ようこそ鳥羽竜ランドへ

鳥羽で発見された大型草食恐竜化石についての調査研究や催し物の紹介をお知らせします。
担当 鳥羽恐竜研究振興会

恐竜化石骨片の発見

2011年04月06日 | 研究レポート
今年久しぶりに恐竜の骨片を見つけることができました。恐竜の骨片は黒い色で筋状の模様があります。部位は特定できずですが久しぶりの発見でうれしさ一倍。
発見者は徳田事務局長

       

今度はぜひあなたも発見してください。

恐竜発見ニュース 恐竜の巨大足跡

2009年10月20日 | 研究レポート
恐竜の巨大足跡  フランス 直径1.5メートル竜脚類か

 仏国立科学センターはこのほど、ジュラ紀後期の約1億5千万年前の恐竜のものと見られる直径最大1.5メートルの足跡が、仏東部のジュラ山脈沿いの高原で今年4月に見つかったと発表した。これだけ巨大で保存状態の良い足跡の発見は世界的にも珍しいといいます。

 足跡の主は竜脚類の草食恐竜とみられ、体長25メートル以上、体重は30トンから40トンだったと推定されています。見つかった足跡は約20個。この一帯は当時、温暖な沼地だったと考えられ、さらに多数の足跡が付近に埋まっている可能性があります。
(パリ=時事通信)2009/10/

恐竜発見ニュース

2009年10月20日 | 研究レポート
98年発見の草食恐竜、新種 国内4例目の認定

石川県白山市桑島の白亜紀初頭(約1億3千万年前)の地層「桑島化石壁」で1998年に見つかった草食性恐竜の化石が新種の恐竜として米国古脊椎動物学会の専門誌で報告された。白山市教育委員会が5日発表した。国内の恐竜化石が新種として認められるのは4例目という。調査した大橋智之東大特任研究員(古脊椎動物学)と英国人研究者が連名で論文を発表した。学名は「アルバロフォサウルス・ヤマグチオウロム」
地元で長く化石調査に貢献してきた県立白山ろく民俗資料館館長の山口一男さん、調査補助員の山口ミキ子さんにちなみ命名された。

化石は98年、トンネル工事で掘削した石を調査して見つかった。縦約10センチ、奥行き約5センチの石の中に、あごの上下部分と歯、目の周りの骨など11個が含まれていた。歯は鋭く突き出し、細い筋状の線が刻まれていた。恐竜の全長は約1.3メートルと推定される。
 当初は小型の鳥脚類(二脚歩行の草食恐竜)と考えられていた。しかし、葉の表面の膨らみが、イグアノドンなどの鳥脚類と、トリケラトプスなどの大型で四脚歩行の角竜類のどちらにも似た形状だった。鳥脚類、角竜類がそれぞれ特徴的な姿に進化する以前の古い姿を残した恐竜と判断したという。
 
国立科学博物館の真鍋真・研究主幹(古脊椎動物学)は「角竜類は鳥脚類から分岐して、ジュラ紀後期から白亜紀前期(約1億6千万年~1億年前)にアジアで生まれたというのが有力な説。今回の新種発見は、その枝分かれの解明に役立つのでは」と話している。

朝日新聞 2009/9/29より転記

鳥羽竜の化石

2009年09月26日 | 研究レポート
第2回運営委員会の席上、県立博物館を訪ねた徳田事務局長がいただいてきたものを紹介してもらった。部位は特定できないけど骨化石の組織がよく観察できるものです。また機会があればご紹介の機会を持ちたいと思います。

国内最大級の肉食恐竜の歯

2009年07月08日 | 研究レポート
7月5日、恐竜研究家の宇都宮さんが紹介してくれた肉食恐竜の歯の標本は国内で発見されたものとしては最大級のもの。白山市の白峰で発見されたもので手取層群の赤岩層を探っていたら、近くの転石から小口が見えてその気配がしたので千枚通しなどで丁寧にはがしたら、見事な歯が出てきたということです。大きさが8,2cmあり本当に見事なものでした。発見当時の話を聞いていたら、鳥羽の安楽島海岸でも見つかりそうな気配がしてきました。

恐竜の復元技術の進化

2009年06月18日 | 研究レポート
 朝日新聞、6月16日号に最新の恐竜学が特集されていたる大昔の地球を支配していた恐竜の実態はどうだったかの様子を最新の技術で詳しく調べたレポートが載っていた。東京上野の国立科学博物館で上映される「恐竜の世界」は白亜紀の草原で繰り広げられるティラノサウルスとトリケラトプスの戦いの様子がある。あの姿は本当かと探る。
 ティラノサウルスは全長10数メートル体重数トンで、最強の肉食恐竜。だが実際には狩りはできず死肉をあさっていただけという説もあるということを紹介しながら、海外で発見されたトリケラトプスの頭部の衿飾りや角には傷が治った後のあるトリケラトプスの化石も発見されている。傷の周りにはティラノサウルスの歯型があるとのこと。
 
 このことからティラノサウルスは確かに生きた獲物を襲った証拠だとしている。また、恐竜の姿勢についても以前とは大きく変わってきた。以前はティラノサウルスは立ち上がった姿勢で紹介されることが多かったが、現在は重い頭と尾で前後のバランスを取りながら機敏に歩き狩りをしていたのではないかという考え方が出てきた。
 
 草食恐竜のデュプロドクスではかっては首を下げ、あるいは首を挙げながら尾は引きずった形というのがあったが、最近は首の骨のつながり方のコンピューター解析で普段は首をほぼ水平に伸ばして尾をむちのようにまわし、天敵から身を守っていたとなってきた。鳥羽竜のスタイルも水平に首と尾を伸ばしている姿が今日の考え方になったきた。トリケラトプスの歩き方についても脚の化石からワニの這い歩き方から、直立型、小さく前ならえした形と進んできた。
 
 このほか、化石を壊さずコンピューター断層撮影で頭の骨の形やあごのかたちや動かし方までなども解析できるようになったきた。ステゴザウルスの大きな背中のよろいも大人と子どもで骨の成長の度合いが違い、成長するにつれ、固まり身を守るための武器として使えるようにもなってきた。とレポートされている。

 日本で発見されている福井竜や鳥羽竜、丹波竜についても研究が進められ、種の特定や生活の様子についても少しずつ光が当てられるようになってきた。

 鳥羽竜についてもアジア地域に生息していた大型の草食恐竜ティタノサウルスのなかまという特定はできたがまだ確実な種の決定がされていない。今後の研究の成果を待ちたいものである。

          鳥羽恐竜研究振興会 山下

貝化石の発見の喜び

2007年07月31日 | 研究レポート
先日家族で鳥羽竜発見現場を訪ねました。初めての場所で,採集のこつが分からず,なかなか見つけられず,後から来た別の家族から化石発見という言葉が出て,しばらく寂しい思いをしていましたが,数時間かけて,落ちている石をよく観察し,少し割ってみると,写真のような巻貝の化石と二枚貝の化石を見つけることができました。
ただ,ここの石は硬くて,なかなか大変でした。

現場付近の道路には,鳥羽竜発見場所という看板があるせいか,見学に来られる方も少なからずおられ,我々の姿を見て,どんな化石が取れるのかと良く声をかけられました。
また,見学者の多くが手に金槌を持っていたことも印象的でした。
ただ,金槌で少し石を叩くだけで,すぐ帰られる方がほとんどでしたが。

申し遅れましたが,私どもは三重県津市在住で,現場へは1時間強で行けますので,ときどき現場へ行こうと考えております。

             
二枚貝の貝化石

【事務局より】現場での化石発見よかったですね。鈴木様がご指摘のようにハンマーでがけを崩すのでなく転石などを探すほうが宝物が発見できますね。現場レポートありがとうございます。