ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

今頃になって、ですが続きです。

2023-03-31 16:20:04 | つれづれ

 

写真は、ついこの前「辛夷」が満開になったころの1枚、すでにほぼ散ってもう緑一杯。

大きな木なので、近寄っても見上げるばかり…実は木に登って、

間近でこの白いお花に埋もれてみたかった…と。こんな感じの真ん中にすわって…。

 

      

 

毎年同じことを思っている私です。

そして我が家の裏のフキの花畑、これまた毎年のように「あ…こんなに採り忘れてたんだ」と

数を数えるアサハカな私…季節はちゃんと巡っていきます。

 

        

 

さて、前回の「韓流」のお話は、とりあえずは「イケメン」さん、そして日本のエンタメのことを書きました。

イケメンさんについては、役者さんモデルさんにはメイクというものがあり、

また写すときには、ライティングがあります。ライトって本当にマジックを起こします。

もう何十年も前のことですが、あの大女優「加賀まりこ」さんがバラエティに出られたとき、

「ちょっとぉ、ナニよこのライト。足りないわよ、ゲストはアタシよ、わかってる?」と、

むくれて見せて、大ウケしていたことがありました。

さらに今は、写真になってからも修正ができますから、

スベスベお肌、シミもほくろもないお肌、年がわからないお肌…も、不思議ではありません。

なので、前回の「モデル写真」も、プラスいろいろでの写真。それでもキレイなオトコになればOK?です。

で、本日は「顔」から離れてそのほかのお話。

 

韓流ドラマに限らず、外国のドラマに出てくる「一般家庭」の様子とか「富裕層」の様子というのは、

なかなか興味深いものがあります。先に言いますがいずれ「着るもの」の話も書きますので…。

今回は、食事とか習慣とか…。

私、総じて辛いものが得意ではありません。韓国の方すみません…。なにしろお子さま舌でして…、

おまけに年を取ったせいなのか「出来立てのアツアツ」が、だんだん苦手になってきています。

少し冷めてるくらいの方が、安心して口に運べる…どんだけヤワになったのやら。

韓国は、日本より寒さが厳しいところだそうですから、辛いもの熱いものが好まれるのだとか。

私は韓国へは旅行できませんねぇ、いやいや、草履かスリッパかというような大きなステーキが出てくる

アメリカもダメだしなぁ、どうやって食べるんだ、のフランス料理もなぁ…やっぱ日本が一番いい…。

 

さて、この食事風景ですが、外国の旅番組ばっかり見ているわたしなので、出てくる料理より、

そこにいる人の時間の過ごし方とか、食事のとりかたとか、お酒の飲み方とか、

そんなことがいつも記憶に残ります。(要はただのくいしんぼ?)

そして「習慣」の違いに驚いたり笑ったり…。

いつも驚くのは、イタリア「マンマ」の料理。以前お話した「イタリアの小さな村の物語」という番組、

ごく普通の家庭の、ごく普通の3度の食事が見られます。

お昼とか夕食、ものすごい大量のパスタ、それを作るところから始めるんですよね、毎度毎度!

ロングパスタはさすがに市販のものを使うことが多いようですが、

ショートの方は、練った生地をスプーンで掬い取ってシェル型(コンキリエとか言いますね)にしたり

ニョッキにしたり…。お昼の支度…といいつつそこから始める、それがマンマの当たり前なんですよね。

それと朝食については、よく見られるのが「えっそれで終わり?」みたいな食事。

子どもはシリアルに牛乳かけただけ、とか大人はコーヒーにフランスパンみたいなの一切れとか。

チーズ食べて終わり、とか。ウチの母なら「そんなもん、食うてるうちに入らん!」と怒りそうです。

我が家はしっかり朝から和食定食みたいな食事でしたから。えぇ今でもでなので、私、朝から焼肉OKです。

主人が台湾にしばらく行っていたとき、朝ごはんは屋台のおかゆ…朝から外食…。

もう何十年も前に聞いた話なので「そんなことってあるの?」でしたけれど、

いろいろ世界の食事を知ると、それが当たり前…のところも多いんですよね。

そういうところは総じて「屋台メシ」がうまくてたくさん屋台がある…うらやま…です。

韓国は…というと、屋台ももちろんたくさんあるそうです。

ドラマでも出てきますが、家庭の朝食は日本とよく似ていて朝食は「ご飯」に汁物。

但しこの汁物「具だくさんの味噌汁」どころではなく、あれこれたーっぷり、しかもお椀じゃなくて丼…?

そして、これはもう何年前だかに友人から聞いて驚いたのが、おかずが多い…ということ。

そのおかず、友人は「要は日本でいうところの『箸休め』みたいなもの、ついでに酒の肴だったりする」と。

なるほど、韓国では旅番組やドラマでも、レストラン、家庭に限らず「やたら出てくる」。

つまりは常備菜的なもので、パンチャンというそうです。まんま「おかず」の意味、これは調べました。

 

日本でも居酒屋さんなどで出てくる「お通し」、これって関西では「突き出し」というのがが多いとか。

私は下戸なのですが主人が飲みましたし、それで聞いた話では「注文しなくても席に着くと出てくる」。

なにしろ「飲む」お店には縁のない私ですから「あら、頼みもしないのに一品出てくるなんてすごいね」と言ったら、

それが出されるということは「注文が通るよ」あるいは「通ったよ」の合図みたいなものだと。

自国の文化さえわかっていなかった私でした。

だいたい1品で、要は「酒の肴」と言われるもの。あ、私は作るのは得意でしたから、

なんだ私はいつも「お通し」を作ってたんだ…?!

韓国ではたくさん出てくるのが当たり前…採算は合うんでしょうかねぇ。

ちなみにおかず系は「バンチャン」ですが、おつまみ系は「アンジュ」と言うのですとですと。

 

ところで、私がいつも「へぇぇ」と思うのは、食べるときの「作法」ともいうべきもの。

もちろん、西洋料理には「テーブル・マナー」があり、和食でも「和食の作法」がありますが、

どこから手を付けるのなんのという細かいことではなく、私の言うのは単純に

「食べるとき音を立てない」とか「箸の使い方のタブー」とか、そういったこと。

 

これはどこの国でも同じだと思いますが、クチャクチャと音を立てて食べたり、

口開けて食べて咀嚼している食べ物が見えたり…そういうことはやめた方がいいのは当たり前だと思います。

ただ、食べるとき肘をつかない、というのは、例えば西洋のテーブルマナーでも当然のこととされていますが、

イタリアの家庭では肘ついて当たり前…みたいな風景がよく見られます。

食べるときの姿勢って、使う食器や中身にもよるわけですよね。

日本では食器にこだわったりして、汁物はお椀、ごはんは焼き物の茶碗、

おかずは形態や内容、量に合わせてそりゃもう磁器陶器から木製、ガラスなど多種多様で、

その磁器陶器も焼き物によって色も形もさまざま…。日本食は眼でも楽しいといいますが、

家庭ではつい「いつも使ってるヤツ」…なんてなりますよね。大きいお皿ってこれしかないのよ、なんて。

ついでに、今でも肘をついて食べるとか、膝たてて座って食べるとかは「行儀が悪い」と言われます。

でも、韓国では「正座」は叱られるときなどのカッコ。女性でも片膝たてるのは当たり前…です。

実際昔のチマチョゴリなどでは、膝たてても直接足は見えませんしね。

 

イタリアだと食器は焼き物が多いけど、その色柄がイタリアの地方によってすごくカラフルだったりして、

時々食器まで楽しみにみていたりします。

一方韓国では、食器はほとんどステンレス(昔はいろいろ金属が使われたようです)、合わせて箸とスプーンが出ますが、

これもステンレス製(今は、です)、スプーンがスッカラ、箸がチョッカラ、対で出てくるので合わせて「スジョ」。

ジョは「チョッカラ」の「チョ」がスプーンのスとつながって濁るのだそうです。韓国語も難しいわぁ。

で、私いつも思うのですが、とにかく箸のサイズが長い…気がします。元々手が小さい私は「菜箸で食べてる」みたい。

それに細くてステンレス製なので、滑って取りにくい…。

かなり昔(〇十年前)、まだ焼き肉店とかあまりなかった時代に、家族で韓国料理のお店に入ったことがあります。

「ビビンバ」を頼みました。その時は全く何も知らずでしたので「混ぜてスプーンで食べる」がわからず

菜箸で混ぜご飯食べてるようで、イライラしましたっけ。スプーンはスープ用だと思い込んでましたから。

元々韓国は「混ぜ」文化が発達しています。お弁当も、混ぜて食べるために弁当箱ごとシャカシャカ振るのですね。

きれいに並べる必要がないわけで…便利と言えば便利?

なぜ混ぜるか…食器を手に持って食べる習慣がないから(モノにもよりますが)。

どちらが先かと言われたら困りますが、金属製の食器だと熱いものを入れたら持てません。

だから置いてスプーンで食べる…になるわけです。

元々「銀食器は毒に反応する」とか、諸説あっての「金属食器」ですが、

一般の食器に金属が使われ始めた歴史も長いですし、韓国料理そのものも、混ぜて食べるおいしさ…が

主流になっていったのでしょうかね。ちなみにかつてのビビンバ、味はおいしかったのですが、

後年「ほんとはビビムッパ」という…とかなんとか教えられて、ムはどこへ消えた…とか思いました。

韓国語も、むじゅかしねェ。

 

さて、食器の材質が違えば食べ方もかわる…そんなことも「お国の歴史の違い」です。

イタリアではロングパスタを「すすりこむ」ことはない…ですが、ごく普通の家庭の食べ方を見ますと、

大きなお皿にパスタをいれるので、やはり食器を持っての食事は少なく、かわりに顔が食器に近づく…。

さすがにお皿に直接口を付けるようなことは、小さい子くらいしかしませんが、

ごく一般の家庭での食事は、我が家程度の家でも「肘をつくな」「顔を食器に近づけるな」といいたくなります。

日本のように食器をひとつひとつ手で持ったり、食器から箸で料理をとったりするのは、

実はけっこう面倒なことをしているんですよね。

最近の日本での外国の方の食事を見ると、なんとまぁお箸を上手につかっておられることか。

昔は箸2本でひっかけたりすくったり、苦労している映像なんかをよく見たのですが…。

 

さて、散文になりましたが、毎日テレビでの旅を楽しんでいる私、

郷に入っては郷に従え…とは言われても、慣れた味、慣れた道具、慣れた所作、慣れたエチケットが、

一番おいしく食べられると思っている私です。

韓国もイタリアも、ここまでくるともうたぶん一生行かないだろなと、そう思っていますが、

味だけなら日本にいても世界中の味が楽しめる今、すごい時代になりましたね。

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