ウッチャンのBC日記(改)写真日記

還暦過ぎのおっさんの日々の日記です

2020.03.29 富良野岳BC

2020-03-30 | バックカントリースノーボード
今シーズン何回も撤退している「富良野岳」に、タカシと行ってきました。

おそらくラストチャンス、なんとしても天気が、風が、いい方向になってもらいたい。




凌雲閣到着時はホコ岩から本峰に雲がかかっていた。
気温は-10°を下回っている。
車から出るとピリッと寒い。

上空はかなりの風が吹いているようだ。
雲が流れていくが、なかなか富良野岳から雲が取れずその姿を見ることはできない。




そのうち雲が取れるのを信じ出発。






崖を下りてD尾根に取りついてからシール登行。
三峰山沢に下りて冬尾根に取り付く。




ガリガリの上にサラサラが乗っている感じ。
シールはまだ効いているが、とっくの間にクランポンは装着している。

冬尾根に乗り上げ、富良野岳が見えた。




やっと今日こそは行けると思うが、前回もここでは晴れていた。
まだまだ天気は気が抜けない。
斜面も一段とカリカリになってきている。




富良野岳分岐に乗り上げる頃には、全面氷の世界になってきた。それでもシールにクランポンで強引に行く。

氷が堅すぎて、クランポンの歯が全部刺さり込まず浮いた状態だが、滑る気配がないのでそのまま慎重に進む。

ほぼ今日の核心部になりそうなので、気を緩めず休まず通過した。

振り返るとタカシがいない。
しばらく待つがなかなかこない。
タカシのことだから心配はないだろうが、あまりにも遅いのが心配になった。

シートラ、アイゼンのタカシの姿が見えた段階で安心し、すっかり冷えきった体を暖めるために自分もゆっくり進むことに。
すでに指は寒さでやられそうだった。

稜線に出ると風がやたら冷たく、まだまだここは冬だった。

タカシと合流して、自分もシートラ、アイゼンで分岐上のポコを上がる。ここを上がって雪屁の影に入れば風が当たらない。

どこもガリガリ。
とてもBCの範疇ではないくらい。
ほとんどアルパイン的だ。




ポコに上がり滑走斜面が見えた。
やはり雪は少ない。
でも今までの経験から北斜面がいくらガリガリでも南東斜面が滑れなかったことはない。
自分を信じて来て良かった。









実際タカシは、こんなガリガリを苦労して進んで、本当に滑るところなんかあるのか?と思っていたらしい。

「とりあえず滑れそうだよ」

タカシは今まで見たことのない風景を見て感激していた。








『これが富良野岳ですか!これが南東斜面ですか!』と。

ここはどうしてもタカシを連れてきたかった場所でもある。
いつも自分のわがまま的な場所に付き合ってくれているからだ。

ピークから落とすつもりだったが、直下は風に雪を持っていかれて、かなり下まで滑れそうにはない。稜線はシートラでは煽られまくっている。今回はピークには行かず、ポコから落とすことにした。





大斜面に向かってドロップ。










下にガリガリは感じるが、おおむねパウダーいや重パウダー。

でもなかなかよろし。
そこそこ気持ちもよろし。

タカシが心配していたモナカもない。

1度止まった後、ルンゼに向かってGO!

たまにガリって来るがルンゼには雪が溜まっていた。この時期とは思えない深さを体験した。









滑り終えて、タカシも大満足。
あまり期待はしてなかったようだが、来て良かったを連発。




せっかくなので登り返して違う面を行く。






体力さえあれば、どこもここも滑り放題だ。
だが、自分にはその体力はないし、帰りのことを考えたら・・・






2本目はあちらこちらガリッてはいるが、そこそこのパウダーでこれはこれで十分だろう。今年の少雪でこの時期としては上出来だろう。









帰りは分岐に続く尾根を行き、ガリガリをトラバって分岐まで。






分岐上で風の強いなかセットアップして、ガリガリを横滑りで回避して滑れるようになったら、冬尾根横の沢を下り行く。






三峰山沢に下り、D尾根にまた取り付き崖をヘロヘロになって登って終了。

タカシがいうには、今まで1番きつかった、怖かったと。
そして、大槍より達成感があったと。
彼にはよっぽどアイシーな斜面が怖かったのだろう。

まだまだ危険ぽいところもあるよ。
また一緒に冒険しよう!






最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
超ニアミスだったわ! (hidekin)
2020-03-30 20:00:46
ウッチャン,こんばんは

昨日は,すごいニアミスだったようです!
ウッチャンたちに少し先行して登っていたのが私だったようです
昨日は,帰りに登り返しなく楽できるよう,思惟林前の除雪帯から出発し,三峰山沢に沿って登りました
ちょうど,ウッチャンたちがD尾根から降りてきたところを見ています

ウッチャンのYAMAPを見て,どうも自分とコースや時刻が近いと思い,昨日撮った写真を拡大してみたら,ウエアの色などからも後続の二人はウッチャンとタカシさんであると確信しました

それにしても,滑った南側斜面ですが,ちょっと場所が違うだけで,ずいぶんと雪の状態が違うようですね
私の滑った東側の沢形は,全くのガリガリでほとんど雪は載っていませんでした
ウッチャンたちと出会って,そちらの斜面へ行けば,楽しい滑りができたかと思うと,非常に残念です

次はどこかで会えるでしょうかね
では,また


が少し先行していたのが私です
返信する
Re.超ニアミスだったわ! (ウッチャン)
2020-03-30 22:12:45
hidekinさん、こんばんは!

もうちょっと時間がずれてたら三峰山沢に下りた時点で会えたのかもしれませんね。
先行者は確認してましたが、距離がありhidekinさんだとはわかりませんでした。

自分は何度もこの辺りに来ていて、この時期やGW時期の状態を大体は把握しています。

今までhidekinさんの落とした沢を滑っていないのは、南向き斜面でここが1番コンディションが悪いからなのです。入り口は大きなボール状態で沢型に吸い込まれていくこの地形は魅力的なんですけど、この辺りでは1番沢地形では風当たりが強いようです。分岐からポコに上がると南側は風当たりが弱くて大概は滑れます。

ザラメの時期にお会い出来ればうれしいです。
それでは、お気をつけて!
返信する
こんばんは (nabex)
2020-03-30 22:44:02
こんばんは!
昨日は富良野岳だったのですね。
ボトムでちょっとだけ挨拶させていただきましたが、ウッチャンさんかなぁと思いつつ違ったら恥ずかしいので声を掛けれませんでした。
良い雪がたまってましたね!!
またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。

今度は恥ずかしがらずに声かけてみますね(笑)
返信する
Re.こんばんは (ウッチャン)
2020-03-30 23:01:27
nabeさん、こんばんは!

nabeさんと分かればお話ししたかったな~。自分が1番リスペクトしているスキーヤーですから。

横入りしてごめんなさいね。
2人で只者ではないぞ!と噂していました。nabeさんと分かり納得です。

最近更新がないのが寂しいです。少し更新してくれたらうれしいです。

ではまたお会いできる日を楽しみにしています。

お気をつけて!
返信する

コメントを投稿