情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

DNAデータベース、アクセス情報だけは残すような運用を!

2005-06-03 03:02:46 | 適正手続(裁判員・可視化など)
被疑者から採取した血液などからDNA情報をデータベース化することになりそうだ。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20050602/K2005060102820.html?C=S
【警察庁は1日、全国の警察本部が犯罪捜査のために容疑者から採取し、それぞれで保存しているDNA型情報を8月にもデータベース化することを決めた。この日発足した法律や医学の専門家ら6人でつくる有識者会議の席上、同庁が個人情報の取り扱いなどを説明、実現への賛同を得たという。】

…有識者会議の皆様、データベースにアクセスした警察官の氏名と日時と検索した情報の内容について、きちんと保存され、証拠として使われる際は、そのようなアクセスデータも添付されるような運用を義務づけてほしい。

さもないと、いくらでも、犯人をでっち上げることができそうだから…。データベースに情報があることを確認した上で、その人の髪の毛を現場に置いておけば、簡単に容疑者にされてしまう。そのような捜査が、もし、悪質な警官の手によって周到になされたら、かなり危いことになる。

えっ、アリバイがあるから大丈夫って?
例えば、1年前の特定の6月2日の午後3時、あなたはアリバイを立証できますか?

6月2日

2005-06-03 02:45:59 | 日記(事件など中心に)
本日は欠陥住宅で地方出張。その帰りに、難民問題(情報提供するための改正案)について先輩に話したところ、そういう情報を得たら直ちに動くべきだと言われ、あちこち、ばたばた…。

夕方、メディアの広告掲載責任について、専門家にアドバイスを受けた。広告だから媒体には責任はないっていうのは、もはや非常識という感じ…。弁護団で反省会@居酒屋しているうち、広告に関する最高裁判例を消費者寄りに変えようと意気が上がった。

政府が、いかに、難民情報提供制度を参議院で通過せしめ、野党がそれにいかに協力したか!

2005-06-03 01:36:54 | 適正手続(裁判員・可視化など)
入管法を改正して、難民情報を母国の当局に提供することを可能とする法案は、参議院を通過した。その際の政府のやり口はこうだ。まずは、法務委員会での趣旨説明。
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=15430&SAVED_RID=6&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=9&DOC_ID=1535&DPAGE=1&DTOTAL=30&DPOS=13&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=23851

この提案趣旨には、まったく、難民情報提供システムについて、触れられていない。

なんとか、千葉景子議員が質問してはいるが、
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=15430&SAVED_RID=6&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=9&DOC_ID=1694&DPAGE=1&DTOTAL=30&DPOS=7&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=23851
の程度である。

ほかの議員は、まったくこの点に触れていない。問題点に気づいていないのだろうか。

自由民主党、民主党・新緑風会、公明党及び日本共産党の各派共同提案による附帯決議案をみてみよう。
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=15430&SAVED_RID=1&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=9&DOC_ID=1694&DPAGE=1&DTOTAL=49&DPOS=9&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=28258

【外国入国管理当局に対する情報提供に当たっては、人身取引の被害者や難民認定申請者等を危険にさらしたり、その個人情報が濫用されることのないよう特に配慮すること】とある。

法務委員会に席のない社民を除く全ての党が難民情報の提供の持つ危険性を認識していたのは間違いなさそうだ。
結局、与党と野党が結託してそうっと通過させたという感じがする。

報道すらされていないようだ!!
これでは国民への情報提供があまりにも少なすぎるのではないか!!


参考:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/ad1d5bfe3080c204cd5f69fbefd3bec4