先日の草履で味をしめて…いえいえ、この前は袋など出すのがめんどうだったので…、
今日、持ち帰ってきました。箱はなくて、全部そのまま入っていましたので(箱、すてるわけない!どっかにあるっ!)
スーパーのポリ袋に汚れないように、下駄の裏と裏を合わせ、パズルのように詰め込んで…。
今日は花散らしの雨、それでもそのときはしょぼしょぼ程度でしたので、傘ささずに車まで走ったら…
ポリ袋、古かったんですかねぇ…道路の真ん中で持つところが「ブチッ!」…。
その勢いで、横までピーッと裂けまして、下駄は道路にぼろぼろ落ちるわ、そこへ車が来るわ…。
「すっすいませーん!」といいながら、道の真ん中で下駄拾い…。
結局けっこう濡れてしまいましたがな。
で、持ち帰った下駄ですが、トップ写真は、雨下駄ですが、一度も履かれていませんでした。
たぶんもったいなくて履けなかったのかと思います。
肉厚の透明な爪皮、すでにベタベタしてしまって、ゴムは伸びるだけ伸びちゃってます。こりゃお取替え…。
母は、私のように足の幅がやたらと広くありませんでしたので、
下駄も細身のものを好みました。私が履いたら足半分落ちそう…なんですわ?!
もう一足のこちらを、よく履いていたようで、今のもののように裏にゴムがついてませんので減りもすごいです。
母は、普段洋服でも冬は別珍のタビやタビックスで、夏場はハダシで下駄をつっかけていたのですが、
私が高校生くらいからでしたか、あまり履かなくなりました。
いつだったか「アスファルトになってしもたら、下駄は歩きにくぅなって…」と、言っていましたっけ。
実際、今の時代、小さな路地までもアスファルトです。ほんと、足の裏に来る固さ、歩きにくいですねぇ。
アスファルトといっても、小さい石ころはあります。それが下駄の歯の裏にめり込んでしまうんですよね。
私も、ゴミ捨てのときに時々くいこんで、そのまま歩くとアスファルトが硬いですから、
こすれてギッギッといやな音はするし、ちょっとの出っ張りでも気になるし…。
こんなんなっちゃう…。
土の道だと、小さい石くらいなら、こちらの体重で土にめり込んでしまって、下駄の歯裏にはめり込みません。
アスファルトじゃ石は食い込みませんものねぇ。
最近の下駄の裏にみんなゴムが貼り付けてあるのは、仕方のないことなんですよね。
そんなわけで、母もあまり履かなくなりましたが、庭などではいつも下駄でした。
そのために買っていたようなもので、安いゴム裏のが二足ありました。
そして下足入れの一番奥に入っていたのがこちら…。
おこぼ(ポックリ)ほどではありませんが、カカトの高い「のめり」、千両といわれる形です。
鼻緒は別珍ですが、すーっり「ケバ」がない…。
これ、私が中学生から高校のときの下駄です。ウールの着物でもなんでもこれ履いてました。
母の物持ちがいいのはすでに皆様ご承知のとおりですが、もうカカトもシミがでてるし、すりへってるし…。
なんでとっといたんかなぁ。
いやしかし…もったいないから庭下駄に履こうかと思ったら…なんか傾いてる?
よくよく並べて真後ろから見てみれば…なぜか右のカカトの内側だけやたら減ってる…。
なんでこんな減り方するの?ためしに履いてみたら、なんか体が傾く気がする…
歩いたらたぶん、どんどん左によっていきそーな…。
いやー足癖わるかったんですねぇ。
元々素足大好きなんですが、これから先暑い季節には、下駄はいて水撒き…。
今年は古い大きなポリバケツで梅雨時から雨水ためて、夏は打ち水しようと思っています。
下駄を出しながら、横の傘入れスペース見たら…「ツギは傘じゃ…」。
新品でも年月が経つと、爪皮も
そんな風になっちゃうんですね。
私も下駄の底、こんな風になった
記憶あります。
下駄は全く傷んでないんですが、
爪皮は触るとベタベタします。
もっと透き通ってきれいだったんでしょうねぇ。
今はいている下駄が、できてしまった穴にまた食い込む…で、
ゴミ捨てに行くたびに、小砂利をよけて歩いてます。
雨下駄必須の私には垂涎です~。
いつも、とんぼさんのお母様のお洒落には感激するのですが、今回も、履物こそお洒落の真髄なんだなぁ・・・・っと。
越後型のような鼻緒のお草履、そんなに地味な感じはしませんでしたけれど・・・
しっくり上品で、あれ、履かれたらずっと映えて素敵なんじゃないでしょうか?
松葉の、オシャレですよね。
ありゃいつのまにこんないいのを…です。
母は下駄草履も、靴も、凝ったものが好きでしたね。
まだあるんじゃないかと欲出してます。
あの草履、越後型のはいいと思うんですが、
あの石垣のほうは、履いたら全部真っ黒で…。
脱いでおいてあると「おっ」という感じ?
母らしいです。