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時の関守

心の形 (7) うつ病

近年、うつ病は心がひくかぜのようなものと言われるようになりました。
うつ病は、病ではあるけれど、人がかぜをひくぐらい、あたりまえで、なりやすいものなのだということなのでしょう。

私も今から考えると、うつだったかもしれないと思えるときがありました。
高校受験のとき、人生で一番勉強しました。
試験に落ちたらたいへんと、慣れない勉強をしたのです。
短い期間でしたが、受験のことで頭がいっぱいになりました。

試験に落ちれば、高校に行けないという、私にとって、はじめて現実の厳しさに直面したのですね。
受験のことしか考えられなくなっていました。
勉強のこと以外に、関心がなくなり、感情も動かなくなっていました。
一種のうつに近いものだったと思います。
慣れない勉強をしすぎたんですね。

うつ病がかぜをひくぐらい当たり前のことであっても、油断はできません。
ふっと、引き込まれるように死にたくなることがあると、聞きました。

うつ病に詳しいわけでもない私が、何でこんなことを書いているのかというと、うつはとても、スピリチュアルな病気ではないかと思っているからです。

わたしのささやかな経験からすると、うつ状態のときは感情の起伏がなく、まるで心のエネルギーが枯渇(こかつ)しているような感覚だった気がします。
私たちは普段気がつかないのですが、身体の管理には注意しても、心の管理はなかなかできないものです。

私たちは、心の本体であるたましいが喜べは、力がわいてきます。
でも、たましいが喜べない、わくわくしないことであっても、それをしなければならないというようなことも(人生には)あるでしょう。
もちろん、しかたのないことなのですが、それが長引くと、まるでエネルギーが枯れたようになってしまう。
それがうつ病の正体なのかもしれません。

私たちが普段気がつかないけれど、たましいにエネルギーが補充されないと、人は生きていけないのですから、死ぬことも決してまれではないのかもしれません。

コメント一覧

hiromi1011
枯れるんでしょうね
我慢しすぎた
限界まで耐えた
幼児期、育った環境で、コミュニケーションができなかった人に多いと本で読んだこともあります
確かに、私は本心を誰にも言わない、子どもの聞いて!聞いて!と聞いてくれる人がいなかった
何でも自分の中で耐える諦めることがほとんどでした
私は専門家に助けてもらって、自分を立て直せました、枯れた心から、力が湧き上がってきました
tokinosekimori-kitaiwahara
@hiromi1011 力強いですね。
私もよくわからないのですが、エネルギーが枯れるような感覚なのではないでしょうか?
そのエネルギーは、どうやったら補充できるのか、よくわかりません。大きなものに(神社に行くとか)身をまかせたり、やはり、こころがなんらかの形で納得することが大事なのでしょうかね。
もし、わかったら教えてください。
hiromi1011

なりました
DV絶頂期の果てに、無気力になり感情もなくなり、体が動かなくなりました
精神科を何件も行きました
泣き崩れる私に、全てあなたが悪いと睨む医師もいました、面倒臭い患者は診たくなかったんでしょうね
ほとんどの医師は、家を出なさいだけ、それができれば鬱になってない
結局、入院病棟もある精神病院の医師に救われ、カウンセリングも通い、生き直せました
別居、離婚できるまで気持ちを持ち直せました
鬱ではない、鬱の手前ですと言われました
私に精神科、精神病院への偏見があれば行けなかった
子どもが障害児で精神科に通院してたから、偏見もなく、自分の心を治療することに前向きになれたんだと思います
人は、何度でも生き直せる、失った力もまた湧き上がってくる!と実感しました
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