バーリー2日目は、バーリーから出ている私鉄のバーリー・ノルド線に乗ってルーヴォとビトントの
大聖堂の見学に行きました。
最近のイタリアの教会には、午前中(8時頃から)開いていてお昼に一度閉め、午後は19時頃から再開と
なる所が非常に多いので、午前中に見終えるように早起きをして7時7分の電車に乗り込みました。
ルーヴォ駅には8時ちょっと前に到着、駅から坂道を登りながら1.5kmほど歩いて大聖堂を目指します。
■ルーヴォ大聖堂
実はルーヴォ大聖堂は10年ほど前に一度訪問した時に、全体修復中で中に入れないどころか、
外観もほとんど見れないという悲しい体験をしているので、今回がそのリベンジです。教会は12~13世紀頃に建てられ、
そのご何回かの修復を経て現在に至っています。
・大聖堂の外観
中央部の屋根が一段高くなった独特の形をした教会です。
・教会の入口
河馬にもライオンにも似た5匹の動物が入り口を守っています。
・教会内部
3身廊の内部はラテン十字形のプランとなっています。両側面の礼拝堂は歴史の中で撤去されて現在は一つを残すのみとなっています。
・主祭壇
・秘跡礼拝堂
ただ一つ残っている礼拝堂です。
・主祭壇
・聖母子の祭壇
主祭壇の左横(向かって右側)にある祭壇です。
・右側廊に残るフレスコ画
・右側廊に残るフレスコ画
・柱廊の上部を飾るロマネスク様式の飾り
大聖堂はプーリア・ロマネスク様式となっているので、柱頭にはロマネスク特有のユーモラスな人物や動物の
レリーフが見られます。
一時間ほどで見学を終え、ルーヴォ駅まで戻り次の目的地ビトントに向かいます。
ビトントの駅前からずっと続く道をひたすら歩きます。
・バレサーナ門とアンジュー家の塔
駅から1kmほどで、一つの門と塔が見えてきます。この広場から大聖堂へと向かいます。
■ビトント大聖堂
聖バレンタインに捧げられたこの教会は8世紀に建てられています。プーリア・ロマネスク様式の教会です。
・大聖堂の外観
・無原罪の御宿りの尖塔
大聖堂の隣、大聖堂広場に建つ塔です。
・大聖堂内部
内部は3身廊で、2つの側廊が備わっています。
・主祭壇
アラバスター(雪花石膏)の窓を通して光が当たっています。
・説教壇
1229 年に作られた説教壇です。
・グリフィンのモザイク
この教会には地下にクリプタと、初期キリスト教の古い教会の遺構が残っており、そこに描かれたグリフィンの
モザイクが一部のガラス張りの床面から見ることが出来るようになっています。(以前訪問した時には、そこも
見学できていたんですが…)
・クリプタ
教会の主祭壇の手前にある階段を降りるとクリプタに入ることが出来ます。
・クリプタの祭壇
・祭壇のキリスト磔刑像
・クリプタに残るフレスコ画
・クリプタに残るフレスコ画
■プーリア国立美術館
バレサーナ門とアンジュー家の塔の建つ広場から、大聖堂へと通じる細い道沿いにある美術館です。
宮殿を利用しており、美しいテラスを持っています。(残念ながらテラスは公開されていませんでした。
・受付(切符売り場がある中庭の様子)
美術館は、2階に古典的な作品、3階に現代的な作品、1階にも現代作家の作品が展示されています。
小生は2階以外は興味が無いのでほとんど素通りしました。2階部分の作品から少しだけご紹介します。
・聖母子…トーマス・バタス
・エッケ・ホモ(この人を見よ)…ヤコポ・パルマ
・キリストの降誕…ジンガレッロ
・穢れなき聖母…ルカ・ジョルダーノ
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