![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/75/11ed8575c57242c069b15965a7937578.jpg)
土日とTHE DAY予報なので、かねてからチャンスを狙っていた「芦別岳」に行ってきました。
どこも雪の少ない今シーズン、はたしてピーク直下は雪があるのか?冬尾根の藪の状況は?心配事は尽きないが、滅多にないチャンス、もう行くしかない!
メンバーはいつもの、タカシ、タツ、自分。
パウダーを滑る人みたいに思われがちだが、どこの斜面を滑るか?という方が自分には合っていると思う。パウダーを求めてというよりは、あの斜面を滑るには最低限の雪が必要。結果パウダーを滑っているという感じだ。行きたい斜面に雪が足りなそう時は、普通にパウダーを求めているということになる。自分たちは、滑り+冒険が目的となる。故にパウダージャンキーとは意味合いが違ってくる。
なにはともあれ、山部21線からヘッデンスタート。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/de/2ef7b9b58c9dddb96cddceadacb4439c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/9c/79d76e0ad895a17af7f93cb27d491ada.jpg)
過去に何人ものの強者が信じられないタイムでここを往復しているが、自分にはそんな力はない。明るいうちに帰ってこられればよしという気持ちで挑む。
全員「芦別岳」は、初めてのチャレンジ。全員夏山もやっているので芦別岳ピークには行っているが、冬季は初ということだが、冬の芦別岳を自分のこの目でみたいのだ。そしてピークからのあの斜面を滑りたいのだ。
林道から取り付き冬尾根を進むが、藪が濃く、行くてを遮られる。藪を掻い潜って笹を踏みつけ倒木を避け進む。かなりの苦戦だ。ヘッデン使用時の登行は悲惨なものだった。ここを帰ることを考えると途方にくれそうだった。帰り道はなにかしら考えなくては・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/f7/4c191f22781814b7e9bef6c3165e036b.jpg)
明るくなってくると、少しは開けたところもあるが、やはり藪は変わらなかった。
遠くに半面山らしきものが見え元気が出るが、すでにヘロヘロだ。覚悟はしてきたつもりだが、やはり遠い。半面山までいったい何時間かかるのだろう?
気がつけば空は青く、THE DAY予報は当たったようだ。自分たちなりのペースで一歩一歩進むしかない。
半面山直下の尾根に乗ると、「もう少しだ、がんばろう!」と励ましあったが、ここからが急勾配、南側は最中、そもそもがスローペースなのに、それ以上にペースダウン。きれいに見える十勝連邦や旭岳に目を奪われ一向に進まない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/bf/e78c5a86bae34df6f86966f9767e441b.jpg)
かなり時間も押してきたので、自分が先頭に立ちラッセル、ジグを切り半面山までトレースを着けた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/14/118b4ca4366b74072a760ab77216842f.jpg)
半面山に上がって初めて、目指す芦別岳が見えた!
雲峰山もきれいだ。
ヘロヘロだった体に闘志がみなぎる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/2b/7b315b3f691b48d4e1b3708676693e84.jpg)
しばし休憩してエネルギーを蓄え、いざ進むぞ、芦別岳へ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/4e/b9126f3f05bde515dfa55d29c399e71a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/93/7aba2f00384fc68afc0cae946eab9313.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/45/f69eca36ffe79fd1750814e952588d2e.jpg)
雲峰山への登りは、今までの藪に比べれば物凄く楽に感じた。
がっ、雲峰山を回り込んでからの芦別岳の最後の取り付きまでの長い長いトラバースに足がプルプルしだした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/ef/2dfe0d527f7344b162a7851cd8200662.jpg)
いよいよ芦別岳を捉えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/b1/efd2d0f1efd00ee06ead6ab7eb100376.jpg)
近いようだがめっちゃ急だ。シールでも行けそうなのだが、一部風に飛ばされ固そうなところが見える。安全策をとって板を担ぎ爪を着けた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/7e/049c3b5fb99b5fcecefdb53e55c64a8e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/5b/e6ad01ebd5ae1ae8cade3c9bf9d9b00c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/f0/9b24bdbfe873c46d54731bdf5550f8af.jpg)
固めのところはガシガシ爪を効かせたが、そこを過ぎるとだんだんと雪が深くなりだんだん辛くなる。先頭のタツが「足が吊りそうだぁ~」ここは自分がガンバリ意地を見せなくては。上に行けば行くほど雪は深くなり、斜面に向かって胸ぐらいほどのラッセルになってしまった。膝を使い雪を崩しながらちょっとずつ登っていく。すぐそこまで来ているのになかなか届かない。平坦なところまで出て安堵のため息をついた。
ここで板をデポして西側から回り込んでピークに立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/a8/247fb8a2b8bcf56eccd1d274e2a08b7c.jpg)
いや~遠かった!
距離以上に遠かった。
みんなでピークに立てたことを喜びあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/2e/06b6840e652a0b1dc746d569164dc056.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/23/75f29e565e5405bc7044c8b429e8be5e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/4e/9a2564cac0d9506b6d4c506425b58244.jpg)
ブロッケン現象も現れた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/9e/bd36562a53ab0590ff5560eeb711a2ef.jpg)
唯一残念だったのは、雲がビュンビュン流れてきて眺望がなかったことだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/75/11ed8575c57242c069b15965a7937578.jpg)
さぁ~帰ろうか。
デポした場所まで戻りセットアップ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/02/dd30223f4f5b77e827509debbf2fae51.jpg)
明るくなる隙間でドロップ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/20/a2627dd14cf50e2e6935373edb600d51.jpg)
フワフワとはいかないが、なかなかの深さと気持ち良さ!
上等、上等!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/31/f46b554984005ea533a0312b6341a55d.jpg)
ここまで来た甲斐はあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/0f/25e0a5bea9f3f3a82bf4c35a3b4eb9ec.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/de/fb4baef15ecb2e7d08cf4da825b50372.jpg)
がっ、いかんせんあっという間の出来事。あっけなか~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/5a/4000f43d423b1e4b1652809ec8a84753.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/62/f537b42948c34c2d237cf0d1be78b11b.jpg)
でもまた一つ念願の斜面を落とせたことに満足。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/80/a66d864af4beadad9f7755e336b4465b.jpg)
沢を出合いまで落として、半面山まで登り返して、また藪藪の中を帰っていく。
途中から林道終点に向けて沢を下りていく。途中アドベンチャー的場所もクリアして無事林道に下りた。
一ヵ所だけ板を外したが、後は自動運転で帰ってきたが、薄暗くなっていた。
全員完全燃焼の1日だった。
ストレスもあり、上手くいかないこともあり、時間も無駄に過ぎるが、やり遂げた後は、なぜか楽しさだけが残る・・・
派手さも、カッコ良さもないが、自分(自分たち)なりのBCをやっていきたいと思った1日だった。
それでは😀
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます