ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ご心配をおかけしまして・・

2006-09-28 20:48:13 | つれづれ
たくさんのコメント、またメールをいただきました。
本当にありがとうございました。
お一人ずつのコメントに個別にお返事せずにすみません。
まとめてで申し訳ありませんが、深く感謝申し上げます。
応援、励まし、気遣い・・・本当にありがとうございます。
パソコンの向かうのは一人だけれど、モニターの向こうに、
ほんとに沢山の方々の手を振る姿が見えました。

母については、認知症の外来予約を取りまして、
私も一緒にいくことに致しました。介護認定の手続きも同時進行です。
打てる手は早めに打って、父の支えにならなければと思っています。
まずは母がずっとかかっているいつもの病院では
「認知症」専門の医師がおりませんので、
専門機関への紹介状の相談のため、父だけが病院へ行きました。
その間母をウチに連れてきたのですが、そのときの父の話では、
前夜はとうとう一睡もせず、トイレにこもって壁やらスリッパやらで
さんざん遊び、部屋に戻ってまた遊び、やっと寝たのは朝の6時だったとか。
父がでたあと、お茶を飲んだりしたのですがやはり「オセロ」が離れません。
普通の会話が9割以上なのですが、会話の途中でもマットのもようやら、
雑誌の写真やら、何でもいいのです、ここに打って、ここでひっくり返して・・。
母の目には、オセロの盤面が常に見えているようで、
人差し指で「ここ」「ここ」と差しながら「そうくるか・・ずるいやん」と
それを繰り返しています。今まで、多少の「?」の部分はあっても、
ほとんどモンダイのないことばかりでした。
防波堤にたとえてみるならば、今まであっちがちょこっとくずれ、
こっちが少し穴があき・・だったものが、今回は一箇所が大きく崩れ、
ついに崩壊が始まった・・という感じです。

それでもまだまだまともなところがほとんどですから、
母の性格まで壊れたわけではありません。
昔かたぎでマイペース、病院嫌い、人嫌い・・・実は扱いにくい人なのです。
それでも、なんだかちょっと角がとれ、
私のいうことをウンウンと一生懸命聞いてくれます。
聞くそばから忘れるのが難点ですが・・・。
それでも何度か繰り返していると、なんとか思い出してくれます。
お手洗いが失敗するときがあること、
ときどき自分で何をやっているかわからなくなること、
それは自分で認識していましたので、そういうところをちょっと調べてもらって、
もしお薬なんかがあったら、トイレもラクになるかもしれないし、
なければお医者さんが、いい方法を教えてくれるかもしれないから・・・と、
何度も話すと「そーやな、ほな病院行ったほうがええな」と納得してくれました。

一日たって今朝、父がきて言うには、やっと落ち着いた・・・と。
旅行のあとは、いつも少し不安定になるのですが、
こんなにひどかったのは初めてでした。
それでも、元にもどったわけではなく、ふっと「何してるか教えたろか」
というので「何してんだ?」と聞くと「オセロしてんねん」と、
灰皿の吸殻を指差したり、湯のみ茶碗を動かしたり・・。
やっぱり少し進みました。幸い夜はぐっすり寝てくれたそうです。
父が医者で状態を話したところ「誘眠剤」を処方してくれたのですが、
父は、今でもいろいろ薬を飲んでいるのに、これ以上できるだけ
使いたくないから・・・といっていました。
2晩徹夜が続くようならとりあえず電話してくれ・・といっておきましたので、
昨夜は、私も服を着たまま、いつでも出られるように準備して寝ました。
こういう状態は、息子の体調が悪いときでなれていますから、
私はゴロ寝状態でもグーッスリ。とはいえ、やはりいろいろ考えることがあって
私が寝たのは3時を回っていました。
それでも、朝の「大丈夫だったよ」というのを聞いて、ホッとしました。

母の状態は、何かきっかけがあると、三歩進んで二歩下がり・・と、
少しずつ進んでいくのでしょう。
私は父が心配で、決して一人でかかえこまないでくれ・・と申しました。
父は、仕事やめてからやることなかったから、かえってハリになるよ、と
カラカラと笑っていました。それで、私はウチで時間をすごしたときに、
母がいったことを伝えました。
ばーちゃんが「じーちゃんは気の毒や、次男坊やのに自分の両親のこと、
結局は最後まで面倒みて、おいしいとこだけ長男にもっていかれて、
挙句に今度はこんなばーさんのお下の世話までせんならん、
ありがとうて申し訳のうて・・」と泣いていたと・・・。
これは本当のことです。私がオセロに余念のない母に
「ばーちゃん、やさしいじーちゃんでよかったなぁ、感謝せななぁ」と言った時
手をとめて、そういいました。涙ぐんで「あんたにも世話かけて」と、
そういうところはまともなのです。「世話かけられるための娘やろ」といったら
「じーちゃんもやさしいて、あんたもえぇ子に育って(おい50すぎてるぞ)、
ほんまにうちはしあわせやなぁ」と・・・・。
シャキシャキ元気なときは、太陽が西から昇っても
そんなことをいうヒトではありませんでした。
父にそれを伝えて「そのうち感謝も何も、わからんようになるんだろうけど、
少なくとも今、そういう気持ちを持っているということだけは確かだから」
というと、父もちょっと目をうるうるさせてました。
父は、だいじょぶだからな、心配すんなと、だからね、じーさま
そのはりきりが一番心配なんだってば!

ともあれ、一息つきました。
こんな状況ですので、またブログのお休みもありましょうし、
HPもまたまた遅れ気味ですが、何一つあきらめる気はありません。
糸ほど細い状況になっても、お休みすることがあっても、
やめるつもりはありませんので、どうか長い眼でみてやってください。
沢山の古い着物やはぎれが「まぁ、のんびりやりよし」と言ってくれてるようで。

沢山のメッセージ、ありがとうございました。
お一人ずつのお返事にかえまして、本日の記事とさせていただきます。



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15 コメント

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やさしい (蜆子)
2006-09-28 21:14:32
やさしいご主人と、けなげでしっかり者の娘さんを持たれた、とんぼさんのおかあさまお幸せです。

とんぼさん、なに一つあきらめるつもりはないとのこと、

私たち、ブログフアンにはあまり気を使われませんように、おいおいとお進み下さい。

は~い、応援はしてます。
返信する
の~んびり、やってや~ (ぶり)
2006-09-28 21:18:18
ムリ、しーなや~
返信する
大変だなあ、、、 (萬屋千兵衛)
2006-09-28 21:25:35
読んでて、こっちまでうるうるしちゃったよ!

誰も悪くは無いのになあ、、、



とんぼちゃんも無理せんと、HPもブログも少しお休みしたら?、、、と言っても、「それでは、そうさせていただきます!」という人では無いよな?(笑)

がんばり屋さんだもんな?(笑)

せめて、ブログをしばらくは介護日誌も交えるようにしたら少しは楽に書けるのではないかとも思うけどどうだろうか?

それも、短い記事でね。



お父さんもお歳だし、大変だろうけど、早く介護認定の手続きが済んで介護者に来て貰えたらいいね!

みんな、とんぼちゃんの事を温かく見守っているからブログの方は心配しないで、お母さんの方へ気を使ってあげてね!

返信する
Unknown (とんぼ)
2006-09-28 21:27:04
蜆子様

ありがとうございます。

一人っ子ですので、父とお互い気遣いあいながら、

と損な風には思っていますが、

父一人、はりきっちゃってまして・・。

母よりこっちが難儀やなー?!



ぶりねぇ様

はいな~ おぉきに~~
返信する
Unknown (とんぼ)
2006-09-28 21:30:03
千兵衛様

ありがとうございます。

とんぼは元気でっせ。ムリはしません。

ぽしゃったら惜しいしぃ・・。

「介護日誌」いーですねぇ、

あまり参考にはならないかもしれませんが、

このブログにお越しのかたの中には、

親の年齢が・・というかたもいらっしゃいますし、

ちょっと気のついたことなど、書いていきますね。

返信する
Unknown (陽花)
2006-09-28 22:02:48
お母様がいきなりひどい症状になられて

とんぼ様もパニックになられたのではと

思います。介護する方もされる方も大変

な事だと思います。先日テレビの放送で

アメリカで2年後にアルツハイマーのお薬が

出来るようなことを言っていました。

一日も早くそんなお薬ができればこういう

思いをしなくてもいいのにね。

応援していま~す。
返信する
ヾ(´・ ・`。) (ko2)
2006-09-28 22:19:05
なにもお掛けする言葉がみつかりません

なんでなんでしょうね。

なにかしてあげられればいいのですが・・・

すみません。。。

返信する
Unknown (とんぼ)
2006-09-28 23:05:05
陽花様

ありがとうございます。

おかげさまで、落ち着いてますのでご安心ください。

薬、期待したいですね。

私としては、たとえ認知症であっても、

母には「楽しく」暮らして欲しいと思っています。

応援ありがとーっ!



ko2様

ありがとうございます。

大丈夫ですよ。重度障害の子供育てて22年、

ひょんなところで経験が役立ってます。

なんとかなりまっせ!
返信する
うーーん ()
2006-09-29 01:25:52
とんぼさんの言葉 身に沁みます。

頼りがいのあるお父様だからこそ 

頑張り過ぎないようにセーブしないと。

そして とんぼさん自身も頑張り過ぎないようにしないと・・・

お願いできるものは介護のプロにお願いすると割り切って

お父さんの事も息子さんの事も一人で抱え込まないで下さいね。

と言ってもお手伝いが出来る訳でも無く、言うだけで心苦しいのですが。



活字にする事で心が休まるなら、息抜きという事で書き込みをする 

そんな感じでゆっくりとおきばり下さい。
返信する
あるがままに・・・ (ねこねこ)
2006-09-29 11:39:50
どうしようかと迷いつつ やっぱりとんぼさんに話しかけたくて 出てきてしまいました。

ただいまその渦中にいるものとしては ただただ とんぼさん頑張らないで! おとうさんも頑張らないで!と申し上げるしかありません。とんぼさんはきっとそのへんのことはよ~くご存知だと思います。でも お父様のことが心配でちょっとご無理なさってしまうのでは・・・と。自分ではまだまだ大丈夫と思っていても体は正直で 急に倒れてしまったりします。自分もそうでした。救急車のお世話になり皆に迷惑をかけてしまいました。

お世話する方が倒れてしまってどうするんだ!と深く深く反省しました。それ以来 介護認定をしてもらい 入浴介助、デイサービス、ショートステイといろいろ利用させてもらうようになり現在に至っています。

お父様に無理するなといってもきっと「大丈夫!」とおっしゃるに違いないんですよね。自分もそうでしたから。お父様とお話できたらいいのにと思うくらいです。

いまは 何とかあるがままに受け入れられる

ようになり 頑張らないでなんとかやってます。

とんぼさん お体本当にお大事になさってください。ゆっくりゆっくりまいりましょう!
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