あれはティモコがまだ新米主婦だった頃のこと…
(今もベテランとは言い難いケド)
ご近所さんが、
「サツマイモの苗が余ったので、よかったらどうぞ」
と、数本の苗をティモ家に分けてくれました。
ジャガイモなら育てたことがあるので、ウホウホと庭の土を耕して苗を植え、肥料をあげ、水をあげ、
「ふふふ、上手に出来たら焼きイモにして食べよう…うふふ…うふふ…」
と、豊作を夢見て、一生懸命世話したのです。
イモ類は比較的簡単みたいで、痩せた土でも、初心者ガーデナーの私でも、丸々と太った、立派なサツマイモが出来ました。
今はダイオキシンの問題もあり、野焼きは禁止になってしまいましたが、20年近くも前のこと…
田舎のこの辺りでは、一戸建てならどこの家にも焼却炉があり(本格的なものからレンガ積んだだけまで←ティモ家はこっち)燃えるゴミや、庭で出た落ち葉やら枯れ枝やらは、自宅で燃やしておりました。
あちこちの田んぼや畑やあぜ道では、普通に野焼きや焚火が行われていて、少し肌寒くなるこの時期、あちこちでパチパチ燃えてる火を眺めては、暖かい気分になっていたものです。
ティモコも、サツマイモを収穫したこの日に合わせて、数日前から庭木を剪定したり、落ち葉を集めたりして、焚火の材料になりそうなものを貯め込んでいました。
本当は石焼きイモにしたいけど…ハードル高そう…焚火イモならどうよ?ってことで。
蒸すんじゃなくて、なんていうか、とにかく火で炙りたかったんですね。
今ならレンジに『焼きイモ』なんて選択もあったりするけどね。
当時はなかったので、とにかく火の中にイモを突っ込みたかったのです。
黄昏時、パチパチと燃える火の前で、アルミ箔に包んだイモが焼け焦げるのを待つ優雅なひと時…(優雅…?)
赤ちゃんのダオを抱っこして、ボウが火に近付きすぎないように注意しながら…
パンダが帰ってきたら喜ぶだろうな~なんて、時々イモをひっくり返しながら…
さあ!焼けました!
♪甘くておいしい焼きイモ~~ 焼きたての~ほっかほか~~♪♪
火からていっと出して、少し転がしながら冷まし、手を出してくるボウとダオを制止しながら、どれどれと、興奮したあまり、そして熱いあまり、ぶるぶる震える手でアルミ箔を剥がし…
ああ、良い焦げ具合だわ、なんて香ばしいイイ匂い、ああ、もうヨダレが垂れ流れちゃうよ…ああ、ああ…と、アチアチのサツマイモを二つにパッカーン!
ほくほくの黄金色を想像してた私の目に移ったのは、気持ちの悪い紫色の中身…。
腐ってる…!!!!!!!
収穫するのが遅すぎたんだ…ああ、なんてこった…ああ、ああ…
私のショックは計り知れませんでした。
…そう、グルメなアナタ様ならもうお分かりでしょうか。
ティモコがご近所さんから頂いたのは、紫イモの苗だったのです。
今なら、紫イモの焼きイモなんて、ヨダレモノです。
バターをたっぷり塗りたくって食べてたら、どんなに美味しかったことでしょう。
なのに…なのに…当時はまだあまりポピュラーじゃなくて、見たこともなかった紫イモを、腐ってると思い込んで、私は捨ててしまった…。
さらに翌日、腐ってないのが残ってるかもと、サツマイモ畑を全部掘り起こして、全部パッカーンとして、もちろん全部紫色だったので、全部、処分してしまったという…
何年か後に、『紫イモ』の存在を知って、いつぞやのアレは…!とやっと気付き、あえなく撃沈いたしました。
無知は罪なり
知は空虚なり
英知持つもの英雄なり (ソクラテスのお言葉)
(多分)とっても美味しかった紫イモたちよ、許してください…
苗をくれたご近所さんよ、ごめんなさい…
ああ、無知って、罪なことなのね…
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(今もベテランとは言い難いケド)
ご近所さんが、
「サツマイモの苗が余ったので、よかったらどうぞ」
と、数本の苗をティモ家に分けてくれました。
ジャガイモなら育てたことがあるので、ウホウホと庭の土を耕して苗を植え、肥料をあげ、水をあげ、
「ふふふ、上手に出来たら焼きイモにして食べよう…うふふ…うふふ…」
と、豊作を夢見て、一生懸命世話したのです。
イモ類は比較的簡単みたいで、痩せた土でも、初心者ガーデナーの私でも、丸々と太った、立派なサツマイモが出来ました。
今はダイオキシンの問題もあり、野焼きは禁止になってしまいましたが、20年近くも前のこと…
田舎のこの辺りでは、一戸建てならどこの家にも焼却炉があり(本格的なものからレンガ積んだだけまで←ティモ家はこっち)燃えるゴミや、庭で出た落ち葉やら枯れ枝やらは、自宅で燃やしておりました。
あちこちの田んぼや畑やあぜ道では、普通に野焼きや焚火が行われていて、少し肌寒くなるこの時期、あちこちでパチパチ燃えてる火を眺めては、暖かい気分になっていたものです。
ティモコも、サツマイモを収穫したこの日に合わせて、数日前から庭木を剪定したり、落ち葉を集めたりして、焚火の材料になりそうなものを貯め込んでいました。
本当は石焼きイモにしたいけど…ハードル高そう…焚火イモならどうよ?ってことで。
蒸すんじゃなくて、なんていうか、とにかく火で炙りたかったんですね。
今ならレンジに『焼きイモ』なんて選択もあったりするけどね。
当時はなかったので、とにかく火の中にイモを突っ込みたかったのです。
黄昏時、パチパチと燃える火の前で、アルミ箔に包んだイモが焼け焦げるのを待つ優雅なひと時…(優雅…?)
赤ちゃんのダオを抱っこして、ボウが火に近付きすぎないように注意しながら…
パンダが帰ってきたら喜ぶだろうな~なんて、時々イモをひっくり返しながら…
さあ!焼けました!
♪甘くておいしい焼きイモ~~ 焼きたての~ほっかほか~~♪♪
火からていっと出して、少し転がしながら冷まし、手を出してくるボウとダオを制止しながら、どれどれと、興奮したあまり、そして熱いあまり、ぶるぶる震える手でアルミ箔を剥がし…
ああ、良い焦げ具合だわ、なんて香ばしいイイ匂い、ああ、もうヨダレが垂れ流れちゃうよ…ああ、ああ…と、アチアチのサツマイモを二つにパッカーン!
ほくほくの黄金色を想像してた私の目に移ったのは、気持ちの悪い紫色の中身…。
腐ってる…!!!!!!!
収穫するのが遅すぎたんだ…ああ、なんてこった…ああ、ああ…
私のショックは計り知れませんでした。
…そう、グルメなアナタ様ならもうお分かりでしょうか。
ティモコがご近所さんから頂いたのは、紫イモの苗だったのです。
今なら、紫イモの焼きイモなんて、ヨダレモノです。
バターをたっぷり塗りたくって食べてたら、どんなに美味しかったことでしょう。
なのに…なのに…当時はまだあまりポピュラーじゃなくて、見たこともなかった紫イモを、腐ってると思い込んで、私は捨ててしまった…。
さらに翌日、腐ってないのが残ってるかもと、サツマイモ畑を全部掘り起こして、全部パッカーンとして、もちろん全部紫色だったので、全部、処分してしまったという…
何年か後に、『紫イモ』の存在を知って、いつぞやのアレは…!とやっと気付き、あえなく撃沈いたしました。
無知は罪なり
知は空虚なり
英知持つもの英雄なり (ソクラテスのお言葉)
(多分)とっても美味しかった紫イモたちよ、許してください…
苗をくれたご近所さんよ、ごめんなさい…
ああ、無知って、罪なことなのね…
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