ようこそ鳥羽竜ランドへ

鳥羽で発見された大型草食恐竜化石についての調査研究や催し物の紹介をお知らせします。
担当 鳥羽恐竜研究振興会

県内の小学生が現地見学会と化石の採集会を体験

2012年07月10日 | 行事の報告
7月5日(木)雨が心配された天気でしたですがどうにか曇り空の中、多気郡明和町の大淀小学校6年生41名が鳥羽竜化石発見現場の見学と化石採集体験活動に訪れてくれました。鳥羽恐竜研究会では事務局や運営委員メンバーがお迎えをして観察会をしました。

はじめに鳥羽竜発見現場の紹介と貝などの化石採集についてのポイントを紹介しました。そのあと子どもたちは三々五々、現場のなぎさに広がって化石の採集をしました。10分ぐらいすると子どもたちがいろいろ石を持ってたずねてきました。
研究会のメンバーが石を観察して化石がどうかの判定をしてあげました。そのなかから二枚貝の貝化石や巻貝の化石も見られるようになって来ました。興味ある子どもたちは恐竜化石発見現場の地層から貝化石の入った地層も見つけました。






その中でよかったのは二枚貝の貝化石で貝のちょうつがいの様子も良くわかりたいへん素晴らしい化石でした。黒っぽい石の中にキリガイダマシの貝化石が入ったものも見つけてきました。





40分ぐらい採集した後、みんなできょう見つけた貝化石の発表会をしました。たくさんの子どもがいい貝化石を見つけていました。
  

子どもたちに感想を聞くと「こんな身近なところで貝化石や恐竜化石の採集活動が出来るのはうれしい。また、機会があったら来てみたい。」と話してくれました。

県内の小学生がこのような形で来ていただくことは本当にありがたいことです。
鳥羽恐竜研究会ではご連絡いただければ現場での見学会や化石採集体験活動を実施させていただきますのでご活用ください。

鳥羽恐竜研究会 電話(携帯) 090-4790-0559

台風4号 足跡化石保護土のうを直撃

2012年07月10日 | 行事の案内
6月19日夕刻、時ならぬ6月の台風4号の上陸、韋駄天台風が紀伊半島を襲い、この地方を通過しました。昨年12月11日(日)、大規模な補修作業で相当堅固な土のう積みをしていただいたときは少々の風波では大丈夫と高をくくっていました。20日(水)早朝6時、満潮の現場はひたひたと潮が押し寄せ、あの土のうがそこかしこに無残な姿を見せていました。悔しいことに今回も自然の猛威には歯が立ちませんでした。
幸い、あらわになったイグアノドンの足跡化石は無事見事な姿を保持していました。

         荒波でくずれた土のうと無事な足跡化石
早速、市教育委員会に連絡し、総勢7名ですぐ作業にかかり、ほぼ元のように修復をしていただきました。手馴れている人たちとはいえ、短時間で要領よくことを運ぶ作業には感謝感激です。

         修復・保護された足跡化石の露頭     

         ご協力いただいたメンバー
足跡化石を切り出すことは、人の努力でも十分可能です。しかし、凸型のナチュラルキャストでこれほどはっきりしている足跡は地学的にも重要で、現地にあってこその貴重な宝物です。今こそ関係者が腰を上げる時期に来ています。(T)