日曜日にBCに向かうが、結果は散々で滑ることができずに帰ってきたが、頭の中は保護できなかった子猫のことでいっぱいだ。夜になっても無事に外に出てくれたか?まだ中にいるままか?気になってしょうがない。
月曜日の朝が来た。どんなことになっていても子猫のために何かをしてあげようと決めて現場に向かう。外に出て重機のまわりにいてくれたら上々、外に出ても寒さと空腹で息絶えていたら、穴を掘ってお墓を作ってあげようと思っていた。(これはいけないのかな?でも飼い猫じゃないので仕方ないだろう)次の日お線香を持ってくる覚悟もしていた。ドキドキしながら現場に着いた。重機のまわりにはいない。狭い中を懐中電灯を照らし覗き込む。がっ、子猫の姿は確認できない。鳴き声も聞こえない。まわりを注意深く捜すものの鳴き声も姿も見つけられない。無事に重機から外に出たとしても、寒さやキツネやカラスに狙われる可能性もあり、小さな命が守られているとは限らない。しばらく捜索したが見つけることはできず・・・
諦めて腹の下のカバーをつけた。なんとも切ない気持ちだ。姿が見えていたのに結局保護することはできなかった。自分を責めるが、できるだけのことはやったつもりだ。悔いは残るが恨まれることはないだろう?ないはず!自分を無理やり説得させて仕事をすることにする。気分はのらない。狭い中から見えたかわいい顔が目の前にちらつく。なんで自分にこんなことが起こるのか?自分だからこんなことが起こったのか?4年ほど前に亡くなった愛猫ミーニャの顔が頭の中を横切った。「できるだけのことはやったよね!」ミーニャに問いかける。ミーニャはうなづいた。「天国であの子を可愛がってあげてね」ミーニャにお願いした。
気を取り直し仕事を進める。かなり深く崩れている。土質が悪く下に降りていくも滑って難儀する。ようやく目処がついた頃、ここのご主人が様子を見に来た。どのようにしたいか、どのようにするか、しばらく現場についての話をしたあと、ご主人が「そういえば重機が来るとき子猫連れてきた?」「えっ、どういうことですか?」「日曜日に重機の前の畑で仕事をしていたら、手伝っていた娘が重機の近くに来た時にネコの声がしたので捜したら子猫がいた」という。娘さんが無事に保護してくれたのだ。ご主人に今までの経緯を話した。娘さんはぶるぶる震える子猫を動物病院まで連れていって診てもらったそうだ。衰弱はしているが、大丈夫と言われ、お宅に連れて帰り暖めてあげたり、ミルクをあげたりして面倒をみてくれたそうだ。娘さんにすっかりなついてしまい、ご主人や奥さんには抱っこさせず、娘さんが抱っこすると落ち着いているとのこと。その娘さんが子猫を飼ってくれることになった。
いや~、本当によかった!願いが通じたのだろうか?無事に保護されていたのだ!日曜日にここで仕事をするのも偶然、娘さんが発見したのも偶然、その娘さんが猫好きだったのも偶然・・・
神はこの子を見捨てなかったのだ。
本当によかった!これでやっと数日間心配してたことが解決した。肩の荷がおりた。
いつも自分のことを心配してくれていたミーニャのおかげだ。
「ありがとう!ミーニャ!」
また心配かけてしまったね。でもありがとう!
それでは
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます