被害者の人権を無視した取材はいかがなものか、公共放送のNHKも同罪である・・・ 2020-05-15 00:00:00 | 日記 2020年5月15日、チュニジアのテロで負傷して現地で入院中の結○○子さん(当時35)が、一部マスコミに寄せた手記で、次々と取材に来たのがショックだったと明かしたのだ。ネット上では、被害者への過度の取材については疑問視する声も多いのだ。結○○子さんは、2015年3月18日の事件後に、包帯を巻くなどした痛々しい姿のまま病室でインタビューを受ける姿がNHKニュースなどの映像に流され、話題になったのである。結○さんは、陸上自衛隊の3等陸佐で、チュニジアには母親とプライベートで旅行していて被害に遭った。その後は、事件で負傷した母親とともに現地の病院で治療を受けているが、朝○新聞や産○新聞などは2015年3月22日、結○さんが現地の日本大使館を通じて手記を寄せたと報じたのだ。そこでは、自らが体験した当時の様子を生々しく語るとともに、マスコミの取材ぶりについても触れたのである。手記によると、病院では、けがをした耳の処置をされた後、まずNHKや米ニューヨーク・タイムズ紙の記者が来て、質問に答えるように言われた。結○さんは、「そうしなくてはならない」と義務があるかのように感じ、取材に受け答えした。さらに、全身麻酔をして3時間にもわたる手術をした後、夜10時を過ぎて病室に戻ると、そこにはすでに、大使館員と日本人の現地のコーディネーターがいた。結○さんは、コーディネーターから日○テレビのインタビューを受けるように言われ、日○テレ記者の質問に答えた。記者からは、「そのままテレビで流していいですか」と聞かれたが、ボーッとして恥ずかしかったので断った。しかし、記者からは、「すでにNHKのインタビューがテレビで流れていて、名前も顔も出ているからいいでしょう」と言われ、ショックを受けたというのだ。母親と同じ病室になった後も、マスコミの取材は続いたのだ。今度は、部屋の前で、取材を制止された朝○新聞の記者が大使館員に対し「あなたに断る権利はない」と怒鳴る声が聞こえ、またショックを受けたのだ。マスコミは倫理がないのか。被害者の人権を無視した取材はいかがなものか。川崎の中学生殺害事件も被害者に対しての人権がさらされているのと同じだ。なぜ、そのようなことが起きるのか。また、公共放送のNHKも同罪である・・・(井森隆)