ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

箸置きの次は「お箸」…なんかウケねらい?

2007-07-24 23:44:53 | つれづれ
日頃えらそうなことを言っている私ですが、エコもその範疇、
せいぜいバッグを使ったり、ゴミを減らす努力をしたり、
ちゃんと分別したり…その程度のことです。
本当は、テレビの「ダッシ○村」みたいに、自給自足の生活にあこがれますが、
都会で生まれ育ったものが、いきなりそんな暮らしをしたって、
うまくいくのは至難の業、しかも、今の生活状況では、
たとえ家がタダで手に入ったとしてもとても暮らしていかれません。
まぁ人間、そうそうなんでもできるわけじゃありませんから、
何事も「まずできることから・できる範囲で」の感じですね。
それでまぁ、たまたまこれを見つけたので購入しました。
よく言いますよね、日本での割り箸の年間消費量がって。
ちょっと見ましたら、「蕎麦倶楽部 天真庵」、こんなブログを見つけまして、
「割り箸の使用量についての記述」がありました。
年間二百億…ってどれだけ?

先日の「エコ」のお話でも、日本は過剰包装だというお話がありました。
包装に限らず、たとえばコンビニで何かお弁当を買っても、
お箸おつけしますか?ソースおつけしますか?と聞かれます。
これを言うようになったのは、エコを意識するようになったのと、
経費節減だとは思います。以前は何も言わなくても買ったものについて、
アレコレ入れてくれました。結局使わずに捨てたりすることも…。
今は、たまーに自分のお昼用に買うことがあるのですが、
家に帰って食べるので「何もいりません」と断ります。
ずっと「マイお箸」も考えていたのですが、なんかふつーの箸箱ってのもなぁと
そう思っていたらこれを見つけました。プラスチックってのが、
ちーとばかし「反エコ」ですが、割り箸使わない努力しますから…。
このお箸は、真ん中でねじ込み式になっていて、まわしてつなげて長くします。
こちらがつないだところ。


   


お箸の上半分が、真っ白になっちゃってますが、
光を反射してまして実際には透明です。
長さはつなぐと21センチになります。
私は手が小さいので心持ち長いのですが、使いにくくはありません。
あまり外食はしない私ですが、これからはこれを必ずバッグに入れて
持ち歩こうと思います。

落語の「時そば」の中で、二八そばで蕎麦を食べる描写が出てきますが、
そのとき「ここはよく気のつくいい店で…」とほめる場面があります。
習い覚えた「ホメ言葉」でホメようと「ここの屋台は割り箸を使ってる、
同じ塗り箸を洗って使う店と比べて清潔だろう」と、言いながら、
箸を見ると「塗り箸」で…というズッコケですが、
実際「割り箸」はひとりずつ別ですからきれいではあります。
しかし、そのために、たくさんの木が切られ、しかもそのはしは使い捨て。
この落語ができたころには、今みたいに何もかもが膨大に使われるとか、
別のものが生み出されて結局その始末に困るようになるとか、
そんなことは思いもつかない時代だったんでしょうね。
割り箸はもったいない、でも、もし塗り箸だったらイヤだ、
なら「マイ箸」ですね。でも、私おかしいと思うんですよ。
同じ「食事をするところ」なのに、洋食のレストランや喫茶店などでは、
同じスプーンやナイフ、フォークを、洗って使いまわしてます。
なぜ、和食のお店のお箸だけが「使い捨て」でなければならないのでしょうね。
前出のお蕎麦屋さんは、お箸を洗って使っているそうですが、
昔に比べて洗剤もよくなっているし、食洗器もあるし、どこのお店でも
スプーンやナイフのように使いまわしをすればいいのに、と思います。

過剰包装もお箸やスプーンも、必要ないときには「いりません」という
そういう気持ちを持つことも、小さな積み重ねになると思うんです。
私は日用品でも、できるだけ袋にはいれてもらわず、
テープ貼ってくださいといいます。それでなくても息子の下着や服など買うと、
ポリ袋に止め具、台紙にいろいろなタグなど、
帰ってきて始末するとゴミが一袋でます。
いつからこんなに過剰になったのでしょう。「清潔」ということは必要ですが、
なんでもかんでもビッチリ包装、さらにそれを紙で包んで袋にいれて、
出すときは筍の皮をむくがごとく…です。
「簡易包装」というものもたまにありますね。
美しくさまざまな包装をされたものから見ると、確かに見栄えは悪いです。
でも、美しいのは、お店の棚から自宅まで、なのです。
持ってかえってイザ使うときには、美しい衣装はすべてゴミと化す…、
それを思えば「中身はおんなじ」と、最初からまどわされないことですよね。
製造側も、一気にやるのは難しくても少しずつ、たとえば
同じ商品を「包装済み」と「むき出し組」にして、むき出し組は「包装材」分、
お安く売ります…とやればいいのにと思います。
いつだったか、若い友達が「自分でコーヒー豆を挽いて、袋に詰める」機械、
あれを見て「シャンプー・リンスも、ああやって量り売りしてくれたらいいのに」
といったことがあります。
私の子供のころは、ミソもしょうゆも量り売りがありました。
一升瓶などの大きいものや重たいものは、酒屋さんが「御用聞き」にきて、
届けてくれました。あいた瓶をかえし、また別の瓶で届けられる、
それが当たり前でした。軽い、割れない、小さくて便利…で、
ペットボトル全盛になってしまったのですね。
賢く生きるということは、時には手間も面倒もかかるものなのだ、と、
それを嫌がらない気持ちを育てないと、割り箸はずっとなくなりませんね。

選挙が近いせいか、こんな記事ばかり続いてましてすみません。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 選挙が近くなりましたけど…。 | トップ | やっとここらへんも梅雨明け…... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ゆん)
2007-07-25 06:55:29
 おはようございます。
スプーンやフォークは洗って使うのに、お箸は嫌!というのは、「家族でも、食器は個人の物を決める」日本人独特の感性のせいでは?
 うちにもあります・箱御膳。ふすまだけで仕切る、プライバシーのない暮らしなのに、口をつけるモノだけは厳重に区切っていたのは、心の結界とか、親しき仲にもなんとやら・・なのでは?
 学生時分、教授が「割り箸は間伐材の有効利用法だ!」と、当時マイ・箸を謳った加藤登紀子さんに批判的でした。ソレも確かなんですが、輸入材となると話は別ですよね。ごみの問題となると更に。
 割り箸でも、袋に「鶴の箸置きの折方」が載ってるのは「をを!」って感心しましたが、ぷら包装に紙包みの楊枝入りの場合、がっくりと肩を落としてしまいます。
返信する
Unknown (陽花)
2007-07-25 07:25:54
環境問題、資源など頭ではわかって
いるんですが、なかなか実践出来ない
でいます。素敵なマイ箸ですね。
返信する
これいいですね (のんこ)
2007-07-25 11:13:50
コンビニやテイクアウトのお寿司屋さんで買うときは「箸いりません」といちいち面倒ですが言います。でないと家の食器棚の引き出しが割り箸でいっぱいになってしまうし。^^; ねじ込み式でコンパクトなこの携帯箸、いいですね!!私もこれからマイ箸を携帯するよう心がけます!!^-^
返信する
思い出した! (maymayman)
2007-07-25 21:51:59
25年前トルコに旅行した時、イスタンブールのかつての宮殿にある最高級レストラン『チュランパレス』での、初日のウエルカムパーティーで(全員着物で正装!現地の人は奇異に映ったかもしれませんが、羊は誇り高かった!)H様(当時62歳)がテーブルに付かれて(羊の目の前の席)いざお食事の段に、おもむろに袂の中から蒔絵の箸箱を取り出して、箸で食事を始めました・・・現地のウエイター達も遠巻きに箸使いを見て驚いています・・・是にシビレタ羊は、以後海外旅行の際は必ず箸を持参いたして居ります。ミーハーですポリポリ・・・
返信する
Unknown (とんぼ)
2007-07-25 22:29:53
ゆん様
そうですね、それと素材もあるでしょうね。
スプーンなんかは金属ですが、箸となれば木製、
いくら塗りでも個別にしたいところですね。
割り箸もやたらちいさいのがついてると食べにくくて
それこそ使いもしないで「引き出し」ですね。


陽花様
ちょっとずつ、できることから…ですね。
マイ箸、ずっとほしかったんです。
黒があればよかったんですが、
この色しかなくて…。とりあえず、今度は
これを持って出かけるのを忘れないようにしないと!


のんこ様
マイ箸、みんなが持つようになるといいですね。
普通のお弁当用のお箸でもいいんですけど、
なんかこう、外で出すときに「メダチタイ」?
なに言ってんだか…。いいのを探してみてください。


maymayman様
いいですねぇ、さらりと取り出す「蒔絵の箸箱」
洋食だろーがなんだろーが「箸」ですよ「箸」!
で、メイ様のは「輪島塗」かなんかですか?

返信する
極端じゃ。 (風の森)
2007-07-25 23:37:31
走者一掃の欄に、またヘナチョコ塁打して、ごめんちゃい。
私もたまにコンビニで何か買う時、「お箸もスプーンも、何も要りませんから」と言います。
そう言ったら、いつだったか、レジ袋もくれようとしないので、慌てて、
「袋には入れてくださいね・・・」と言ったことがありました。

海外の友人からのお土産は、いつも窮極の簡易包装です。
飛行機や列車を乗り継いで来るのに、簡易包装でも決して支障ありません。
日本の包装は十二単ですね。ほとんど、すぐにゴミ箱行きとなる衣なのに。

溜まってしまった割り箸の上手な活用法、何かありませんでしょうかね。


返信する

コメントを投稿

つれづれ」カテゴリの最新記事