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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

言葉のお話

2016-03-16 06:55:37 | つれづれ

 

最近「文通」が復活しているらしい…です。

但し、です。ネットのニュースによれば、昔と違ってハンドルネームを使える…つまり、

ある場所に送るとそこから相手のところに送ってくれる…のだそうで、実名は使わないし、

「ある場所」からの発送なので、住所もわからないのだとか…。

個人情報がいろいろ言われる昨今、それくらい気を付けたい、という人もいて

けっこう利用する人がいるのですと。今の時代フシギではないのかもしれませんけれど…。

なんか、そんなにまでして手紙を書くなら、いつもメールで用事をすませている友人知人に

手紙書いたほうがいいんじゃないかと思ったりします。

まぁ「知らない土地の知らない人と」という楽しみもわからないではないですが…。

 

昔は、中学生高校生向けの月刊誌や、雑誌には、よく「文通欄」がありました。

もちろん実名ですし、住所も当然そのまんま。今の時代で考えると危険極まりない?

「中学2年生です。書道部に入ってます。歌手の○○さんファンの方よろしくお願いします」とか。

いろんなことが書いてありました。私も相手を探したことがありますが、

どうも趣味や好みがなかなか合わなかったりして、結局文通欄で友人を作ることはしませんでした。

元々手紙を書くことはキライではありませんでしたから、学校を卒業すると、

当時の友人や先生に書いたりしてましたねぇ。

 

人生もずいぶん歩いてきて、ふと気づいてみると、手紙を書く相手もかわり、

数も昔に比べれば減りました。みんなネットやケータイを始めちゃいましたから。

字を書かなくなって漢字忘れたり、だんだん字が汚くなって、自分で書いたメモが読めなかったり…

ちと心配なことも出てきています。ははは(笑ってるばあいじゃありまへんで)

そんなことを考えていたら、ミクシに「略語」の話題がありました。

そう、イマドキの「ちぢめて言う言葉」です。いくつわかりますか…と。

イマドキ略語の1位は「フロリダ」…海外旅行ではありません。

これは「風呂離脱」だそうで、私は「えっ風呂離脱って、もうお風呂にはいらないってこと?」と、

そっちにアタマが行ってしまったのですが、そうではなくて「これからお風呂だからまたあとで」の意味だって。

「メンディー」…「めんどくさい」こと。「メンドイ」ってのは聞いたり使ったりしてますけど。

ほかに「ゴメンディ」「ダメンディ」…こっちのほうが「メンディー」じゃないのって思うのは私だけ?

「ゆるい表現」として人気なんですと。ゆるくあやまる…あやまられた気がしない…。

「イチキタ」、だれか来たの?…「一時帰宅」ですと。

そして「草生えた」…これはもう、そこまでひねるか、ですが、

よく若い人のサイトなどで「wwwww」ってあります。「笑った」の意。

これは知ってましたけど楽しくて笑うより「笑えるよ」とか「笑うしかないね」とでもいうような、

ちょっとバカにした言い方。それが「wwww」が草が生えたようにみえるから

「笑うしかない」を「草生えた」とか「草しか生えない」とか書くのだそうで。これってもう略語じゃないでしょ。

かえって長くなってない?

私たちの年代では「お笑い種(ぐさ)」と言う言葉がありますけどねぇ。

 

確かに、ラインなるものや、パッと書いてさっと読むものでは、略語は便利なのかもしれません。

私はいまだにガラケーなので、スマホの文を書く機能は知りませんが、

ガラケーだと、ほんとに打つのがめんどくさい…あ、「メンディー」です。

幸いケータイはほとんど電話機能しか使わないので、メールはパソコンで書いて送っていますから、

それほどめんどくさいと思ったことはありませんが、スマホなど、歩きながらとかちょっと休憩に

メール書いたり、ラインとかFBとか、略語だらけの方が早いのでしょうね。字数も限られていますし。

それでもなんだか「言葉の文化」がこわれていくようで…。

本当に手紙を書くとき、書けるのか心配になります。

 

流行語、というものは、パソコンがない時代からありました。

テレビが家庭に当たり前にある時代になって、ずいぶんと流行語も生まれましたね。

流行語、というのは、若者言葉、と言われるのだそうで、その時代の「若い人」が使う言葉。

そして専門的に言うと、いくつかに分類されるそうで、一時的に流行した言葉、若い時しか使わない言葉、

ある世代に流行ってその世代の中だけはずっと使う言葉、そして流行語から日常の言葉になる言葉…。

日常語になったのはたとえば「頭にくる」…いつごろからの言葉なのかわかりませんが、

確かに私が子供の頃、親は「ホンマ腹立つっ」とは言ったけど「アタマにきちゃう」は言ってなかったと思います。

いまは昔ほどではないけど「アタマ、くるよね」なんて、まだ言いますね。

今は何事も変化のスピードが早すぎて、あっというまに古くなります。

「ナウい」は、今ナウくないですよね。ナウシカってのはあるそうです。

笑えますが、まんま「今しか」で「今しかないでしょ」のことだとか…外国語なみにわかりませんわ。

 

こういう「文字の流行」は、スマホやパソコンがなくなるわけはないので、

これからもどんどん生まれ、どんどん変化し、どんどんきえていくのでしょう。

心配なのは、日常こればっかり「打って」いることで、ちゃんとした言葉が書けないとか話せないとか、

わからなくなったりしないのかな、ということです。それでなくとも「今の人は敬語が使えない」といいます。

最近テレビで気になるのは、結構な歳の人が、インタビューなどで「おかあさんが」とか「おじいちゃんが」と

さらっと言っていること。「愚妻」「愚息」はいやですが、せめて「母が」「祖父が」くらいは使ってほしいです。

 

言葉の乱れは、昔から言われていること。自分も若い時に「近頃の若いモンは言葉遣いもしらない」と

言われていたけれど、その「若いモン」だった自分も、世間様の中であれこれもまれて苦労して?

いつのまにか、そこそこの敬語はちゃんと使い分けするようになりました。

フロリダでも草生えたでもいいですから、ちゃんと社会人として暮らして子供を持つような年頃になったら

「母が」「祖父が」と言えるだけのアタマを持ってほしいものと思います。

実はイマドキ言葉も敬語も、「ちゃんと使い分け」ができることが、ほんとうのオトナなのだということなのですよね。


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8 コメント

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Unknown ()
2016-03-17 03:02:33
知らなかった!
知りませんでした。
知っていたのは wwwwwくらいでしたが
どうしてそうなったかまでは 知りませんでした。

父が 母が 両親が・・・
そんな言葉も使えないのか と思う事も多い私ですが

実は 私は「旦那様」 と書きます。
勿論 嫌味が一杯盛り込まれております/hiyo_shock1/}
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Unknown (とんぼ)
2016-03-17 10:47:13
惠様

ご近所のリフォームにきた若い業者が挨拶に来て
「こんどあちらの○○様のお宅を
リフォームしてさしあげることになったので…」と。
吹き出しそうになりました。

「イヤミ」を込めて書くときは「旦那サマ」の方が、
よく通じますよ。
返信する
Unknown (なな吉)
2016-03-18 06:17:32
凄すぎる略語に思わず吹き出しそうになりました。
いろいろ考えますねえ。
もともと日本人は言葉遊びが好きな民族なのでもうある種伝統でしょうか。
私は最近TVでよく「そもそも~」という件を聞くなあと思っています。この言葉はもともとはこういうことですよね、という事を言うために発せられるのですが、な~んか「そもそも~」って言われると「私はちゃんと分かっていますよ」と言いたげに感じてしまいます。気にしすぎでしょうか(笑)
祖父、祖母と普通に言える大人、当たり前のことですが、当たり前って大事ですよね。
以前仕事で世帯主について本人との続柄を書く欄に、祖父と書くべきなのを「ちちのちち」(←原文まま)って書いてあってなんか笑っちゃいましたよ。
返信する
Unknown (古布遊び)
2016-03-18 19:57:03
うーん、この年になると新しい言葉にはついていけないのですが、いい歳をした大人が「お父さん」「おじいちゃん」と言うのは辞めて欲しい!
何だかみっともないと感じるのですが、皆さんどうなんだろう??

文通、懐かしい言葉です。
ありましたねえ。。。今は同じ文通でも中身は大分違うのですね。
中学生の頃(んん、何十年前?)2,3回文通をした人が訪ねてきてびっくりしたことがありました!
返信する
Unknown (とんぼ)
2016-03-18 23:50:17
なな吉様

ほんとによく考えると思います。とてもついていけません。

やはりある程度の年齢に達したら、ちゃんと使ってほしい言葉
ありますよね。「ちちのちち」…へんな連想しそうですー。
「よろしかったですかー」とか、ヘンな敬語もありますし、
日本語の行く末は…と思うとちと不安です。
返信する
Unknown (とんぼ)
2016-03-19 00:00:40
古布遊び様

やはり「父」とか「祖父」とか、それくらいは、ぱっと使ってほしいです。
どんな素晴らしい境石を遺したとか、すごい人気者だとかでも、
それでもう点数ドドーッと私の中では下がっちゃいます。
奥さんも嫌ですね。妻とか家内とか…。
若い人でちといいにかったら「ウチのかみさん」の方が
よっぽどいいです。
でも若い人の中では、自分の夫が他人に自分のことを
「うちの奥さんが」ということに、
抵抗がない…と言うようなことも読みました。
全てがゆるくなってるんでしょうか。

文通の相手がご来訪…そりゃ驚きです。
私はとうとう誰とも文通できませんでしたが、
いまや日本全国の方々と…これも文通みたいなものではないかと…。
ありがたいと思っています。
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Unknown (じじ)
2016-03-19 22:30:55
知りませんでした。略語。
wが笑いと言うのは知ってましたが、草。なるほど。
よく考え付きますね。
手紙本当に書かなくなりました。
たまに友人とかに。携帯持ってなかったりするしね。
私、字が大きいのです。1枚にさほど書けない。
祖母によく書いてましたので、読みやすいようにとつい癖になり。
今も母に書くときは目一杯大きな字です。
電話もしますが、たまに手紙をね。
この歳になり思うのです。字上手になりたいなあと。

術日延期になりました。持病心臓の検査をしてからということに。
あ~あ 片方の胸とおさらば決心ついてたのに。
というわけで、暫く毎日ブログ拝見出来ます♪
楽しみにしています。
近くの桜1本ですが咲いています。春~♪
返信する
Unknown (とんぼ)
2016-03-20 15:35:11
じじ様

ほんとによく考えるもので、感心します。

私も年々字が大きくなる気がします。
便箋も行数の少ないものにしないと、
すぐはみ出てしまう…。
でも、大きいほうが読みやすい…ですよね。
ま、字のウマヘタはこちらにおいといて…ですけど。

術日延期…そういうこともちょっと落ち着きませんね。
いずれは…なのでしょうから、とにかく体調整えて、
病気をやっつけてください。
このところさしたる話題もなくて済みませんが、
少しでもお楽しみいただけたらと思っています。
くれぐれもお大事に。
返信する

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