ボローニャの第6弾(と次回第7弾)では、2本の斜塔のある広場から南東に進んだ所に建つ、サント・ステファノ教会群をご紹介します。
11~13世紀に建てられた7つのロマネスクおよびビザンチン様式の教会のうち現存する4つの教会、聖堂およびその周辺を総称するサント・ステファノ教会群は他に類似するものが無い独特なものになっています。
今回ご紹介するのは、11世紀ロマネスク様式のクローチェフィッソ(聖十字架)教会、八角形のサント・セポルクロ聖堂、サンティ・ヴィターレ・エ・アグリコラ教会、そしてピラトの中庭です。
クローチェフィッソ教会にはクリプタがあり、聖ペトロニオの遺骨が安置されています。サント・セポルクロ聖堂はその形からも元々は洗礼堂だったと考えられています。
サンティ・ヴィターレ・エ・アグリコラ教会はボローニャでも最も古い教会で、側廊にはこの教会よりも更に古い2人の聖人(聖ヴィターレ、聖アグリコラ)の墓が残っています。
ピラトの中庭のピラトはキリストを処刑したローマ帝国のユダヤ総督です。サント・セポルクロ=聖墳墓と名付けられた聖堂から続いている中庭なので、エルサレムを模しているのだと思われます。
素朴な感じなのに凝っていますね。
これはサント・セポルクロ聖堂の外壁を飾る煉瓦で描かれた模様はランゴバルド様式のもののようです。
この聖堂は、元々イシス神殿のあった場所が、5,6世紀にキリスト教としての洗礼堂になり、11,12世紀にセポルクロ聖堂に改装されたとのことです。