バーリーの4日目もバーリーの旧市街を散策します。明日はアルベロベッロへと移動するので
バーリーの観光は実質的に今日が最後になります。とは言え、もうめぼしい所はほとんど回っているので、
抜けているところを中心に歩きます。
■メルカンティレ広場
・メルカンティレ広場
旧市街と新市街の境目の東の端は、海岸に面した広場(フェッラレーゼ広場)となっていますが、そこからつながるメルカンティレ広場には、観光客目当てのバールやレストランが集まっています。
・セディーレ宮殿
メルカンティレ広場に建つこの宮殿は市庁舎や公共劇場として使用されていましたが、現在では個人の所有となっているようです。美しい建物なんですが、残念ながら修復工事中でした。
・ピーニャの噴水
広場にある水飲み場です。現在でも冷たい飲料水が出てくるので、旅行客も空になったペットボトルに水を足してのどを潤しています。
本来ならば大聖堂付属美術館を見る予定だったんですが、オープンの時間となっても一向に扉が開く気配がありません。
近くの商店の人が、現在内部のリニューアル中で暫く閉館していると教えてくれました。でも、そんなことどこにも
書いてないんですよ!! まぁこれがイタリアと言えばイタリアなんですけどね。
仕方ないので旧市街の迷路のような道が続く中へと入りこみ、行き当たりばったりで散策しながら教会を探してみました。
■サンタ・テレサ教会
・サンタ・テレサ教会
固く扉が閉ざされています。扉のへたれ具合を見ると活動停止しているのかもしれません。
■聖なるキリスト教会
・聖なるキリスト教会(Chiesa del Santissimo Nome di Gesù)
比較的大きな教会ですが、しっかり締まっていました。
■サン・ミケーレ教会
・サン・ミケーレ教会
小さな教会ですが、扉が開いていたので入ってみました。
・教会内部
単身廊の小さな教会です。
・主祭壇
主祭壇には教会の名前の通り、大天使ミカエルが描かれています。
・クリプタ
何と小さいながらクリプタがありました。教会の管理人の方に若干の寄付をしてライトを点灯して頂きました。
・クリプタの祭壇
・祭壇のレリーフ
残念ながらどのような場面なのかは分かりませんでしたが、しっかりと作りこまれています。管理人の方のお話では
このサン・ミケーレ教会はバーリーの旧市街で最も古い教会の一つで、その教会の前身となった更に古い教会が残っているようです。
■サンタンナ教会
・サンタンナ(聖アンナ)教会のファザード
こちらも非常に小さな教会です。
・教会の祭壇
・聖アンナと聖母マリアの像
聖アンナは、聖母マリアの母親なのでこの像は二人の姿なのだと思います。
・壁に飾られた花
狭い路地を歩き回っていると、時々このような風景に出くわしてほっとします。
■サン・二コラ聖堂
昼食の後は、バーリー旧市街でも大聖堂とならんでもっとも有名なサン・二コラ聖堂を見学します。
サン・二コラ聖堂は小アジアのミラにある聖ニコラスのオリジナルの神殿から聖ニコラスの遺物が
持ち込まれたことで1087 年から1197 年に建てられています。
カトリックの重要な教会ですが、実は東ヨーロッパ 正教会にとっても重要な教会となっています。
・サン・二コラ教会のファザード
両側に高さが異なる鐘楼をもつ造りとなっています。
・教会内部
3廊式の柱列を3つのアーチが結んでいます。よく見ると3つのアーチのうち中央のアーチがすこし
平行からずれているのがわかります。側廊には礼拝堂は一つもありません。
・主祭壇(正面)
・主祭壇
非常に質素な主祭壇です。聖歌隊の座席が並んでいます。
・主祭壇向かって右側の礼拝堂
主祭壇の右側には、おそらくイコンを用いた礼拝所が設けられています(ロープで制限されていて近づくことが出来ません)。
その後ろにはフレスコ画も残っています。
・主祭壇向かって左側の礼拝所
玉座の聖母子の絵の上にキリストと2聖人の絵が飾られています。
・クリプタ
この教会の最も重要なエリアです。東方教会にとっても聖ニコラスが埋葬されている聖地となっているようです。
・聖ニコラスの墓と祭壇
聖ニコラスの墓とそこに設けられた祭壇を厳重な鉄格子越しに見ることが出来るようになっています。
・鉄格子の隙間からみた祭壇の様子(その1)
・鉄格子の隙間からみた祭壇の様子(その2)
・祭壇の向かって右側の礼拝所
祭壇の右側には、玉座の聖母子を飾った礼拝所があります。
・祭壇の向かって左側の礼拝所(その1)
キリスト、聖母、更には最後の晩餐などが描かれたイコンが並ぶ礼拝所です。イコンが使われているのは、
ここが東方教会の聖地となっていることが強く影響しているものと思われます。
・祭壇の向かって左側の礼拝所(その2)
こちらは二人の聖人(聖トーマス・アクイエス(右)と聖ドミニクス(左))のイコンが並ぶ礼拝所です。
・クリプタの柱廊の柱頭を飾るユニークなレリーフです。ロマネスク様式の特徴が良く出ています。
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