明日は七夕

 

毎年のことなのですが、6月のなかばを過ぎると、アクセス数が増え始めます。

「七夕の飾り」で検索してこられる方が増えるから…。

なんとなく書いてきた「折り紙の飾り」ですが、少しでもお役に立ててたらいいなと思っています。

 

我が家のお飾りも…実は手抜きでして、毎年に比べるとカンタン飾りばかり…。

それでも、せめて一夜飾りにならないようにと、昨日の夜に玄関内に飾り、

今日になってからさぁ外に出そう…としたら「雨」…。

あぶないかなと思って迷っていたら、さきほどからポツポツです。

やっぱ「旧暦」の方が確実だよねぇと、これも毎年思うのですが、

太陰暦になれた身には、どうもずらすことができません。

刷り込みってのはたいしたものですね。

 

そんなわけで、今年も笹飾りは、ずっと玄関の中になりそうな気配ですが、

みていると「季節が進んだ」と感じます。

毎年「梅雨はうっとおしいわねぇ」といい「あぁ梅雨が明けたと思ったら、カーッとあついわねぇ」といい…。

それがアタリマエのように繰り返されると思っていたのに、

ここ数年は、集中的に九州に大雨が降り、こちらは降ると大雨、降らないと曇るばかりで蒸し暑い…。

このところまた、地震も続いています。この前は久しぶりに「４」がきました。

あちこちが壊れかけているような、そんな危うさを、ずっと感じています。

打ち水、蚊取り線香、うちわ、行水、天花粉の匂い、夕涼み、時折の夕立、そのあとのひんやりした風…。

いろんなものが「古いものだから」というだけの理由でなく、ひとつひとつ消えていく気がします。

 

少し前にスーパーで、お嫁さん(が私くらい)とお姑さん…らしき二人連れと同じ野菜売り場で、

私はピーマンを選び、お二人はトマトを選んでいました。

お姑さんらしい杖をついたご婦人が

「旬ってものがなくなったねぇ。真冬の胡瓜も真夏の胡瓜もおんなじ味だわ。いいんだか、悪いんだか」

そんなことを言ってました。お嫁さんらしき人も「そうねぇ、スイカも年中あるし」と。

便利、と言うのはありがたいことですが、そのために見えなくなるものもあります。

確かに一年中胡瓜もトマトもあるけれど、だからこそ「梅雨だねぇ」「夏だねぇ」と思えるようなこと、

一つ二つは残していきたいと思います。

とんぼ柄の浴衣のハギレをいただいてあります。

カッと陽がさすようになったら、のれんにして下げる予定です。

そういえば、何日か前に、今年初めてのとんぼをみました。

あともう少しで、セミの声も聞こえます。

雨は惠の雨の度を越しませんように。お日様は人の心まで灼きつくしませんように。