ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

おりん座布団の作り

2014-01-09 18:45:53 | 昔の道具・暮らし

 

<このページの、ひし形の組み合わせのおりん座布団の作り方は、2014.1.12の記事で説明しています>

 

 

お正月から新しくしました。

 

我家の仏具は、主人の実家から持ち帰ったもので、たぶん、主人が子供のころからのもの。

「おりん」が、まぁ汚くて…といいますか、年季が入ってまして黒ずんでる…。

ひょっとして一度も磨いてない??…と思いつつ、時々普通に拭いたりはしていたのですが、

去年生協で「仏具磨きにも…」と、金属磨きが出たのを見たら、急に気になりだし…早速買いました。

ついてからすぐに古いタオルを出してきて、せっせと磨いたのですが、

まぁ布が黒くなるのがとまりません。そうなるとムキになるのが私の悪いクセ(杉下右京風に)。

手がかったるくなるほど磨きまして、ようやくシブいけどキラリンと光る程度にふっかーつ!

そうなると、今度はなんだか「おざぶ」もねぇ…。

 

おりんの座布団だけは、買いなおしたのか、まだ比較的キレイなのですが、

実はおりんの「すわり」が、ことのほかワルイ…。

そんなに強く叩いているわけではないのに、チーンとやるたびに、おりんが傾くのです。

鳴ってる間はさわれませんから、毎度手を合わせた後に、ひょいと元に戻す…、

これ、20年やってるわけで…磨いてツルツルになったら、よけい動くし~。

こちらが古いもの。おりんをどけたら穴あいてるし…。

 

        

 

時々、カタチをととのえるべく、押したりもんだりしてみていたのですが、

もう中綿のクセが取れないんですよね。別に強くつまんでいるわけではなくてもこの傾き…。

おりんが傾くわけです。

 

        

 

するとまたいいタイミングで、あの「食べ物のおろうそく」のお店からメルマガがきて、

おりん座布団とりん棒、それに敷物のセット売り、こりゃいいわと購入したのが一ヶ月ほど前でした。

それがトップ写真のものです。

探せば金襴のハギレもあるし、古い帯でもいいから自分で作ろうかなと思っていたのですが、

三点セット…に惹かれてしまいました。でも届いてから「このりん棒のカバーなら、自分でできたなぁ」

なぁんて思っちゃいました。

 

少し前ののアクセス解析に、「おりんの座布団の作り方は?」というのがありました。

おりんのざぶとんに多いのは、ひし形の組み合わせのものと、花びらのような形。

ひし形は今まで使っていたすわりのわるい方です。 はじめにひし形5枚をつなげて、

その次にまたひし形、裏側も同じひし形、これクッションにもあります。 

サッカーボールは五角形と正方形の組み合わせで「球」にしていますね。

八角と正方形だと「蜀江柄」…違う形を組み合わせて、仕上がりが丸くなるものって、

けっこう難しいんですよね。

 

花型は、今回のこれ…。

 

             

 

これはつまみ細工の手法です。

まず正方形の生地を三角に折り、その両端を元に戻す形で、また三角にする。

これを布で作ると「丸つまみ」という技法になります。 

おりんの花型は、この丸つまみと同じつくりで、中に綿を入れて膨らませ、

かんざしの場合には糊で台につけてしまうところを、内側に折り込んで縫い合わせるわけです。

作り方がわかっても、いくつもなきゃ困るものでもなし…ですが、

この新しいの「桜柄」なんですよね。だったら別の季節のも作ってみる?と、すぐ考える…。

とりあえず、作り方がわかったので、次回は自作で…。

今日、ちょこっと、見本だけでも作ってみようかと思っていたのですが、

午後から急な来客で、夕方までお茶しちゃいまして…。

ひし形の方は、お手玉と同じで、綿を控えめにして大きく作ればクッションや

座布団になりますので、いずれ作り方を…と、思うだけは思っています。

 

仏具についてはよくわからないのですが、おりんをたたいたときに、

音が吸収されないように、丸くて固いものの方がいいのでしょうか。

花型にしても、さほど音に違いはないような気はしているのですが。

それと、りん棒に布がまいてあったら、音が変わるかと思いましたが、

それもそうでもありませんでした。

実際、おりんを磨いたら、今まで気がつかなかったキズがたくさんついていました。

棒の方に布を巻くのは、キズ防止にもなっているのかなと思った次第です。

いずれにしても、チ~ンのあとで直さなくてよくなりました。ヨカッタヨカッタ。

 

実家のも昔はひし型だったと思うのですが、これまた古くておんなじように、傾いでましたっけ。

いつのころからか、おりんがものすごく大きいのになりまして(小どんぶりくらいあります)…。

あれでもおりんというのでしょうか。たぶん、母の実家からもってきたものだと思うのですが、

りん棒も「すりこぎ」なみの太さです。当然音も「チーン」ではなく「ゴォン」です。

座布団はなく、台にのっています。なんたって仏壇は小さいのに、おりんがデカすぎて、

なんともアンバランスなのですが…。

おまけです。

お正月なので、仏壇のおろうそくも「梅柄」にしました。

 

              

 

今日は一日雨と曇りでした。今夜はまた雨で、東京では雪になるかも…ですと。

積もるほどではないとのこなので、万一このアタリに降っても大丈夫と思うのですが、

まぁわかりませんからねぇ。

この分でいくと、成人の日は大丈夫そうです。

雪はかわいそうですから。

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2014-01-09 21:13:24
写真の花型のおりんの座布団、母が
随分前に作ってくれたのがあります。
花びらが八枚になっていますが、地味な
色なので違う柄で作りたいけどどうなって
いるのやらさっぱり分かりません。
ぜひ作り方を教えて下さい。って言っても
私に出来るかどうか分かりませんが・・・
返信する
Unknown (古布遊び)
2014-01-10 15:56:12
こうしたものは何十年もそのまま、という事がよくありますよね~
黒くくすんでいてもついそんなものだと思っていまう???
私も耳が痛い。。。

おりんの座布団は器用な方は手作りされるようですね。
昔、知り合いのおばあちゃまがせっせとお作りになって、ご自分の年忌に皆さんにお配りするようにとの遺言で頂いたことがありました。思い出深いいただきものでした。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-10 19:21:05
陽花様

今日、作り方を載せるつもりが遅れています。
私もまだちゃんと作っていないのですが、
なんとかなると思いますよ。
ミシン使わないので、夜なべ仕事でボチボチと…。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-10 19:23:41
古布遊び様

そうそう、そんなに破れたり壊れたりするものではないし、
ただ置いてあるだけですからねぇ。
実家の昔のも、年季入ってましたわ。
元の色がわからないくらい…。

これを形見にするなんて、なるほどねぇですね。
とりかえちゃいけないってものじゃないですから、
ほんとは、季節に合わせた色柄があったら
時々変えたほうが、仏様にも楽しんでいただけるかもですよね。
明日は作る予定です!
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