写真は、ついこの前「辛夷」が満開になったころの1枚、すでにほぼ散ってもう緑一杯。
大きな木なので、近寄っても見上げるばかり…実は木に登って、
間近でこの白いお花に埋もれてみたかった…と。こんな感じの真ん中にすわって…。
毎年同じことを思っている私です。
そして我が家の裏のフキの花畑、これまた毎年のように「あ…こんなに採り忘れてたんだ」と
数を数えるアサハカな私…季節はちゃんと巡っていきます。
さて、前回の「韓流」のお話は、とりあえずは「イケメン」さん、そして日本のエンタメのことを書きました。
イケメンさんについては、役者さんモデルさんにはメイクというものがあり、
また写すときには、ライティングがあります。ライトって本当にマジックを起こします。
もう何十年も前のことですが、あの大女優「加賀まりこ」さんがバラエティに出られたとき、
「ちょっとぉ、ナニよこのライト。足りないわよ、ゲストはアタシよ、わかってる?」と、
むくれて見せて、大ウケしていたことがありました。
さらに今は、写真になってからも修正ができますから、
スベスベお肌、シミもほくろもないお肌、年がわからないお肌…も、不思議ではありません。
なので、前回の「モデル写真」も、プラスいろいろでの写真。それでもキレイなオトコになればOK?です。
で、本日は「顔」から離れてそのほかのお話。
韓流ドラマに限らず、外国のドラマに出てくる「一般家庭」の様子とか「富裕層」の様子というのは、
なかなか興味深いものがあります。先に言いますがいずれ「着るもの」の話も書きますので…。
今回は、食事とか習慣とか…。
私、総じて辛いものが得意ではありません。韓国の方すみません…。なにしろお子さま舌でして…、
おまけに年を取ったせいなのか「出来立てのアツアツ」が、だんだん苦手になってきています。
少し冷めてるくらいの方が、安心して口に運べる…どんだけヤワになったのやら。
韓国は、日本より寒さが厳しいところだそうですから、辛いもの熱いものが好まれるのだとか。
私は韓国へは旅行できませんねぇ、いやいや、草履かスリッパかというような大きなステーキが出てくる
アメリカもダメだしなぁ、どうやって食べるんだ、のフランス料理もなぁ…やっぱ日本が一番いい…。
さて、この食事風景ですが、外国の旅番組ばっかり見ているわたしなので、出てくる料理より、
そこにいる人の時間の過ごし方とか、食事のとりかたとか、お酒の飲み方とか、
そんなことがいつも記憶に残ります。(要はただのくいしんぼ?)
そして「習慣」の違いに驚いたり笑ったり…。
いつも驚くのは、イタリア「マンマ」の料理。以前お話した「イタリアの小さな村の物語」という番組、
ごく普通の家庭の、ごく普通の3度の食事が見られます。
お昼とか夕食、ものすごい大量のパスタ、それを作るところから始めるんですよね、毎度毎度!
ロングパスタはさすがに市販のものを使うことが多いようですが、
ショートの方は、練った生地をスプーンで掬い取ってシェル型(コンキリエとか言いますね)にしたり
ニョッキにしたり…。お昼の支度…といいつつそこから始める、それがマンマの当たり前なんですよね。
それと朝食については、よく見られるのが「えっそれで終わり?」みたいな食事。
子どもはシリアルに牛乳かけただけ、とか大人はコーヒーにフランスパンみたいなの一切れとか。
チーズ食べて終わり、とか。ウチの母なら「そんなもん、食うてるうちに入らん!」と怒りそうです。
我が家はしっかり朝から和食定食みたいな食事でしたから。えぇ今でもでなので、私、朝から焼肉OKです。
主人が台湾にしばらく行っていたとき、朝ごはんは屋台のおかゆ…朝から外食…。
もう何十年も前に聞いた話なので「そんなことってあるの?」でしたけれど、
いろいろ世界の食事を知ると、それが当たり前…のところも多いんですよね。
そういうところは総じて「屋台メシ」がうまくてたくさん屋台がある…うらやま…です。
韓国は…というと、屋台ももちろんたくさんあるそうです。
ドラマでも出てきますが、家庭の朝食は日本とよく似ていて朝食は「ご飯」に汁物。
但しこの汁物「具だくさんの味噌汁」どころではなく、あれこれたーっぷり、しかもお椀じゃなくて丼…?
そして、これはもう何年前だかに友人から聞いて驚いたのが、おかずが多い…ということ。
そのおかず、友人は「要は日本でいうところの『箸休め』みたいなもの、ついでに酒の肴だったりする」と。
なるほど、韓国では旅番組やドラマでも、レストラン、家庭に限らず「やたら出てくる」。
つまりは常備菜的なもので、パンチャンというそうです。まんま「おかず」の意味、これは調べました。
日本でも居酒屋さんなどで出てくる「お通し」、これって関西では「突き出し」というのがが多いとか。
私は下戸なのですが主人が飲みましたし、それで聞いた話では「注文しなくても席に着くと出てくる」。
なにしろ「飲む」お店には縁のない私ですから「あら、頼みもしないのに一品出てくるなんてすごいね」と言ったら、
それが出されるということは「注文が通るよ」あるいは「通ったよ」の合図みたいなものだと。
自国の文化さえわかっていなかった私でした。
だいたい1品で、要は「酒の肴」と言われるもの。あ、私は作るのは得意でしたから、
なんだ私はいつも「お通し」を作ってたんだ…?!
韓国ではたくさん出てくるのが当たり前…採算は合うんでしょうかねぇ。
ちなみにおかず系は「バンチャン」ですが、おつまみ系は「アンジュ」と言うのですとですと。
ところで、私がいつも「へぇぇ」と思うのは、食べるときの「作法」ともいうべきもの。
もちろん、西洋料理には「テーブル・マナー」があり、和食でも「和食の作法」がありますが、
どこから手を付けるのなんのという細かいことではなく、私の言うのは単純に
「食べるとき音を立てない」とか「箸の使い方のタブー」とか、そういったこと。
これはどこの国でも同じだと思いますが、クチャクチャと音を立てて食べたり、
口開けて食べて咀嚼している食べ物が見えたり…そういうことはやめた方がいいのは当たり前だと思います。
ただ、食べるとき肘をつかない、というのは、例えば西洋のテーブルマナーでも当然のこととされていますが、
イタリアの家庭では肘ついて当たり前…みたいな風景がよく見られます。
食べるときの姿勢って、使う食器や中身にもよるわけですよね。
日本では食器にこだわったりして、汁物はお椀、ごはんは焼き物の茶碗、
おかずは形態や内容、量に合わせてそりゃもう磁器陶器から木製、ガラスなど多種多様で、
その磁器陶器も焼き物によって色も形もさまざま…。日本食は眼でも楽しいといいますが、
家庭ではつい「いつも使ってるヤツ」…なんてなりますよね。大きいお皿ってこれしかないのよ、なんて。
ついでに、今でも肘をついて食べるとか、膝たてて座って食べるとかは「行儀が悪い」と言われます。
でも、韓国では「正座」は叱られるときなどのカッコ。女性でも片膝たてるのは当たり前…です。
実際昔のチマチョゴリなどでは、膝たてても直接足は見えませんしね。
イタリアだと食器は焼き物が多いけど、その色柄がイタリアの地方によってすごくカラフルだったりして、
時々食器まで楽しみにみていたりします。
一方韓国では、食器はほとんどステンレス(昔はいろいろ金属が使われたようです)、合わせて箸とスプーンが出ますが、
これもステンレス製(今は、です)、スプーンがスッカラ、箸がチョッカラ、対で出てくるので合わせて「スジョ」。
ジョは「チョッカラ」の「チョ」がスプーンのスとつながって濁るのだそうです。韓国語も難しいわぁ。
で、私いつも思うのですが、とにかく箸のサイズが長い…気がします。元々手が小さい私は「菜箸で食べてる」みたい。
それに細くてステンレス製なので、滑って取りにくい…。
かなり昔(〇十年前)、まだ焼き肉店とかあまりなかった時代に、家族で韓国料理のお店に入ったことがあります。
「ビビンバ」を頼みました。その時は全く何も知らずでしたので「混ぜてスプーンで食べる」がわからず
菜箸で混ぜご飯食べてるようで、イライラしましたっけ。スプーンはスープ用だと思い込んでましたから。
元々韓国は「混ぜ」文化が発達しています。お弁当も、混ぜて食べるために弁当箱ごとシャカシャカ振るのですね。
きれいに並べる必要がないわけで…便利と言えば便利?
なぜ混ぜるか…食器を手に持って食べる習慣がないから(モノにもよりますが)。
どちらが先かと言われたら困りますが、金属製の食器だと熱いものを入れたら持てません。
だから置いてスプーンで食べる…になるわけです。
元々「銀食器は毒に反応する」とか、諸説あっての「金属食器」ですが、
一般の食器に金属が使われ始めた歴史も長いですし、韓国料理そのものも、混ぜて食べるおいしさ…が
主流になっていったのでしょうかね。ちなみにかつてのビビンバ、味はおいしかったのですが、
後年「ほんとはビビムッパ」という…とかなんとか教えられて、ムはどこへ消えた…とか思いました。
韓国語も、むじゅかしねェ。
さて、食器の材質が違えば食べ方もかわる…そんなことも「お国の歴史の違い」です。
イタリアではロングパスタを「すすりこむ」ことはない…ですが、ごく普通の家庭の食べ方を見ますと、
大きなお皿にパスタをいれるので、やはり食器を持っての食事は少なく、かわりに顔が食器に近づく…。
さすがにお皿に直接口を付けるようなことは、小さい子くらいしかしませんが、
ごく一般の家庭での食事は、我が家程度の家でも「肘をつくな」「顔を食器に近づけるな」といいたくなります。
日本のように食器をひとつひとつ手で持ったり、食器から箸で料理をとったりするのは、
実はけっこう面倒なことをしているんですよね。
最近の日本での外国の方の食事を見ると、なんとまぁお箸を上手につかっておられることか。
昔は箸2本でひっかけたりすくったり、苦労している映像なんかをよく見たのですが…。
さて、散文になりましたが、毎日テレビでの旅を楽しんでいる私、
郷に入っては郷に従え…とは言われても、慣れた味、慣れた道具、慣れた所作、慣れたエチケットが、
一番おいしく食べられると思っている私です。
韓国もイタリアも、ここまでくるともうたぶん一生行かないだろなと、そう思っていますが、
味だけなら日本にいても世界中の味が楽しめる今、すごい時代になりましたね。
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