情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

警察のあからさまな横暴…個人的体験

2005-06-16 20:45:04 | 適正手続(裁判員・可視化など)
弁護士になってしばらくして、グリーンピースのメンバーが逮捕勾留される事件を担当したことがある。事件の概要は、

国際環境保護団体グリーンピースは、本日午前11:30過ぎ日本玩具国際見本市協会主催の「'99東京おもちゃショー」が行われている有明の東京ビッグサイトで、「大好き・おもちゃ。やめよう! 塩ビ。」という20m四方の大横断幕を広げ、おもちゃショーに参加している約150社の玩具メーカーに対し脱塩ビを訴えた。
地上55mの屋上から充分に経験を積んだ3人のグリーンピースのクライマーが、自身の体重をおもりにするため横断幕とともにぶら下がった後、地上に降りたところを建造物侵入、威力業務妨害で現行犯逮捕された。グリーンピース・ジャパンの事務局長志田早苗とグリーンピースのスタン・ビンセントも任意拘束されている。
[逮捕までの事実経過]
会場関係者からの警告を受けたグリーンピース・ジャパン事務局長志田早苗が、建物屋上へ関係者と協議を行う為に昇っていき、グリーンピース側で自主的に、予定よりも早く撤収作業を開始した。しかしその撤収作業の途中で、クライマー3人が深川警察署によって逮捕された。
グリーンピースの本日の行動の目的は、あくまでも玩具メーカーに対し塩ビを使わないことを主張する正当な言論行為であり、暴力的でも破壊的な行為でもない。従って3人のクライマーの逮捕と志田事務局長、スタン・ビンセントの拘束については全く不当なものである。5名とも即刻解放されるべきである。
http://www.greenpeace.or.jp/press/99/release/19990318_2.html
というもの。

志田さんが事情聴取されるときに警察に同行するときは、逮捕されるのではないかとかなり緊張したことを覚えている。

グリーンピースは、外国でも同様のキャンペーンをしたのですが、外国では、

オランダ:1997年9月19日 グリーンピース・オランダが世界的な玩具メーカーマテル社の欧州本社ビルディングに30m×5mの横断幕(バービー人形やくまのプーさんやアヒルなどの図柄に"STOP TOXIC TOYS [有害なおもちゃをやめて]"というメッセージがついている)を掲げた。このアピール行動では4人のクライマー(高所での作業に訓練を積んでいる人)がこの横断幕を高所で支えていた。アピールは約4時間続き、その際マテル社のディレクターが出て来、グリーンピースはディレクターと話をし、脱塩ビ玩具キャンペーンの要望を伝えるなどした。その話し合いが終わった後、グリーンピースは自ら横断幕を撤収した。混乱はなく、この間警察の車が一台通りかかったが、そのまま通過した。他に警察は一切来なかった。

などという反応。
http://www.greenpeace.or.jp/press/99/release/19990320.html#appen

警察がこんなあからさまなことをするのか、と驚いた。

いまや…。


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