ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

やーーっと、着物の写真を…

2023-11-20 02:46:58 | 着物・古布

 

先に一言、こんな大ほったらかしブログの更新に、コメントをいただけて、心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございます。

 

さて、もうあまりにもほったらかしてきたがため…しゅみましぇん…出したかどうかも覚えていない写真です。

まぁ父の物忘れのことなど、言えたギリではない私です。だいじょぶか?

 

まずトップ写真は、友人の若いころの着物です。真っ白ではなく少しグレー味あり。地模様は紗綾型のちと変形。

「若いころのものだからもう着ない。何かにして使って」と持ってきたのですが、とても雰囲気のいい、

品のいい色柄…りっぱにフォーマルに使えるし、柄が少なくても刺繍が凝っていてとてもいい感じ。

ダメージもないし、解いて何かにするのは惜しいし…。

20代のころとのことで40年ほど前の着物です。なので八掛が愛らしいピンク。

「もったいないから染め変えれば?柄が抑え気味だから八掛替えて着れば?」と言ったら、

あ…孫の七五三の時に娘が着るわ…と気が付きまして…。

ただの色無地よりも柄がある分華やかで、七五三ならどんぴしゃりです。

で、さて何色にするかで和色の本を引っ張り出し、娘さんのイメージを考えて「青系」か「緑系」と決めました。

そこからがまたたいへん、実は私の好きな色「ピーコックブルー」という色があります。

えぇと「鳥さん」苦手な方ごめんなさい、孔雀の首のこの色です。

 

        

 

少し緑を含む青…なのですが和色でも「孔雀青」と「孔雀緑」があり…。

どちらかというと緑がかった青、のつもりが、本やネットで見ているともうゴチャゴチャしてきます。

で、結局いつもの「遊 工房」さまにお願いしたところ、ハギレを染めて送ってくださいました。

こういうところ、ほんとにありがたいです。実際の染色が見られますから。

それを見たら友人も私も「この青」いいね…となりました。

で、結果、こういう色に染めあがりました。(帯は当日どれにするか、スマホでやりとりしたので掛かっています)

袖の部分に柄が見えていますが、元々白い刺繍でしたので見事に「元々そうだった」かのようないい具合。

トップ写真の孔雀の羽の軸など金色部分は、あとで描き足しかなと思っていたのですが、

これならきれいに染まってうまい具合に行くでしょう…とのことで、ほんとにただ全部染め変えただけ…になりました。

遊さん、ほんとにありがとうございます。

 

      

 

七五三当日は、ちょっと雨が心配な天気だったそうですが、幸い降られて濡れることもなく終了したとのこと。

写真を送ってきてくれました。

天気のせいか写真が暗かったので、調整したら着物がやけに明るくなってしまいました。

実際の色目は上の写真が近いです。

スマホに送られてきた写真を見て「あららボクちゃんがお母さんの着物めくって、

八掛まで見せてくれてるねぇ」と言ったら、言われて初めて気が付いたそうで、

なんか着物の前にしわよってるし、裾がひろがってるしと思ってたんだわ…と。

ははは、八掛は白から染めたんです、同色で。見事にきれいに合わせてくれました。

 

      

 

帯は、上の写真のものなのですが、小物は選んで買って…とこれまた「お任せ」されました。

私自身は、割と小物(帯揚げ帯締め)をアクセントカラーに使う方なので、

最初はキリッと辛子の渋めの色か、まだ40代ですから海老茶でも…とか考えていたのですが、

着物と帯を合わせてみると、これはゼッタイ着物勝ち(私の造語です)なので、

別色を入れるより同系で合わせたほうがいいと思い、

帯と似た系統の帯揚げと帯締めにしました。伊達衿までそろえると顔周辺がボケると思い、

伊達衿だけは、少し沈んだ黄緑にしました。

当日、和装の方もいたそうですが、とにかく目立ってた…今でいうところの「映え(ばえ)」で、

振り返ってみられたとのこと、関西では割とこういうビックリハッキリの色も使うのですが、

関東はどちらかというと、淡い色目が多いようですから、バえちゃったらしいです。

 

上の「着物勝ち(きものがち)」という造語ですが、着物のコーディネートを考えるとき、

着物がもう主役…みたいなときを「着物勝ち」といい、帯が引き立つ目に留まる…のを「帯勝ち」と

勝手にそう呼んでいるわけです。

この着物は実は難しい色、と思います。この娘さんのことを知っていますし、

お顔立ちもほんといつまでもお若くて変わらない…若々しいお母さんですし、

イメージ的にただ優しいだけでなく、ピリッと強い雰囲気も持っている方です。

なので、この青でも「イケる」と思った次第。その人のイメージってただいじなんですよね。

 

ボケボケの毎日でありながらも、こうして着物についてのご相談など持ち込んでくださったりで、

なんとか着物レスからは逃げられています。

もたついている間にホラ年賀状…もう今年は「印刷お願い」して、

昨年よりはちっとマシな年越しにしたいと思っています。さ、次の更新はいつできるだろ…。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2023-11-21 06:09:08
さすがですね。
素敵なアドバイスでよくお似合いのお着物に
なりましたね。
返信する
Unknown (らじゃ)
2023-11-23 12:55:11
凄くステキ
こういうハッキリした色の無地っぽいのって、
あまり見ない気がしますが
いいですね。
これは目立ったでしょう
でも、ホントにとてもキレイな色ですね
返信する

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