アンティーク青葉2021

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民芸

2022-09-25 19:52:48 | 日記
最近は、中国の骨董がブームらしい。
とくにいまは、清朝の磁器が高価になっているらしい。
とりわけ、政府直々の、官窯のものに需要があるらしい。
コロナ禍で不審の茶道具に替わって、高価な中国物がもてはやされている。

私の場合、自分が佐賀県人なので、アイデンティティ確保のために、伊万里や唐津焼に親近感を覚えて時々買ってきた。
そのなかで、鍋島の染付が好きだ。

自分は鬱を抱えているので、なんでも保持して置くというのができない。
まず、神経の治療をしながら、それから、ということになる。
つまり、心のなかに異質なものを抱えることができない。

そんなになっていく私は、実は世界の歴史とかに密接な職業だったりするのだが、今年度、失業しているのを幸いとして、日本古代史を学んでいる。
なぜ古代史かというと、武士とか、ぶっそうな存在があまり好きではない。

勾玉のイメージのある時代が好きだ。

しかし、世界的な経済戦争の時代に、日本も巻き込まれている現在、祖先の育んできた日本の文化も危ない。

なぜ危ないかというと、日本の文化は、民芸、つまり、庶民の生活と密接であるからだ。
それに対して、中国の官窯の製品は完全である。庶民の要素はない。
曲芸師要素を極めている。
実用品ではなく、あくまで鑑賞用である。
皇帝の絶対的支配、世界帝国を前提としている。
そういうところが、世界のコレクターの目を引き付けている。

日本文化は、庶民の所産である。
それに対して、中国文化は、大地主の上に君臨する皇帝の所産である。

しかし、今、日本は中国史のように、階級のはっきりした専制国家のようになって来ている。
かつての自作農にかわる新中間層の衰退のなかで、日本文化の社会的基盤が崩壊している。

私の枕元には、今、たまたま信楽があるが、なにがいいのか、さっぱりわからなくなってきている。確かに、昔、買った頃は感動していた。