ローマの第53弾では、イエズス会創立メンバーの一人、初代総長の聖人イグナチオ・デ・ロヨラに捧げられた
聖イグナチオ・デ・ロヨラ教会をご紹介します。
聖イグナチオ・デ・ロヨラ教会 はパンテオンの東に200mほど歩いたところに建っています。イエズス会系の教会に
よく見られる通り、大理石をふんだんに使った豪華な内装ですが、実は建築中の資金不足により計画していたクーポラが
造れなかったという冗談の様な歴史を持っています。そんな教会ですが、イタリア人の画家、建築家でイエズス会の修道士
でもあったアンドレア・ポッツォによるだまし絵によって体裁を保っています。
教会の内部に入ると床に一カ所、丸い模様のしるしがあり、そこに立って天井を見上げるとあたかも実際のドームがあるかのような
クーポラの様子(絵)を見ることが出来るようになっています。アンドレア・ポッツォはさらに平板に近い天井にも遠近法を駆使して
立体的に見える「聖イグナチオの栄光」と呼ばれる天井画が描いています。この天井画の4隅には、4大陸(アジア、ヨーロッパ、
アメリカ、アフリカ)を象徴する聖人が描き込まれています。アジアの部分の聖人は日本人にもなじみのあるフランシスコ・ザビエルと
なっています。(他の聖人はよくわかりませんでした。)
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