西日本で暴れまわった台風は明日にも温帯低気圧になるという。
これは、防風圏は無くなるが雨が降らなくなるということではない。
2019年の台風の時、残念ながらわが町でも1名の犠牲者を出してしまった。
避難所へ向かう途中で車が流され犠牲となった。その場所は週に何度か通るところで、田んぼの中に車が流されていて引き上げるまで数か月かかった。
道路の置いたトラックのウインチのワイヤーを200メートルくらい繋いで延長し、無理やりパワーで引きずり出していた。ちょうど仕事帰りにやっていたので見ていた。1トン以上ある車をあそこまで流してしまう水害の恐ろしさを改めて感じた。そこは郊外で犠牲になったのはお年寄りで、ネットなどの情報源は持ってなかったと推察された。隣家の(数十メートル離れているが)ご夫婦が一応避難所に行こうということになり、お隣のおばあちゃんにも声をかけたとのこと。
そのご夫婦も流されたが、旦那さんは線路方向に逃げ線路の向こうのコンビニに逃げ込んだという。たしか、奥さんも一緒に。くるまは農道から田んぼに流されてしまっのだ。
逃げるのは早くないとダメだと災害のたびにテレビでやっている。
ただ、庶民は今自分のいるところの状況を俯瞰して分析することは出来ない。
簡単に言えば、いつ逃げたらいいのかわからないのだ。
壊れてしまった日本の昔からあるコミュニティである隣組。(地域で呼び名は違う)高齢者が頼りに出来る情報収集元と手助けしてくれる人のいる地域を復活出来ないものか。俺は、町内会長までやったが、俺と同年代の人は町内の話し合いに出て来てなかった。親たちが来ていた。生きている人は皆もう80過ぎだ。後を継いだ俺と同年代の人たちは昔からあった地域の決まり事を知らない。何かあった時の食糧貯蔵庫。(主に米。農村なんで)。機材のしまってあるところなどしらない。地域のコミュニティは無くなった。
これから災害が多い時代になることは間違いない。というか、災害の多い時代になってしまった。水害、地滑り、台風、地震など毎年だ。
俺はもう20年も生きていないだろうから、次の世代に何とかしてもらわなくてはならない。個人主義、おひとり様なんてしゃれた生き方だというのをよく目にするが、別に結婚しなくてもいいから孤独なおひとり様じゃなく、災害やテロにあった時協力しあえるコミュニティをつくっておくことを望むが、年寄りのたわごとか?