーっと吹くと
虹色の大きな花が、どんどん膨らむ
まるで、紫陽花の花のよう
虹色のシャボンの花びらの中に私が写り
空や雲や緑の森や
花咲く草原や赤い色のロッジの屋根も
でもね・・・私が探しているのは
私が探しているのは・・・あなたの姿
でも、不思議
嬉しいことのあった日には
元気の燃えそうな濃いピンクの花が
昨日までと同じ陽の光も、違う輝きに見える日には
清々しい水色の花
こころがどんどん透き通っていく日には
透き通るような七色の花が
幼い頃に、石鹸箱にタオルを掛けて
シャボンの香りで優しく撫でて
隅の方からそーっと吹くと
虹色の大きな花が、どんどん膨らむ
まるで、紫陽花の花のよう
虹色のシャボンの花びらの中に私が写り
空や雲や緑の森や
花咲く草原や赤い色のロッジの屋根も
でもね・・・私が探しているのは
私が探しているのは・・・あなたの姿
さあ、瞳を閉じて両手を広げて
蒸せるほどの草の香りを感じて
あの山から吹き下りてくる
爽やかな風の中に あなたがいる
澄んだ瞳の中に私がいる
私の瞳の中にもあなたがいる
小さなその手が 私の頬に触れた
柔らかなぬくもりが いとおしかった
甘い匂いのする あなたを抱き上げて
思い切りの笑顔にくちづける
まるで、太陽を抱きしめているようだ!
やがていつか・・・
あなたが いとおしい人と出逢ったときに
話して聞かせてあげよう
どれだけ、あなたを愛しているか
大きな流れに身を任せ
ゆったり流れていた頃は
空の広さや、陽のまぶしさに
心が躍り、風の唱すら心地いい
小さな流れのそのまた先の
暗い淀みに流されて
行き場の無い笹舟は
ただクルクルと迷い周っているばかり
誰かがそっと両手を広げ
掬い上げてくれたなら・・・
それとも、たくさん雨が降り
溢れた水に押し流されて
行く先知れずの旅に出るのか・・・
季節はずれの大風に巻き上げられて空高く
空の彼方の塵たちと同じように
風になってしまうのか・・・
誰かがそっと両手を広げ
掬い上げてくれたなら・・・