縫いましょうのなんのと、えらそーに言ってる割に、
針仕事の少ないことですみません。
本日リクエストをいただきまして「さるぼぼ」の作り方をひとつ…。
さるぼぼというのは飛騨弁だそうで「猿の赤ちゃん」のこと、
私もまだ独身のころに両親と行った飛騨高山で買った記憶があります。
アレどこ行った~~。
いわゆる「猿」と「去る」のかけ言葉で、
「難が去る」とか「魔が去る」などの意味で「お守り」とされたようです。
赤い色は魔除けですね。
これはとってもカンタンにできます。このさるぼぼの手足を真ん中に集めて
縫いとめると「くくり猿」になります。
本来は赤い布、木綿とか紅絹で作るのですが、
写真にしたときにわかりやすいように、白っぽいハギレで作ってみます。
ホンモノは黒い頭巾に腹掛けだったと思いますが、
トップ写真のものは帯にしてあります。(めんどうだったから…スミセン)
縫いにくいですが、柔らかい布が適しています。
アタマと体の分の布、詰め綿、頭巾や腹掛けなどにする布少々、これだけです。
まずは大きさなんですが、出来上がりは写真の赤いほうもので
高さ10センチくらいです。
それを何センチの布で作ったかといいますと「テキトー」だったのです。
すみません、私はいつもそーなんです「こんなもんかな…」でして。
今回ちゃんと寸法を計った布で作ってみますので、出来上がりの大きさは
「作ってみなけりゃわからない…」ちゃんと計りますのでぇ。
最初に、布は「長方形」であること。
この布は15cm×14cm、差はそんなに大きくなくていいです。
このサイズはずっと前に見た本でのサイズです。
この1センチの差が、胴の長さになるので、もし15cm×13cmとすると、
ちょっと胴が長くなる、というわけです。
バランスとしてかわいい感じ、がこの15・14サイズかなと思います。
アタマ用はこれまたテキトウなんですが、
直径が9~10cm+縫い代、くらいの円がとれる程度。
まず、下の写真のように、横長に布を置いて、
隣り合わせた「辺」を四箇所縫います。縫い代は5mmくらいで。
赤い線は高さの真ん中、その上下を同じ色のところどうし縫います。
右側も同じように。
待ち針でとめてみました。こんな形になります。
これをそのとおりに縫うと…こうなりました。
縦と横で1cmの差があるので、真ん中にこれくらいの穴が残ります。
ひっくり返すときれいに出るように、とんがった先を
ちょっとカットしておくといいですよ。
真ん中の小さな穴から、全部ひっくり返すのはタイヘンなので、
ちょっとしたコツです。
まずどこか一箇所のとんがった部分をへこませます。
そのへこませた部分を探り、外に引き出します。
これを手がかりに、ほかの部分も少しずつ引き出すわけです。
引き出したら、とんがったところも針など使って、
できるだけきれいに引き出してください。
ここに綿を詰めていきますが、素手ではちとたいへん。
これは綿を詰める道具です。これがないときは「割り箸」を削って
作るといいですよ。ただし、先は尖らせないで下さい。
この写真のように「マイナスドライバー」の先のような平らな形です。
綿の詰め方です。こういうところがちょっとしたコツなんですけれど、
いきなりモコモコと詰め込んでもきれいに詰められません。
これは私が友人から教えてもらったコツなんですが、
まず綿を小さく丸めます。
あんまり小さいと写真でわからないので、これくらいにしましたが、
もっと小さく、まるめてきゅっとつぶししたら「米粒」くらいになるように。
これを穴に入れますが、どっか行ってしまわないようにまず指で押さえて、
そこから「道具」で、とんがった先の部分へと詰めていきます。
マッチのアタマくらいしか詰められませんから、じれったいんですけどね、
これを綿を少しずつ大きくして、できるだけきゅっきゅっと
しっかり詰めるわけです。きちんとすこしずつ詰めると、
偏らず、きれいな形になります。
もうひとつ、綿は一箇所だけ詰めるのではなく、こんなふうに足が4本の時は、
どれも平均に、少しずつ同じ状態で進行するように詰めます。
いれるたびによく詰めて、まず足の部分だけきっちりつめます。
そのあと真ん中のおなかに詰めます。
きっちり詰まったら、詰め口を閉じます。これで胴体は出来上がり。
次はアタマです。布にこんな感じで円を描いて…直径は9~10cm。
布の種類や綿の入れ方で、大きさは微妙に変わりますが、
アタマが大きいほうがかわいいと、私は思ってまーす。
線の上をぐるりとぐし縫いして、少し縫い縮めて綿を入れていきます。
このとき、写真の矢印、左はちゃんとギャザーが寄っています、右は平らですね。
このままだといくらひっぱってもギャザーがきれいによらず、絞れません。
少し縫ってはちゃんとギャザーを寄せながら…とやってください。
更に縫い縮めます。こちらもかために詰めてください。
最後にぎゅっと絞って縫いとめてください。
そのままだとてるてる坊主みたいな形で、まわりがジャマなので、
余分なところを切り落とします。これでできあがり。
アタマがつくと、俄然お人形らしくなりますね。
ではアタマを胴体に縫い付けます。本来は絞ったところが隠れるように
縫いつけるといいのですが、うまく隠すのが細かくてめんどうです。
あとで頭巾をかぶせたら隠れる位置に、絞った部分を持っていって縫い付けます。
この縫い付けなんですが、細かくてとてもやりにくい場所なんです。
運針のようにやろうとしてもなかなかうまくいきません。
そこで、一針ずつ布を拾うようにして、ゆるくていいですから
こんな感じでグズグズに…。
それでも、あとできゅーっとひっぱると、きれいに収まるんです。
本体はこれでできあがりです。次は頭巾を作ります。
それぞれの作り方でアタマの周りの大きさが微妙に違いますから、
さる君の頭囲を計ります。深く斜めにかぶせますから、その位置を計ります。
かぶせ方はトップの写真を参照してください。
(手前の赤いのはメジャーです、すみませーん)
それより少し小さめな寸法プラス縫い代…の感覚で、別布を切ります。
この子の場合は、頭囲13cmなので、それよりきもーち小さめで。
小さくするのは、アタマは柔らかいし布は伸びますから、
ブカブカにならないようにです。
高さは8cm、縫い代は5㎜です。
まず縦を縫って筒にします。その縫い代をしっかり割ってひろげ、
そこを真ん中にして押さえてたたみ、上を縫います。
角をきちんとだして表に返します。
反対側は、5mmくらい内側に折りこんでくせづけしてできあがり。
アタマにかぶせ、顔の周りを縫いとめます。
全部縫わなくても何箇所かとめつけるだけでもOKですし、
布用ボンドでつけてもいいです。
黄門様の頭巾のように、うえを折りますが、戻ってきてしまう場合は
ちょっと縫いとめます。
次は帯です。
長さ30cm、幅は縫い代5㎜×2を足して5cm。
まず長いほうをしっかりぐし縫いして紐状に縫います。
並んで見えているのは「ループターナー」
これがあると、紐をひっくりかえすのに、とっても便利なんです。
ではこのどーぐを使ってやってみましょう。
まずは紐状に縫った布の中に、金属の太いほうを通します。
これはきっちりでなくてもいいんですが、
このターナーはサイズがいろいろあって、一番近いものを使います。
次に下から細いほうの部品を差し込みます。
ここからはコマ送り?
先までとびだすと…先は螺旋の針になってます。
布をちょっと引っ張って上に伸ばし、針を布のてっぺんに差込んで
くるくると回します。これで布が抜けません。
そして下からゆっくり針をひっぱります。
少し入ったら、布は上へ上へと送り、針は下へ下へと引きます。
はーい、下からちゃんと表にかえった紐が出てきました。
この紐をちゃんと形を整え、両端は中に折りこんで出来上がり。
結局、高さ11センチに仕上がりました。
先輩と二人で…
いかがでしたか?これのちいさいのをいくつも作って、
つるし飾りにもしますね。お雛様も近いし、つるし飾りになるようなもの…
ほらほらまたその気になっとる…。
針仕事の少ないことですみません。
本日リクエストをいただきまして「さるぼぼ」の作り方をひとつ…。
さるぼぼというのは飛騨弁だそうで「猿の赤ちゃん」のこと、
私もまだ独身のころに両親と行った飛騨高山で買った記憶があります。
アレどこ行った~~。
いわゆる「猿」と「去る」のかけ言葉で、
「難が去る」とか「魔が去る」などの意味で「お守り」とされたようです。
赤い色は魔除けですね。
これはとってもカンタンにできます。このさるぼぼの手足を真ん中に集めて
縫いとめると「くくり猿」になります。
本来は赤い布、木綿とか紅絹で作るのですが、
写真にしたときにわかりやすいように、白っぽいハギレで作ってみます。
ホンモノは黒い頭巾に腹掛けだったと思いますが、
トップ写真のものは帯にしてあります。(めんどうだったから…スミセン)
縫いにくいですが、柔らかい布が適しています。
アタマと体の分の布、詰め綿、頭巾や腹掛けなどにする布少々、これだけです。
まずは大きさなんですが、出来上がりは写真の赤いほうもので
高さ10センチくらいです。
それを何センチの布で作ったかといいますと「テキトー」だったのです。
すみません、私はいつもそーなんです「こんなもんかな…」でして。
今回ちゃんと寸法を計った布で作ってみますので、出来上がりの大きさは
「作ってみなけりゃわからない…」ちゃんと計りますのでぇ。
最初に、布は「長方形」であること。
この布は15cm×14cm、差はそんなに大きくなくていいです。
このサイズはずっと前に見た本でのサイズです。
この1センチの差が、胴の長さになるので、もし15cm×13cmとすると、
ちょっと胴が長くなる、というわけです。
バランスとしてかわいい感じ、がこの15・14サイズかなと思います。
アタマ用はこれまたテキトウなんですが、
直径が9~10cm+縫い代、くらいの円がとれる程度。
まず、下の写真のように、横長に布を置いて、
隣り合わせた「辺」を四箇所縫います。縫い代は5mmくらいで。
赤い線は高さの真ん中、その上下を同じ色のところどうし縫います。
右側も同じように。
待ち針でとめてみました。こんな形になります。
これをそのとおりに縫うと…こうなりました。
縦と横で1cmの差があるので、真ん中にこれくらいの穴が残ります。
ひっくり返すときれいに出るように、とんがった先を
ちょっとカットしておくといいですよ。
真ん中の小さな穴から、全部ひっくり返すのはタイヘンなので、
ちょっとしたコツです。
まずどこか一箇所のとんがった部分をへこませます。
そのへこませた部分を探り、外に引き出します。
これを手がかりに、ほかの部分も少しずつ引き出すわけです。
引き出したら、とんがったところも針など使って、
できるだけきれいに引き出してください。
ここに綿を詰めていきますが、素手ではちとたいへん。
これは綿を詰める道具です。これがないときは「割り箸」を削って
作るといいですよ。ただし、先は尖らせないで下さい。
この写真のように「マイナスドライバー」の先のような平らな形です。
綿の詰め方です。こういうところがちょっとしたコツなんですけれど、
いきなりモコモコと詰め込んでもきれいに詰められません。
これは私が友人から教えてもらったコツなんですが、
まず綿を小さく丸めます。
あんまり小さいと写真でわからないので、これくらいにしましたが、
もっと小さく、まるめてきゅっとつぶししたら「米粒」くらいになるように。
これを穴に入れますが、どっか行ってしまわないようにまず指で押さえて、
そこから「道具」で、とんがった先の部分へと詰めていきます。
マッチのアタマくらいしか詰められませんから、じれったいんですけどね、
これを綿を少しずつ大きくして、できるだけきゅっきゅっと
しっかり詰めるわけです。きちんとすこしずつ詰めると、
偏らず、きれいな形になります。
もうひとつ、綿は一箇所だけ詰めるのではなく、こんなふうに足が4本の時は、
どれも平均に、少しずつ同じ状態で進行するように詰めます。
いれるたびによく詰めて、まず足の部分だけきっちりつめます。
そのあと真ん中のおなかに詰めます。
きっちり詰まったら、詰め口を閉じます。これで胴体は出来上がり。
次はアタマです。布にこんな感じで円を描いて…直径は9~10cm。
布の種類や綿の入れ方で、大きさは微妙に変わりますが、
アタマが大きいほうがかわいいと、私は思ってまーす。
線の上をぐるりとぐし縫いして、少し縫い縮めて綿を入れていきます。
このとき、写真の矢印、左はちゃんとギャザーが寄っています、右は平らですね。
このままだといくらひっぱってもギャザーがきれいによらず、絞れません。
少し縫ってはちゃんとギャザーを寄せながら…とやってください。
更に縫い縮めます。こちらもかために詰めてください。
最後にぎゅっと絞って縫いとめてください。
そのままだとてるてる坊主みたいな形で、まわりがジャマなので、
余分なところを切り落とします。これでできあがり。
アタマがつくと、俄然お人形らしくなりますね。
ではアタマを胴体に縫い付けます。本来は絞ったところが隠れるように
縫いつけるといいのですが、うまく隠すのが細かくてめんどうです。
あとで頭巾をかぶせたら隠れる位置に、絞った部分を持っていって縫い付けます。
この縫い付けなんですが、細かくてとてもやりにくい場所なんです。
運針のようにやろうとしてもなかなかうまくいきません。
そこで、一針ずつ布を拾うようにして、ゆるくていいですから
こんな感じでグズグズに…。
それでも、あとできゅーっとひっぱると、きれいに収まるんです。
本体はこれでできあがりです。次は頭巾を作ります。
それぞれの作り方でアタマの周りの大きさが微妙に違いますから、
さる君の頭囲を計ります。深く斜めにかぶせますから、その位置を計ります。
かぶせ方はトップの写真を参照してください。
(手前の赤いのはメジャーです、すみませーん)
それより少し小さめな寸法プラス縫い代…の感覚で、別布を切ります。
この子の場合は、頭囲13cmなので、それよりきもーち小さめで。
小さくするのは、アタマは柔らかいし布は伸びますから、
ブカブカにならないようにです。
高さは8cm、縫い代は5㎜です。
まず縦を縫って筒にします。その縫い代をしっかり割ってひろげ、
そこを真ん中にして押さえてたたみ、上を縫います。
角をきちんとだして表に返します。
反対側は、5mmくらい内側に折りこんでくせづけしてできあがり。
アタマにかぶせ、顔の周りを縫いとめます。
全部縫わなくても何箇所かとめつけるだけでもOKですし、
布用ボンドでつけてもいいです。
黄門様の頭巾のように、うえを折りますが、戻ってきてしまう場合は
ちょっと縫いとめます。
次は帯です。
長さ30cm、幅は縫い代5㎜×2を足して5cm。
まず長いほうをしっかりぐし縫いして紐状に縫います。
並んで見えているのは「ループターナー」
これがあると、紐をひっくりかえすのに、とっても便利なんです。
ではこのどーぐを使ってやってみましょう。
まずは紐状に縫った布の中に、金属の太いほうを通します。
これはきっちりでなくてもいいんですが、
このターナーはサイズがいろいろあって、一番近いものを使います。
次に下から細いほうの部品を差し込みます。
ここからはコマ送り?
先までとびだすと…先は螺旋の針になってます。
布をちょっと引っ張って上に伸ばし、針を布のてっぺんに差込んで
くるくると回します。これで布が抜けません。
そして下からゆっくり針をひっぱります。
少し入ったら、布は上へ上へと送り、針は下へ下へと引きます。
はーい、下からちゃんと表にかえった紐が出てきました。
この紐をちゃんと形を整え、両端は中に折りこんで出来上がり。
結局、高さ11センチに仕上がりました。
先輩と二人で…
いかがでしたか?これのちいさいのをいくつも作って、
つるし飾りにもしますね。お雛様も近いし、つるし飾りになるようなもの…
ほらほらまたその気になっとる…。
作るのですか。
よく見かけるし母にもらった
さるぼぼもあるのですが、作り方
までは知りませんでした。
一度作ってみようかな・・・
これでお宮さんとお地蔵さんのお猿さんが作れます!!!
近所のおばあちゃんたちが年を取って、目が利かなくなってきて、「これからは あねはん(私)に頼まんならんわ~~。」と
「教えてください!」といったら、「簡単だで、だんないちゃ~。」と流されまして内心パニック!
ありがたや~~
早速赤い布 山にして、やってみよっと
最近のは付いて居るんですか?
「さるぼぼ」娘が好きで私も昔作りました。
可愛いよね。
カンタンなんですよ。
これね、我が家では「方除け」に、
部屋の角に置いてあるんですよ。
「悪いもんがきたら、サルように言ってね」って。
それでもケガするあたしって…??
作ってみてください。
おぉそうでしたか。
ちょうどよかったですね。
腹掛けもかわいいですよ。
私昔のは「ちゃんちゃんこ」着せましたよ。
かすり木綿の。
がんばって、お地蔵様とお宮様の分、
作ってくださいね。
これはクイックターナーという商品です。
今日のブログに、紹介リンクを入れました。
私も筒のない従来のものも併用しています。
這い子人形が原型みたいですから、
こんな色で作って、着物着せたりも
いいかもですね。
ようこそおいでくださいました。
もんぺの作り方も、もう一度整理して…
などと思っているのですが、
なかなかできません。
お役に立ちましたなら、うれしいです。
着ることも作ることも楽しみたいですね。
またお越し下さい。
ようこそ、お越しくださいました。
さるぼぼはカンタンでかわいいですね。
飛騨高山へ行くと「これだらけ」…です。
赤い木綿のが、かわいいですよ。
腹掛けとか、ちゃんちゃんことか、
作ってみてください。
高山へおでかけ、うらやましいです。
きをつけて。