ウッチャンのBC日記(改)写真日記

還暦過ぎのおっさんの日々の日記です

2018.03.31 ニセイカウシュッペ山BC

2018-04-01 | バックカントリースノーボード

仕事も暇になり土曜休み、おまけに天気良さそう・・・

山の雪は心配だが、2週間前のリベンジのつもりで「ニセカウ」へ。

 

またもや結果から申し上げます!

リベンジのつもりが返り討ちに遭ってしまいました

 

出発は早めのヘッデンスタート。今日は寝坊はしてません。やる気満々。

アプローチは前回と一緒。違うルートも検討したが、まずはこのルートを攻略してからに。

 

林道を越え、本格的に取り付いて急斜になった時点で、アイゼンに早々とチェンジ。やはりガリガリです。クランポンを付けたが駄目そうです。それにしてもカラコラムのクランポンは使えないな~固定式クランポンにする人が多いのを理解した。ヒールリフトを上げれば上げるほど雪面から離れていくって・・・ビンディング側にクランポンを固定してしまうのでこうなってしまう。改善策を考えねば・・・やはり固定式か?

 

稜線に出る前に日の出、振り返ると表大雪が赤く染まる。

 

 

嫌な予感を感じつつ、アイゼンを軋ませつつ稜線に上がった。

ヤバイ!2週間前とは景色が違う・・・

 

2週間前

 

やはり、2週間の間に暖かい日が続き、降雪もあまりないと、南向きは真っ黒になっている。

この時点でもガリガリ、でもこの天気だ、少しは雪が緩んで滑れるだろうと高をくくってた。

 

振り返ると表大雪がきれいに見えた。

 

とりあえず、行くか!今日は下には滑り降りずアイゼンで1742を巻いていくことに。だが、1742を巻きだすと、ガリガリの下がサラサラになっていき足元が不安定に・・・ここで滑落したら沢の下まで一直線だ。結局沢の下まで下りて沢筋を詰めていった。

 

沢筋もガリガリのガタガタだ。

手前ピークとのコルに出ると、立っているのもままならないほどの超爆風だ。稜線に上がった時点で強風だったが、ここの爆風はけた違い。

 

ニセカウピークを仰ぎ見る。

狙っていたピークからの沢筋に雪はない。その左右はガタガタボコボコ・・・ニセカウピークは断念。手前ピークに照準を合わせる。

 

手前ピークの陰に入ると、かなり風の影響は免れる。早く風から身を隠したかった。ピーク直下の風下でやっと休憩。天気のおかげで眺望は最高。だがこの爆風のお陰でこんないい天気なのに、温度が全然上がっていない。風にまともに当たっていたら、指先が冷たくなるぐらいだ。風をよけてると暖かい。指先が元に戻ってくる。

 

手前ピークからアンギラス

 

大槍

 

余談だが、自分がyoutube.CH登録している「Saitoto Koji」氏が1週間前にこの大槍をドロップしている。

 

というわけで、自分も触発されてこの日をリベンジに決めたのだが・・・

 

しばらく待っては見たが、一向に雪が緩む気配がない・・・

覚悟を決めて、ドロップ!

 

 

ず~っと、「ガァガァ~、ザァザァ~」の連続・・・どこまで行ってもガリガリ・・・

せっかくここまで来たのに、半泣きだ・・・

 

 

半泣きついでにアンギラスも行っちゃえ~

 

 

 

アンギラスの末端、赤丸のところまで登り、板を逆さまにしてハイバックを雪に刺して、ここからの大槍を写真に撮った。

 

 

「さいとと」氏たちはすげ~なぁ~、自分も来年チャレンジするか!

突風的な爆風の中、身を伏せながら大槍を見ていた。ガリガリだが、アンギラスを落とすぞ!と振り返った時・・・

 

我がBC人生で最大の失敗をしでかしたことに気付く!!!

 

なんと、板がない!  マジか!

 

斜面を覗き込むと、ソリューションが勝手に自分だけで気持ち良さそうに滑って行った。彼にはガリガリもガタガタも関係ない、チョッカッて凄いスピードだ。

 

突風的な爆風で板が持ち上がり飛ばされたようだ・・・未だかつてない経験・・・幾たびかの爆風の中でのセットアップ、幅30㎝でのセットアップ、だが今まで板を流したことはない・・・これからはすぐに板を付けない場合はリーシュコードをつけようかと思った。

板はどこまで言ったかはわからない・・・このままロストさせるか? いやいや。買ったばかりのソリューションとカラコラムだ! 探しに行こう! この先は見える範囲では崖はない、何とかなるだろう・・・せっかく登ったアンギラスをアイゼンで下りる。下りを長く滑らず下りることはない・・・下りのなんて楽なことか・・・なんて言ってる場合じゃない・・・板はどこまでいったのか? 沢筋は狭くなり右に左にハーフパイプ状態になっているが、板の後はうまい具合に壁に上がっては下りて先に進んでる。もうかなり下りてきた。段々帰るのも楽じゃないところまで来た。あの大きく窪んだ場所になかったら諦めようと思った先に吹きだまった場所に彼はいた。助かった。あった。

板を拾い上げ、彼にこう言った。「これからは自分一人で滑っちゃダメだよ」「楽しみは一緒にだからね」

 

よくまぁ~こんなところまで滑ってきたもんだ。

アンギラスが小さくなってるじゃないか・・・

 

下りは楽だったが、帰りは辛い・・・休み休み、アンギラスと手前ピークのコルまで上がる。さすがにもう1回アンギラスから落とす元気はなかった。アンギラスも次回に・・・手前ピークを巻いてニセカウとのコルで出て、ガリガリ、ガタガタの沢筋をを下り、稜線にまた登り返して帰り道を行く。

 

 

 

 

沢筋の下部と稜線から南側はすっかり雪が緩んでべしゃべしゃになっていた。下は風が弱く暖かい。上部ももう少し風が弱かったら、まだ滑れたんじゃないだろうか?

滑りはガリガリ、ガタガタばっかりだったが、冬山ハイクと考えればいい山行だったのでは? 稜線からはそのほとんどをアイゼンで行動していたのだから・・・

 

とにかく、ちょっと遅かったようだ・・・

すんごい疲れた1日だった・・・

 

それでは

 

一応動画です

 



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