Mネット2008年6月号に掲載された「確立される外国人管理のインフラ-深まる監視に抵抗は可能か-」(旗手明)によると、米国のUS-VISITの運用が両手全指の指紋採取に変わりつつあり、2008年内には、全米全ての国際空港で実施されるという。来年1月には、ビザ免除で米国に入国する者は72時間前までにオンラインで氏名、生年月日などを登録しなければならないという(一度登録すれば2年間有効)。さらに、英国ガーディアン紙の報道では、米国税関は、外国からパソコンを所持して入国する全ての者から、入国審査時にハードディスク丸ごとデータコピーする新制度を近く導入する予定だという。そして、米司法省は、連邦法違反で逮捕された者と身柄拘束された外国人の全員からDNAを採取する制度を実施すると発表したという。
まるで裕福な地域に住む住人が、他人が周辺に立ち入るのを禁止するような感じだ。自らの富が自分たちの地域以外に住む者の存在なしには成立しないのを無視し、自分たちの富を増やし、壁を高くすることにのみ専念する姿はおぞましい。
そして、日本が米国についで導入したUS-VISITと同じ制度(JAPAN-VISIT)は、ヨーロッパに広がりつつあるという。日本がお先棒を担いだ格好だ。
これに対し、オーストラリアの移民局は、4月から米国人と日本人の入国審査についてのみ指紋採取と写真の提供を義務づけたという。しかも、短期ビザの発行手数料も他の国の10倍に引き上げたという(約1.8万円)。明らかな報復措置らしい。…というのは、間違いでしたので、訂正します。コメント欄をどうぞ。
しかし、大勢に逆らう国は少ない。英国では、まもなく、外国人、続いて、全ての国民に指紋、顔写真、虹彩の提供を義務づけるという。
日本でも、外国人登録証を入国管理局が合法的に滞在していると認めているものにしか発行しないようになるようだ。他方で、住基カードを利用した国民全体に対する統制が本格化するという情報もあるらしい。
「外国人こわい」から「隣人こわい」へのマインドコントロールで利益を得るのはだれなのかを一人ひとりが真剣に考えないといけないときが来ている。
※画像は、10本指用スキャナー。http://www.thetravelmagazine.net/i-1336--ten-fingerprints-scanners-at-us-airports.htmlより。
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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まるで裕福な地域に住む住人が、他人が周辺に立ち入るのを禁止するような感じだ。自らの富が自分たちの地域以外に住む者の存在なしには成立しないのを無視し、自分たちの富を増やし、壁を高くすることにのみ専念する姿はおぞましい。
そして、日本が米国についで導入したUS-VISITと同じ制度(JAPAN-VISIT)は、ヨーロッパに広がりつつあるという。日本がお先棒を担いだ格好だ。
これに対し、オーストラリアの移民局は、4月から米国人と日本人の入国審査についてのみ指紋採取と写真の提供を義務づけたという。しかも、短期ビザの発行手数料も他の国の10倍に引き上げたという(約1.8万円)。明らかな報復措置らしい。…というのは、間違いでしたので、訂正します。コメント欄をどうぞ。
しかし、大勢に逆らう国は少ない。英国では、まもなく、外国人、続いて、全ての国民に指紋、顔写真、虹彩の提供を義務づけるという。
日本でも、外国人登録証を入国管理局が合法的に滞在していると認めているものにしか発行しないようになるようだ。他方で、住基カードを利用した国民全体に対する統制が本格化するという情報もあるらしい。
「外国人こわい」から「隣人こわい」へのマインドコントロールで利益を得るのはだれなのかを一人ひとりが真剣に考えないといけないときが来ている。
※画像は、10本指用スキャナー。http://www.thetravelmagazine.net/i-1336--ten-fingerprints-scanners-at-us-airports.htmlより。
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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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