この夏の停電・節電について、あれこれ情報が飛び交っております。
実際、我が家の体温調節ヘタっぴ息子のためには、クーラーだけでいいから通電して!などと、
勝手なことを考えるのですが…自家発電機が必要??
もし去年のような暑さになったら、高齢者や病人、赤ちゃんにとって、命がけの夏越え…。
今度は医療費が…なんてことを考えています。
都会では室外機の熱風がなくなるだけ、少しは気温も下がるのかどうか…。
いずれにしても、停電のあるなしにかかわらず、今回のことで「節電」は考えるようになりました。
こちらはもう余震も数がうんと減っていますが、忘れちゃいけないと思っています。
人間にとって「忘れる」ということは、生きていくうえにおいて、とても大切なことなのだそうです。
そりゃそうですよね、悲しいこと、悔しいこと、恐ろしいことをいちいち全部ハツキリそのまま覚えていたら、
心が持ちません。忘れられないからPTSDということも起きる…。
だから「忘れる」ということは大切だとおもうけれど、記憶がなくなるということではなく、
少しずつ薄れていって、だいじなことだけは覚えておく…それはなにによらず大切なことだと思います。
このアタリでは、まだ納豆がないよー、などという後遺症はありますが、
ほぼ元の暮らしを取り戻しています。それでも電気はこまめに消す、待機電力は使わない…など、
そういうことは、本来ずっと続けていって当たり前のことなのですよね。
実家はいつのまにか、電球は全部LEDになっていました。
私たちの親は戦争を経験していますから、元々が「もったいない世代」です。
この際見習わなければ…とおもうことがいろいろありました。
この前、あるサイトで「今年はウチワや扇子を贈りましょう」とやっていました。
いいですね。元々扇子は、私自身がすきなので、何本か持っていて使い分けていますが、
今年は何か送るときには扇子やウチワ…いいなぁ、です。
ウチワや扇子は通常一本とか一枚とか数えますが「一柄(いちへい)」とも数えます。(「1へぇ」じゃございませんので…)
写真のウチワは「麻張り」、ちとお高かったですが、これはお客さま用、のつもりです。
柄が長いですよね。これって使いにくい気がしませんか?
では「ウチワ」の歴史…といってもそんなに大仰なものではないのですが、
中国が発祥といわれています。最初は大きなもので「翳」、翳(かざし)と書いて「さしば」と読みます。
これは文字通り「顔や頭に翳すもの」で、身分の高い人が、やたらと顔を見せないためのもの。
または風を送ったり、虫をはらったりにも使われました。
皇帝らしき人のそばで、少年が祭りの大ウチワくらいありそうなのを、
ゆーったりと動かしている…なんて絵をみたことはありませんか?あれです。
やがてうちわは小ぶりになり、自分の手で持って扇ぐ道具になりました。
あとは「火を使うとき」の風送りですね。
で、何が言いたいかと申しますと、柄が長いのは、最初の「翳」と同じように「相手を扇ぐのに都合がいい」のです。
極端な話、たとえば柄のないウチワもありますね。ハマグリみたいな形で、もつところだけ竹がはいってたりする。
つまり扇子と同じで「柄」がなくても自分の顔は扇げるるんです。でも持ちにくい、だから柄をつける。
でも長すぎるとこれまた扇ぎにくい、でも人は扇げる…のです。
なんで人なんか扇ぐの?ですが、私なんかは寝るときに母に扇いでもらった口です。
まだクーラーも扇風機もない時代、夏の夜に寝苦しくてごろごろしていると「ちょっとだけやで」と、
母が蚊帳の中に入ってきて、うちわをゆったり動かして扇いでくれる…気持ちよかったものです。
また、昔の映画の場面などで、お客さまが来ると、冷たいお茶などだしたあとで、
「まぁお暑いところをわざわざ…」なんていいながら、ウチワで相手にゆったりと風を送る、という場面も見られました。
今はクーラーがありますから、暑いところからクーラーの効いたところには入れば「あー凉しー」でおわりですが、
冷房がないところでは、せっせと歩いてきてやっと建物の中に入って落ち着くと、どっと汗がでますね。
昔はクーラーがありませんでしたから、暑いところを歩いてきて、やっと座敷に入ったお客さまは、
どっと汗が吹き出る…そこに冷たい飲み物をお出しして、汗が引くまで風を送る…というわけ。
それにはこれくらい柄が長いと使いやすいわけです。
今は確かにクーラーもありますし、外からの人には汗が引くまで扇風機もあります。
それでもなんかこういうものを使うことは、気持ち的に優雅だなぁと思います。
お風呂がりみたいにバタバタ扇ぐわけじゃありませんから、風を起こすところも大きくなくていい、
むしろ涼しげな絵などの方が、見た目も涼しいですね。
しかーし、今の暑さそのままだと、風もなまぬるいんですよねぇ。
水ウチワにしたいけど…お高いんですよねぇ。
ちなみに「水ウチワ」というのは「雁皮紙」を使ってウチワを作り、さらにニスをかけて透明感を出したもの。
実際に水をかけて、それで扇ぐと気化熱の要領で涼しいというものです。こちらでご覧ください。
ただ「ニス」を塗ったといっても、それは昔の防水方法ですから、ニスが白くにごったり、はがれてきたりします。
長く使うなら使った後のメンテが大切ということになります。
さて、麻張りは来客用、もしくは「装飾用(もったいなぁ)」にして、自家用は自分で描く!
去年は和紙の折り紙の端切れでこんなのにしました。
切り絵でもよし、何かさらさらと描くもよし、そういうの苦手…だったら、なにか雑誌の涼しげな写真、
たとえば滝とか、金魚とか、すいかや風鈴、そういったものを切って貼るだけでもOKです。
土台だけなら210円とお安いです。お店はこちらです。
扇子やウチワは、ネットでは通年売っていますが「今年モデル」になりますと、
早めに買っておかないと、シーズン前になくなります。お早目のご用意を。
我慢できたんですけど、いまは熱風で
家の中にいても熱中症になって亡くなられる
方もいるぐらいですから、真夏の停電は暑さ
だけでなく、食品も・・いまから心配ですね。
今年はうちわの準備をされている所も
多いでしょうね。
金魚の団扇、デザイン性に富んでいてかわいいですね~
こちらは、丸亀団扇が有名ですので
子供の頃、社会科見学で
団扇の制作過程を見に行きました。
職人さんの竹を細く割くところや
糸で編むところに感動したのを今でもよく覚えています。
今では、ミュージアムや工房などがあって
団扇づくり体験ができます。
昔は団扇の風で十分涼しかったですね。
去年の夏のような暑さは遠慮したいですが
なんとか自力で涼しく過ごせる方法を
今から考えておかなくてはなりません。
とはいえ、こちらは西日本なのですけど^_^;
それでも、無駄な電気は使いたくないですから。
昔、今東光だったか「汗をかいて自分で扇ぐ団扇なんて不合理そのもの」と言っていました。
確かにその通りで、人に扇いでもらうとほのかな風でもとても涼しいものです。
夏に人様の家を訪問すると確かに冷茶と団扇で扇いでもらった経験があります。
京都の風習だと思っていましたが、今では廃れてしまった様です。
お父上も目処が付いた様で安心ですね。
母上の遺産も楽しみで。
余震も節電も大変ですが、多少の楽しみもないとね。
確かに、昔はお客様に向けてゆったり団扇で煽ったりしていた図を思い出しました。
扇風機が出て、クーラーが出て、それでも団扇やお扇子が廃らないというのが嬉しいです。
画像の二枚の団扇、とんぼさんらしい洒落たお好みですね~。
水団扇は聞いたことはあったけれどーーそういうものなのですね。
素敵ですねえ~~
初めて見ました。
昔は今みたいに暑くなかったですよね。
すだれや打ち水、夕立のあとは涼しかったー。
去年のような猛暑はカンベンしてほしいものです。
なんとか涼しく過ごす工夫を、真剣に考えてます。
丸亀は歴史古いですね。
房州ウチワと同じで、中国の流れ系です。
房州は「丸柄」ですが、丸亀はうちわ産業が
発展しただけのことはあって、
いろんなのがありますよね。楽しいですー。
この夏は気合入れて迎えうつ気分です。
高台なので、風が吹けばずいぶん違うんですが、
やたら暑い日に限って「吹かない」…。
がんばらんばです。
ほんとに自分でわっせわっせ仰ぐと、
それで汗でますね。お笑いです。
昔は酒屋さんとかお米屋さんで
毎年うちわをくれたものですから、
キレイながらのをお客さま用、なんてやってました。
「ウチワ立て」も、どこの家にもありましたね。
今年はそれも探さなくちゃです。
おかげさまで、父も一般病棟に移れました。
片付けと証して、母の引き出しなど見ていると
懐かしくて楽しいです。
昔はなんとなく「人」のかかわりあい方が
絶妙でしたよね。
ウチワはいまや高級品?
昔の「裏にお店の名前」ってのが懐かしいです。
最近たまにもらうと「ポリ」ですからねぇ…。
味気ないですわ。
水ウチワは、子供のころによそさまで見ました。
透けて見えるのがフシギでフシギで…。
思えばあのころから高級品、だったんですね。