おはようございます。
必ず行政書士と司法書士事務所を開設する千葉県茂原市茂原市在住の山本 徹です。
昨日、東京の将棋会館で、竜王ランキング戦2組準決勝、藤井聡太王位・棋聖と松尾歩八段の対局が行われ、先手の藤井聡太王位・棋聖が、75手で勝利し、竜王ランキング戦2組決勝に進出するとともに、5期連続決勝トーナメント進出を決めました。ランキング戦もこれで23連勝です。
さて、戦いは、後手番の松尾歩八段が、横歩取りに誘導しました。松尾歩八段が感想戦で、「過去、今回の戦法を相手に指され、どう対処したらよいか分からず、苦労した。それで、やってみたいと思っていた。」とのことで、藤井王位・棋聖は青野流、松尾八段は松尾流の金銀の構えで、始まりました。最初は、松尾八段が研究していた流れで、どんどん指し手を進める中、藤井王位・棋聖の長考が続き、一時、時間差が2時間以上離れました。午後5時前、松尾八段の138分(+夕食休憩40分)の大長考があり、時間差はなくなりました。松尾八段の8八角成が何時決行されるか、その時、その見返りに3四にいる藤井王位・棋聖の飛車が松尾八段の8四の飛車を取る進行を前提にした長考だったわけです。松尾八段は、それを決断し、ついに実行します。その時、解説していた藤森五段も皆、藤井王位・棋聖が飛車を取ると思った瞬間の57手目は、4一銀打ちの王手でした。ただの銀取りですが、それにより、壁が出来、王の逃げ道が塞がれました。正に神業とういう一手です。それにより、松尾玉に詰めろがかかる魔法のような状況を作り出し、一機に勝利を手繰り寄せことに成功しました。また、両者の最善を尽くした読み合いは2組ランンキング戦準決勝にふさわしい大変な熱戦でした。
今日、もう一方の山の準決勝が行われます。渡辺明名人と八代弥七段戦です。その勝者が、2組決勝で相まみえます。