とくだん、ファンというわけではなかったのですが、私にとってもやはり大きなニュースでした。
追悼番組をいくつか見ましたが、改めてその才能に驚嘆しました。
ファンではないのですが、なにかと注目はしていました。
確か、私が最初に西田さんをテレビで見たのは、「三男三女婿一匹」という番組だったと思います。
私くらいの年代の人であれば、覚えているかたもあるかもしれませんね。
内容は忘れましたが、題名は覚えていました。
なんで覚えているかというと、同じ〇〇県出身の、数少ない役者だったからです。
ただ、正直なところ、方言丸出しの、ちょっと笑いをとるだけの役で、大根役者にしか見えませんでした。
見方が変わったのは、その後少しして「池中玄太80キロ」という番組で、主役を張ったときです。
番組もヒットしましたし、歌もヒットしたのは、皆さまもご承知のとおりです。
その後の活躍は、私が書く必要もないでしょう。
私は高校受験のとき、人生で一番勉強しましたが、あるとき、国語の文章問題を解いていました。
そのときの問題の文章に、いたく感激したのを覚えています。
詳しくは忘れましたが、こんな内容でした。
「西洋では(キリスト教の影響なのでしょうか)誰でも、もしそれがたとえ、偶然に就いた職業であっても、それは神が授けたものなのだから、天職である。
そこには、(天職なのだから)貴賤の差はない。
労働者であろうが、どんな仕事であろうが天が授けた仕事なのだから、その仕事に誇りをもっているのだ。」
そんな内容でした。
どんなに平凡で、ありふれた普通の人であろうと、西田さんや大谷翔平のような有名人であろうと、天職であると信じて精進するのであれば、その精神に(誇りを持つという意味では)変わりはないのだ。
受験のことで頭がいっぱいだったのですが、そのことがわかったとき、とてもうれしくなったことを今でも覚えています。
西田さんのことから、そんなことを思い出しました。
西田さんが亡くなってから、三回、人に自慢話をしてしまいました。
このブログが四度めです。
「実はね、僕はね。(自慢じゃないけど)西田敏行さんと同じ小学校の出身なんだよね。」