先に一言、こんな大ほったらかしブログの更新に、コメントをいただけて、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
さて、もうあまりにもほったらかしてきたがため…しゅみましぇん…出したかどうかも覚えていない写真です。
まぁ父の物忘れのことなど、言えたギリではない私です。だいじょぶか?
まずトップ写真は、友人の若いころの着物です。真っ白ではなく少しグレー味あり。地模様は紗綾型のちと変形。
「若いころのものだからもう着ない。何かにして使って」と持ってきたのですが、とても雰囲気のいい、
品のいい色柄…りっぱにフォーマルに使えるし、柄が少なくても刺繍が凝っていてとてもいい感じ。
ダメージもないし、解いて何かにするのは惜しいし…。
20代のころとのことで40年ほど前の着物です。なので八掛が愛らしいピンク。
「もったいないから染め変えれば?柄が抑え気味だから八掛替えて着れば?」と言ったら、
あ…孫の七五三の時に娘が着るわ…と気が付きまして…。
ただの色無地よりも柄がある分華やかで、七五三ならどんぴしゃりです。
で、さて何色にするかで和色の本を引っ張り出し、娘さんのイメージを考えて「青系」か「緑系」と決めました。
そこからがまたたいへん、実は私の好きな色「ピーコックブルー」という色があります。
えぇと「鳥さん」苦手な方ごめんなさい、孔雀の首のこの色です。
少し緑を含む青…なのですが和色でも「孔雀青」と「孔雀緑」があり…。
どちらかというと緑がかった青、のつもりが、本やネットで見ているともうゴチャゴチャしてきます。
で、結局いつもの「遊 工房」さまにお願いしたところ、ハギレを染めて送ってくださいました。
こういうところ、ほんとにありがたいです。実際の染色が見られますから。
それを見たら友人も私も「この青」いいね…となりました。
で、結果、こういう色に染めあがりました。(帯は当日どれにするか、スマホでやりとりしたので掛かっています)
袖の部分に柄が見えていますが、元々白い刺繍でしたので見事に「元々そうだった」かのようないい具合。
トップ写真の孔雀の羽の軸など金色部分は、あとで描き足しかなと思っていたのですが、
これならきれいに染まってうまい具合に行くでしょう…とのことで、ほんとにただ全部染め変えただけ…になりました。
遊さん、ほんとにありがとうございます。
七五三当日は、ちょっと雨が心配な天気だったそうですが、幸い降られて濡れることもなく終了したとのこと。
写真を送ってきてくれました。
天気のせいか写真が暗かったので、調整したら着物がやけに明るくなってしまいました。
実際の色目は上の写真が近いです。
スマホに送られてきた写真を見て「あららボクちゃんがお母さんの着物めくって、
八掛まで見せてくれてるねぇ」と言ったら、言われて初めて気が付いたそうで、
なんか着物の前にしわよってるし、裾がひろがってるしと思ってたんだわ…と。
ははは、八掛は白から染めたんです、同色で。見事にきれいに合わせてくれました。
帯は、上の写真のものなのですが、小物は選んで買って…とこれまた「お任せ」されました。
私自身は、割と小物(帯揚げ帯締め)をアクセントカラーに使う方なので、
最初はキリッと辛子の渋めの色か、まだ40代ですから海老茶でも…とか考えていたのですが、
着物と帯を合わせてみると、これはゼッタイ着物勝ち(私の造語です)なので、
別色を入れるより同系で合わせたほうがいいと思い、
帯と似た系統の帯揚げと帯締めにしました。伊達衿までそろえると顔周辺がボケると思い、
伊達衿だけは、少し沈んだ黄緑にしました。
当日、和装の方もいたそうですが、とにかく目立ってた…今でいうところの「映え(ばえ)」で、
振り返ってみられたとのこと、関西では割とこういうビックリハッキリの色も使うのですが、
関東はどちらかというと、淡い色目が多いようですから、バえちゃったらしいです。
上の「着物勝ち(きものがち)」という造語ですが、着物のコーディネートを考えるとき、
着物がもう主役…みたいなときを「着物勝ち」といい、帯が引き立つ目に留まる…のを「帯勝ち」と
勝手にそう呼んでいるわけです。
この着物は実は難しい色、と思います。この娘さんのことを知っていますし、
お顔立ちもほんといつまでもお若くて変わらない…若々しいお母さんですし、
イメージ的にただ優しいだけでなく、ピリッと強い雰囲気も持っている方です。
なので、この青でも「イケる」と思った次第。その人のイメージってただいじなんですよね。
ボケボケの毎日でありながらも、こうして着物についてのご相談など持ち込んでくださったりで、
なんとか着物レスからは逃げられています。
もたついている間にホラ年賀状…もう今年は「印刷お願い」して、
昨年よりはちっとマシな年越しにしたいと思っています。さ、次の更新はいつできるだろ…。
素敵なアドバイスでよくお似合いのお着物に
なりましたね。
こういうハッキリした色の無地っぽいのって、
あまり見ない気がしますが
いいですね。
これは目立ったでしょう
でも、ホントにとてもキレイな色ですね