「ステルスマーケティング」 2020-05-09 00:00:00 | 日記 2020年5月9日、インターネット通販大手「楽天市場」で疑いが発覚した好意的な口コミの「やらせ投稿」。企業や店舗がブログやサイトに一般消費者を装って商品などの評価を書かせる宣伝手法は「ステルスマーケティング」(ステマ)と呼ばれ、たびたび問題になってきた。ネット上では、検索上位の商品や口コミ評価の高い店が消費者に選ばれる傾向が強く、ステマを法規制すべきだという声が上がる一方、慎重意見も出ているようだ。ステマが注目されたのは、グルメ情報サイト「食べログ」で2012年、飲食店に好意的な口コミを投稿する「やらせ業者」が多数存在していると報じられたことがきっかけだったのだ。そのため、運営会社のカカクコムはその後、店舗ページへのアクセス件数と口コミ件数が多い順に表示するランキングを廃止し、店の評価順に表示するランキングに一本化。投稿者を確認する手段として携帯電話番号を利用した認証などを導入したのだ。ただ、日本にはステマを直接規制する法律はない。消費者庁によると、書き込みを依頼した企業などが景品表示法違反で行政処分されることはあり得るが、書き込んだ側は処分対象にならないという。2012年には消費者庁に意見書を提出した日本弁護士連合会をはじめ、国内ではステマに法規制を求める声が根強いのだ。これに対し、元検事でネットトラブルに詳しい弁護士は「規制範囲によっては言論の自由の萎縮を招きかねない」と指摘。「運営会社が不正を極力排除する評価システムを構築し、それでも不正を繰り返す業者には法的手段に訴えるようなバランスが望ましい」としているのだ。2020年現在は・・・(井森隆)