バーリーの3日目は旧市街の見学です。
日曜日なので教会はミサがあったり観光客が詰めかけて混むだろうと予想して、空いていそうなところを
中心に廻りました。
・旧市街の入口
バーリの旧市街は半島部分にまとまっています。一部は無くなっていますが全体は城壁で囲まれています。
こちらは新市街から旧市街へ入る入り口の一つです。
・旧市街の道
旧市街の入り口のアーチを潜ると、こんな感じの細い道が続いています。
・果物屋
細い道に台をだして果物屋、野菜屋などが並びます。名物の乾燥オレキエッテを売っているところもあります。
■サンタ・スコラスティカ考古学博物館
先ずは、旧市街の先端近くにある考古学博物館を目指します。
・考古学博物館の外観
旧市街の狭い道は混みあって歩きにくいので、いったん城壁の外に出て海岸通りをあるきます。
中世のベネディクト会修道院を利用した考古学博物館が見えてきました。教会部分の後ろには柱列も見えています。
・考古学博物館の入口
旧教会の横に入口があります。博物館は未だ完成していないせいか入場は無料でした。
・ギリシア風の壺
イタリアの考古学博物館に入ると先ず並んでいるのが、黒字に金色の人物や馬などを描いた壺であることが
多いんですが、こちらもその例に洩れません。
・天使の壺
正式な名称はわかりませんが、天使の像をあしらった壺です。このような壺は小生は初めて見ました。
・修道院の中庭
修道院の建物(先ほどの柱列を含む)も見ることを期待していましたが、見ることが出来たのは
修道院の中庭部分のみでした。修道院の裏手にはまだ未発掘の遺跡が広がっており、資金面の融通が
付けば博物館は更に拡張される計画となっているようです。
■サンタ・マリア・デル・ブオン・コンシーリオの遺跡
流石にイタリア、街中に普通に遺跡が残っています。
・柱列
・柱頭のレリーフ
柱列のレイアウトとレリーフからロマネスク様式の小さな教会跡かもと思って調べてみた所、やっぱり教会の遺跡でした。
・城壁の上の遊歩道
ここからはいったん城壁の上に登って次の目的地へと向かいます。
■ニコライアン美術館
昔バーリーを訪問した時には未だ無かった美術館です。サン・二コラ聖堂にちなんで聖二コラに
関連するものを主に集めているようです。
・美術館入口
・讃美歌の写本
・聖二コラの像
・玉座の聖母子
■大聖堂(カテドラル)
本当は大聖堂は月曜日に見学する予定でしたが、意外に混雑していなかったので前倒しで見学しました。
・大聖堂のファザード
意外なほどシンプルなファザードですが、大きなバラ窓が印象的です。この大聖堂は破壊されたビザンチン帝国の
教会の跡に、12~13世紀にかけてロマネスク様式で作られています。
・教会の内部
3身廊のスッキリとした造りとなっています。側廊にも礼拝堂は無く、天井も高いのでシンプルな印象を受けます。
・説教壇
・主祭壇左の壁に残るフレスコ画と墓
・クリプタ
古代教会の痕跡です。3 つの身廊と柱列があります。
・モザイクの残る床
758-761の司教の名前が刻まれているため、9~10世紀頃に破壊された最初の大聖堂の遺跡と考えられています。
・遺構跡
・教会跡
■ノルマン・シュヴァーベン城
ギリシア、ローマ時代にまで遡る発見物があるために、そもそも城の起源は古代だと考えられていますが、
現在の城は1233年にフェデリコ2世(フリードリヒ2世)による再建が元になっています。
・城の外観
棟が残る内部はもともと存在していた城、そして城の外壁部分はアラゴンによって要塞として強化、
拡張された部分となっています。
・城への通路
3方を堀で囲まれた城の内部へと続く橋です。
・城の中庭
この2階部分には古代の考古学的遺物、1階部分にはキリスト教な関連する遺物が展示されています。
考古学的な遺物は既に幾つかご紹介したので、ここではキリスト教関連のみ取り上げておきます。
・聖母子
教会の入口上部に飾られる半円形のレリーフ(タンパン)です。
・最後の晩餐
こちらもタンパンですが、構図的にキリストが一番端にいるのは珍しい気がします。
・受胎告知
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます