春先は落ち着かないとはわかっていても、いきなりの寒さで、またストーブの出番です。
今日は、午後から来客だったので、あわてて部屋を暖めました。
寒い中、外から来るほうがオキノドクです。これで桜も散りますねぇ。
来客は年上の知人、あれこれおしゃべりしながら、ハギレや古着の箱をあけたりしました。
おたくへ来ると珍しい柄やキレイなものが見られて…と、喜んでいただいてます。
今日は時節の桜柄はぎれを「どーしたもんか」と眺めていました。
トップ写真のものです。すごくすきなのですが…シミもあるし、色が移ってまして。
濃い赤があちこちについてしまっています。
振袖だったものですが、後ろ側を並べてみるとこんなです。
こちらが前、すでにおくみはありませんので間が抜けて見えますが…。
刺繍もちょっとあってすてきなんですけどねぇ。
一応、藤やあやめ、橘なども入っていますから、春でなくともいいのですが、
やはり見事な「桜の花丸」と、このピンクの色を見ると、桜の季節に着たい振り袖ですね。
それにしても、前の一番きれいなところにやたら大きなシミがいっぱいで、残念な着物です。
いっしょにだしてあった、こちらは春のさきぶれ?蝶の柄。こちらは小紋の着物でした。
ところどころに少し濃い色を入れていることで、上に重なっている…下になっている…という
立体感がでているわけで…一色なら平坦だと思います。
これは小物つくりに使った記憶がありまして、身頃と袖分しかありません。
ちょっと昔の紋ちりめんで、じゅばんには少し地厚感がありますが、胴貫で作ったらいいかなぁ…。
と思ったら、お客様に「順番に片付けないとねー」…といわれてしまいました。そーでした!
お客様も言ってましたが、昔(私やその方が嫁入りのころ)は、若い目の小紋の着物とシブい目の紬を、
箪笥に入れてもたせたものだったと。
つまり小紋と言うのは、どうしても紬よりは着られる年代が狭まるものですから、
ギリギリ30代くらいまで着られるような小紋を持たせて、その先は新しく年相応を買うか、
ハデになったものを染め替えるかしたものだ…と。紬は渋めならながーく着られますからね。
それでも、だいたい今の人は「小紋」をあまり着ませんね。
というより、小紋も柄がこぶりで、色もおとなしい感じ…。華やかでかわいい小紋や大柄のものを見かけません。
若いときにしか着られない色、着られない柄、というのは、洋服と同じなんですけどねぇ。
古い子供の着物だの、おもしろい羽裏だのを並べながらおしゃべりしていましたが、
今日は最初から外も薄暗いので、時間が経つのがわからず、
「あららもうこんな時間」…と、あわててまた雨の中を帰っていかれました。
私もお客様を送り出してから、ありゃーごはん炊かなきゃ、えーとひき肉を解凍するんだったけか…。
えーい間にあわない、今日は寒いから「なべっ」…寒いからか???
ちっと気がひけたので、野菜たっぷりスープとあぶたま、オトコドモにはお魚…でおわりっ…またしても手抜き。
きもぉち、羽裏には厚いかな、なんです。
でも、針のある記事ならいけますね。
しぶーい羽織の裏が「春爛漫」…いいですねぇ。
蝶のほうは、羽織で着たかったなぁなんですが、帯でもいけるかな?とか。
私も「妄想爆裂」毎日です。
またいろいろだしますねぇ。
てんこ盛りの柄ではないけれど、眼を引きますよね。
華やかでかわいいです。
柄は大きいけど、小さい子の着物に直してもいいかななんて思いました。
とがっているのは「紫蘭」のようですよ。
入手したときから「なんでこんなところにシミがー」って、
ため息ついてました。
かわいいのにねぇ。きたところを見たかったです。
最近は若い方がジミなかっこうをするのが主流のようで、
洋服でもまっかとかドピンクとかって、限られてる気がします。
着物は若いほど「どっきり」するようなものにも、
トライできるんですけどねぇ。
羽裏にどうでしょう?
地味~な羽織の裏にこんな艶やかなのを付けていたら、ムフフと嬉しくなりそうです。
青の蝶々もこれぞ渋可愛い!で、素敵ですねぇ。
とんぼさんのお宅に伺うことはできなくても、こうしていつも素敵な布を見せていただいて、妄想膨らますのが楽しみです!
さぞかし目を引いたでしょうね。
桜の花丸ともうひとつ花びらが尖っている
花丸は何の花なんでしょうね。
一面蝶々なのに、くどくなくすっきりして
いて素敵な小紋柄ですね。
色移りとシミですかーーもったいないですね。
残念!
蝶柄の小紋も色の濃淡が本当に素敵!
若い人にはその時にしか着れない素敵な色、柄の物をお召しになってほしいですね。
着物になるとなんだか急に感覚が違ってくるのかなあ~~
それとも時代なのでしょうか?