情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

米国の文書はどう理解すべきか?~沖縄密約文書開示請求訴訟、次回8月25日午後4時、必見!

2009-06-18 02:57:46 | メディア(知るための手段のあり方)
 すでに報道されているので、多くの方がご存じだと思うが、沖縄密約文書開示請求訴訟の第1回口頭弁論が16日開催され、冒頭、杉原裁判長が、非常に積極的な発言をした。朝日新聞(http://www.asahi.com/national/update/0616/TKY200906160313.html)は、同裁判長の発言について、【「率直な感じを述べさせていただく」と切り出し、米側に密約文書があるのだから日本側にも同様の文書があるはずとする原告側の主張は「十分理解できる点がある」と発言。原告側が、仮に密約文書そのものを国が保有していないとしても関連文書はあるはずと主張していることについても、「理解できる」とした。そのうえで、もし密約そのものが存在しないというのであれば、アメリカの公文書をどう理解すべきなのかについて「被告側が説明することを希望する」と述べた。】と再現している。

 私も聞いていてびっくりした。 密約文書そのものについて言及したのまでは、ありうるが、仮にそれがないとしても、報告文書はあるだろうという趣旨の突っ込みをした瞬間、ぶるっとし、さらに、米国の文書があることをどう説明するのか、と突っ込んだ瞬間、ぶるぶるっとした。

 ある意味、この訴訟において、誰もが抱く非常に素朴な疑問をそのまま裁判長が国にぶつけたのだ。

 さらに、次回までに、密約の存在を認める発言をした当時の交渉責任者吉野文六・元外務省アメリカ局長について証人として請求するようわれわれ原告側に指示した。

 多くを語る必要はないと思う。

 歴史が変わろうとしている。

 次回、8月25日午後4時、東京地裁705号法廷で開かれる。

 ぜひ、傍聴し、「歴史」を世に伝えてほしい。






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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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-冤罪の責任、すべてDNAのせいにしてそれでいいのですか!?-橋本勝の政治漫画再生計画第171回

2009-06-18 02:39:37 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本勝さんのコメント】
1990年におきた幼女殺害の足利事件の犯人とされ刑が確定し
服役していた菅家さんが最新のDNA鑑定で無実であることが証明され
17年ぶりに自由の身となった。
ああ、良かったと思うと同時に改めて冤罪というものの恐ろしさを
感じずにいられない。
そう、もしかしたら死刑になっていたかもしれないのだ。
同時期に起きた福岡県飯塚市での幼女2人が殺された事件では
やはりDNA鑑定で犯人とされ死刑にされた久間死刑囚は
最後まで無実を訴えていたにもかかわらず
2008年に死刑を執行された。
足利事件の場合、冤罪の原因としてDNAという科学捜査技術に
スポットが当てられているが
絶対に忘れてはならないのは菅家さんが怒りをこめて告発しているように
拷問まがいの取調べにより「罪」を自白させられたということである。
つまり警察、検察がこのことにあまり触れたくないのは
世論が取調べの全面可視化に向かうことを危惧するからであろう。
DNAに問題を限定すれば当時の科学技術の水準からいって
仕方なかったのだという言い訳ができるからである。
もちろん菅家さんにとって17年間という貴重な時間を奪われたことを
仕方なかったですまされてはたまらない、
「私の前で謝罪してもらいたい」と怒りをこめて言っているのは
当然である。
そして、警察、検察、裁判官とならんで謝罪しなければならないのが
マスコミである。
警察情報をそのままに、彼が真犯人という報道を垂れ流した当時の
マスコミの責任は重い。
そして、今も無実の者を犯人だと決め付けるような事件報道をしている
可能性は大なのである。


【ヤメ蚊】
 久間さんの件についても真相が明らかにされなければならない。そもそも、日本では、警察が鑑定する資料が全量消費され、あとで確認することができないことも結構ある。そういう警察の鑑定の手法そのものを問い直さなければならない。少なくとも全量消費してしまうような鑑定を行う場合、その全過程を録画することが必要かもしれない。




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