情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

モラルハラスメントで、離婚できるのか?~日々苦しむ多くの妻たちは何のために耐えているのか?

2009-03-02 06:09:10 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 以前、有責配偶者側からの離婚請求が認められにくいのは、政府による家庭への支援を(冷たい関係の)夫婦に押しつけるための方便ではないかという趣旨のことを書いたことがある( http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/49e2ec30ab4b5aecaf9657247f012fd2 )。

 このことは、都合のよい夫だけでなく、モラルハラスメントで苦しむ多くの妻(だけでないと思うが、前回の記事とのバランス上、便宜的に妻としておきます)にも当てはまることだと思う。

 口では「●●したら」と気遣うようなことを言いつつ、実際にそのことをすると不機嫌になる、

 外面と家での表情がまったく異なる、

 暴力はふるわないが、冷淡な言葉を繰り返される、

 基本的に、妻だけで外に出歩くことを嫌う、

 自分のことを不満のつけようのない夫だと信じている、

 家庭では自分の決めたことは絶対に譲らない 

 基本的に妻を信じない
 
 …こういうモラルハラスメントが、いわゆる破綻原因としてどこまで認められるか、難しい面もあると思う。

 しかし、実際に生活している妻にしてみれば、毎日、気を抜くことができず、拷問のような日々…。ところが、人からはそれぐらい我慢したらどうかという目で見られてしまう。

 破綻状態があまりに限定的に解されているがゆえの弊害がここにも顕れているといえる。

 夫婦間に愛情がなくなれば、それは夫婦関係の破綻ではないだろうか?すなわち、どちらかが、離婚を申し出れば、それは夫婦関係が破綻したことの証左であり、離婚は認められるべきではないだろうか?

 親権や養育費の問題は残るだろうが、そもそも、離婚を認めるに足りるだけ破綻しているかどうかなんてことは、裁判所に決めてもらうようなことなのだろうか…。

 せめて、一定の別居期間=破綻あり、とするような法制度が望ましいし、そうあることで、健全な家庭=モラルハラスメントで苦しんだりすることのないような家庭、仮面夫婦とかではないような家庭=が多く生まれるのではないだろうか?



【PR】







★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。なお、多忙につき、試行的に、コメントの反映はしないようにします。コメント内容の名誉毀損性、プライバシー侵害性についての確認をすることが難しいためです。情報提供、提案、誤りの指摘などは、コメント欄を通じて、今後ともよろしくお願いします。転載、引用はこれまでどおり大歓迎です。