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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

アブナイ?お話し

2008-04-05 23:40:08 | つれづれ
本日はつれづれで…。
まずは写真、我が家のバターナイフです。
竹の方はずーっと使っていて、少しふちが白っぽくなってきました。
これはオット用、私のはパン食が少ないので、もーちっとマシです。
そして下の金属の方は最近みつけたもので、フチがこんなふうになってます。


      


これはつまり、バターやジャムをぬったあとこれでパンが切れる、というもの。
最初から切っときゃいいじゃん、と言われそうなんですが…ははは。
で、このナイフの名前が…


      


ジサマにこれを見せたら「名前で買ったろぅ」とイワレタ…そーだわきっと。

いよいよ本題。
先日、コメントを下さる「みやざえもん様」のブログで、
「みやざさまが刑事に追及される!」なんていうお話しがありまして…。
いえいえ、もちろんみやざ様には何の罪も落ち度もございません。
つまり、ある犯罪に使われた「刃物」の販売された先をたどり、
ひとつずつつぶしていく、という日本警察の十八番、足で稼ぐ…てすね。
消去法ってあれです。そのうちの一本の行く先がが、みやざ様のところだった、
というわけです。それでも、みやざ様はそのためにバス停からご自宅まで
引き返すハメになったり、いろいろたいへんだったわけで…。

そのお話しを聞いて、私も思い出したことがひとつありました。
私が嫁入りの支度に「包丁」を買いに行ったときのことです。
ちょっとわき道にそれますが、私は料理学校に一年間通ったことがあります。
「調理師科」でしたので、入学と同時に「白衣・三角巾・前掛け」の衣料と、
「牛刀・砥石」のお道具セットを購入させられました。
週三回の調理実習では、抜き打ちで「包丁検査」があります。
包丁は自宅へは持って帰れませんので、実習の日は朝から教室で、
みんな仲良く「包丁研ぎ」…。あっちでもこっちでもシャーコシャーコと…。
調理人は、その料理によって包丁を使い分けますが、
生徒の身で、何もかもそろえるのは不経済ですから、
一応オールマイティに使えるように、牛刀とペテナイフのワンセット。
この牛刀が刃渡り27センチ、ありました。
家庭用のと比べるとかなり大きく感じます。
重いし、ちっと水気が残ってりゃ錆びますし、扱いは厄介です。
それでも「慣れ」というのはフシギなもので、これで一年使い
その後自宅でも使っていたら、すっかり使いやすくなってしまい、
軽くて小さい家庭用のステンレス包丁が使えなくなりました。
頼りなくていけません、今使っているのも27センチです。
調理師の免許は、ほんとになんっっっの役にも立ちませんでしたが
包丁だけはえらそーに大きいのを使うようになりました。

てなわけで…、嫁に行くとき、もう一本予備を買いに行ったわけです。
それというのも、そういうのは高いんです、親に買ってもらえるうちにと…。
そのころ、横浜駅の西口に「刃物」の専門店が一軒ありました。
「ゾーリンゲン」や「正金」といったブランドを扱うところです。
そこへ行って、刃渡りとお値段とでアレコレアレコレ迷いまして、
ようやく決めてレジに行きましたところ、店員さんがにこやかに笑いながら
「お客様、恐れ入りますがこちらにご住所とお名前を…」と、
ノートを出されました。あけられたページはすでに何行か埋まっておりまして、
その下に書き込みました。家に帰ってそのことを母に話し、
「高い包丁買ったしぃ、なんか特別バーゲンのときのお知らせでもくれるのかな」
と言ったら「アホ、そりゃなんぞあったときのためやんか」
「なんぞってナニ」「ようあるやろ『痴情のもつれ』とか
『浮気の刃傷沙汰』とか」…「チジョウノモツレ?ウワキノニンジョウザタ?」
かーさんアタシは嫁入り直前です、もーちっと別のたとえはないんかい…。

とまぁ前フリが長い割には、それだけの話しなのですが、
ここからが本題?、このごろどうにも理不尽な事件がありますよね。
このまえの駅で8人でしたか殺傷事件、あれも悲惨でした。
いえいえ、そんな一言ではかたづけられませんね。
ただ友人を待って立っていただけなのに、あっという間に…。
ご本人もきっと、ナニがあったかわからなかったでしょう。
残されたご家族のことを思うと、言葉もありません。たった一本の刃物が、
たくさんの人のこれからの時間をも、切り裂いてしまいました。

最近は、コンビニでさえカンタンに誰にでも刃物が買えます。
こういう刃傷沙汰が起きたときの報道で、よく耳にするのが、
「途中のコンビニで買った」「近くのスーパーで買った」という言葉。
刃物は、そのまま「凶器」になり得るものです。
その販売について、それが「包丁だから料理に使われる」
「ナイフだから工作に使われる」と言うのは、作る側売る側のアタリマエ、
でも、買う側は「凶器」を買った、ということもあるわけです。
サバイバルナイフや登山ナイフ、大きな包丁などは、
それがたとえコンビニでもスーパーでも、身分証の提示くらい、
させたほうがいいのではないかと思います。
それで全ての犯罪が防げるわけでは、もちろんありませんが、
少しは「抑止効果」があるのではないかと思うのです。
今日もパソコンの先生と「タスポ」の前に必要だよねぇ、と話しました。

日本では、アメリカほどの「拳銃事件」はありません。
それはひとえに「銃はもってはいけない」と最初に決めたからでしょう。
それでも、昔に比べれば拳銃事件も増えています。
最近になって、猟銃の持ち方についてもっと規制を厳しく、と始まりました。
包丁は確かにどこにでもある「道具」ですが、
あっというまに凶器になるものでもあります。
なんでもかんでも人を疑うのは、悲しいことではありますが、
今のような会話のない時代、マニュアルどおりの言葉しか言わない時代、
そんなところにも、僅かでも犯罪を見逃してしまうかけらが
こぼれているのでは…と思ってしまうのです。
30年前に包丁を買ったときの「住所と名前」を書いたことは、
今になって「売る側の用心であり、良心だったのだ」と思います。


ひとつお知らせです。
左のメニュー、カレンダーの上の「さくら」をクリックすると、
さくらがハラハラと散ります。お試しください。
止めるときは、画面上のどこかをクリックすると、元の画面にもどります。






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4 コメント

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Unknown (陽花)
2008-04-06 07:45:11
バターナイフ変った形ですね。
主人は菓子パンが多く、私はごはん党
なので、バターナイフの出番はほとんど
ありません。でも、たま~に厚切りの
食パンにバターをぬって食べたくなる時が
ありますね。
返信する
おはようございます (えみこ)
2008-04-06 10:24:12
バターナイフはいくつか持っているのですが
「ののじ」さんのティースプーンが具合がよくて
そっちばっかりになってます^^;
刑事さんとは4回相まみえた事があります。
一番迫力あったのが
とられた下着を返してもらいに警察署の2階にあがったとき。
西○警察なんかメじゃないです。
はんぱなく怖かった…。
返信する
包丁・・・ (ヒロをぢ)
2008-04-06 19:21:01
 うちが結婚する時、仲人を頼んだ大学時代の恩師に「祝いは何がいい?」と聞かれて、女房と二人で、「何か実用的なものがいいなぁ・・」と「よく切れる包丁をお願いします」と言ってあきれられたことを思い出します。普通は《切れモノ》といって縁起が悪いので良くないのだそうですね。結局奮発してゾーリンゲンの包丁セットを購入、お払いをしてもらって、以来十ン年間愛用しております。今の所夫婦に縁の切れ目はおとずれてはおりません。
 桜、散らしてみました。小さな画像の中で花が散るのかと思ったら、窓枠全面に花びらが舞うのですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2008-04-06 20:25:09
陽花様
私もパンはおやつ感覚で、やっぱりごはん党。
たまーに喫茶店で厚切りのチーズトーストなんか
食べると「明日うちもこれにしよ」なんて
思ったりするんですが、続きませんね。
日本人はごはんに味噌汁ですよー。


えみこ様
4回もですか!?ナニがあったのか…。
警察官って、けっこうヤ○ザさんと見まがう人、
いるんですよね。
以前、近所のボーリング場で、みんながビビッて
近寄らないコワーイ集団がやってたんですが、
フロントの人が「そこの警察署のおまわりさんの
親睦会です」って。


ヒロをぢ様
そうですね、切れるものと火に関わるものは、
結婚祝いには使いませんね。
でもねぇ、必要なものもらうのは、
いいと思うんですけどね。
さくら、きれいだったでしょう?!
返信する

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